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チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート (11/26)

Chick Corea and Gary Burton
In Concert, Zuerich, October 28, 1979

 Chick Corea (piano)
 Gary Burton (vibraharp)
 ECM 1182/83 821415-2

 ゲイリー・バートンとチック・コリアのデュオ。どちらも現役ミュージシャンですが、この二人が1979年に共演したライブの録音です。約30年前です。クラシック音楽でも、30年前も今もばりばりの現役、というのは、そう多くはいないと思いますが、ポップミュージックの世界では尚更多くないと思います。(まぁ、これはジャズだけど)しかもこの二人、当時も今もトップクラス。なかなか凄いコンビです。

 この頃のチック・コリアは、ややリリカルめなスタイル、と言っていいでしょうか。このピアノと、ゲイリー・バートンのヴィブラホーン、じゃなくてここではヴィブラハープの組み合わせは、「おっしゃれ」(笑)な感じではあります。が、同時にアップテンポで切り上がるような音楽の連続は、決してイージーリスニングではありません。キラキラと輝くような音色が載っているのは、ドライブ感抜群の音楽。心地よい緊張感、とでもいうようなものが感じられます。
 ゲイリー・バートンは、この後も他のピアニストと同様のデュオをやったりしていて、小曽根真との録音なんかもあるのですが、やはりチック・コリアのはいい。チック・コリアのピアノが特別なんでしょうね。こんなに音色が綺麗で、それでいてグルーヴ感が維持出来てるピアノというのもあまりないのでは、と思います。良くも悪くもジャズらしくないというか。実際、これだけキラキラした音色を重ね合わせて、音的にはちょっとジャズとは思えないようなのに、でも音楽としては、やっぱりジャズなんですね、これが。やっぱりジャズの本質は、ブルースコードもあるだろうけど、リズムなんだろうなと思います。

 ゲイリー・バートンは、今もこの頃もそれほどには変わらないような気がします。一方のチック・コリアは、そうですねぇ....最近はまた似たようなリリカルな演奏もするようだけど、その間30年近くかけて、ぐるりと一周して来たんじゃないかな、という気がします。80年代のチック・コリアって、エレクトリックをやってたこともあるだろうけど、もっともっとリズミックと言うかグルーヴ感の強い音楽をやっていたように思います。.....どうだろう?
 まぁ、往時のチック・コリアの貴重な記録ではあると思います。勿論ゲイリー・バートンの記録としても。ECMもなかなかやってくれます。




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You'd be so nice to come home to (9/9)

Helen Merrill
 Helen Merrill (vocal)
 Clifford Brown (trumpet)
 Hank Jones (piano), etc
 Verve 814643

 たまたま目についてこんなのを聞いています。あまりにも有名過ぎるほどのアルバムであります。ヘレン・メリルのヴォーカルによる名盤「ヘレン・メリル ウィズ クリフォード・ブラウン」であります。でも、オリジナルジャケットには、「ヘレン・メリル」としか書いてないんですけど(笑)

 二曲目の "you'd be so nice to come home to" があまりにも有名で、人口に膾炙した名盤です。吊り下げ式の大きなマイクを前に、眉を顰めて歌うヘレン・メリルのアップがジャケット。ライトブルーのモノクロジャケット。
 なんとなく、とてもブルーでスローというかダルな印象のあるアルバムなのですが、それは多分1曲目の "Don't explain" の印象が強いため。件の "You'd be...." は、実は曲調の割に存外アップテンポでスゥィンギーなのであります。昔は「帰ってくれたら嬉しいわ」なる邦題で呼ばれてたそうですが、存外ずれてはいないですよね。「家に帰ってきたあなたはとっても素敵でしょうに」とでも訳したらいいのでしょうか。要は、帰って来てくれないんですけどね。仮定法過去だから。

 夭折したクリフォード・ブラウンのトランペットが結構鳴っているので、上記のような題になったのでしょうけれど、やっぱりこのアルバムはヘレン・メリルを聞くアルバムだと思います。別にクリフォード・ブラウンがつまらない訳ではないけど、それ以上にやはりヘレン・メリルの、ハスキーででもちょっと柔らかい独特の声が際立つのです。
 1954年の録音ですから、もう半世紀以上前なんですが、ヘレン・メリルは未だに現役なんだそうです。いや、流石にもう引退したのかな?残念ながら、私は生で聞いた事は無いのですが、まぁ、もうお歳ですから、無理に聞かなくてもいいか....
 ちなみにアレンジと指揮はクインシー・ジョーンズ。こんなところに顔出してたんですね、この人。



シェリー・マン:スウィンギング・サウンズ (8/24)

シェリー・マン:スウィンギング・サウンズ
 シェリー・マン (drums)
 スチュ・ウィリアムソン (trumpet)
 チャーリー・マリアーノ (alt saxophon)
 ラス・フリーマン (piano)
 リロイ・ヴィネガー (bass)
 CONTEMPORARY/ユニバーサルミュージック UCCO-9149

 シェリー・マン。ええと、私あまり詳しい所は分からないのですが、シェリー・マンって、ウェスト・コースト系だったのですか。まぁ、確かに、西海岸でやってたのは確かだし、出したアルバムはコンテンポラリー・レーベルがが多いし、そう言われりゃそうなんですが、うむー。
 とか言いつつ、思い返してみれば、自分も前に取り上げてるシェリー・マンって、コンテンポラリー物だし、なぁ。今回もそうだし。

 正直、ウェスト・コーストかどうかは割とどうでもいいのですけどね。
 トランペットとアルト・サックスを入れたツーホーン・クインテット。1956年の録音ですから、モダンジャズとしても結構古いです。
 敢えて言えば、ウェスト・コースト系がややもすれば傍流に見られやすい理由の一つは、「気持ちよく聞こえてしまうことを否定しようとしない」ところにあるのではないかと思います。例えば一曲目 "The Dart Game" の真ん中あたりで、ホーン二本とピアノが綺麗に揃ってしまう所があります。こういうの、いわゆるモダンジャズの保守本流、例えばマイルス・デイヴィスあたりであれば、そんな音楽はやらない、となるんだと思います。或いは、ソロの部分でも、メロディックにやってしまう。結構長いソロが入ると、それこそブルーノート系のミュージシャンなら、元のメロディラインを叩き壊し、如何に元のコードラインでアクロバティックで先鋭的な演奏をするかに腐心したわけですよね。まぁ、皆が皆、というわけではないけれど。
 気持ちよく聞こえてしまうような音楽はブルースじゃない、ジャズじゃない、と、こういうことになるのかも。

 実際、単に耳障りがいいだけの音楽ではないんですけどね。
 でも、こうした、「気持ちよく聞こえてしまうことを否定しない」ということは、確かに魅力的なのです。そういう音楽を造る人、という意味では、確かにメンバー全員がそうなのだけれど、リーダーであるシェリー・マンの個性がそうなのでしょう。
 この録音に限らずそうですが、シェリー・マンのドラムは、叩かないドラムなのです。ソロもあまり無いし、バックで叩いてる時でも、あまり前面に出ようとする風ではありませんし。正直、「なんでこのドラマーがリーダーなの?」と思わなくもないくらい影が薄い。聞こえない訳ではないけれど、全然リードしてるようには聞こえない。
 これ、多分、リードしてないんだと思います。むしろ抑えに回ろうとしてるんじゃないか、という意味で、リードというよりコントロールしてるんでしょう。このへんの「大人しい、抑制されたジャズ」とでも言いたくなる感じが、ジャズとしては如何なものか?みたいな感じになるのでしょう。でも、こうして抑制の利いた演奏が出来る、というのも、音楽としては結構大事なことなので。そのへんがシェリー・マンの魅力なのかな、と思うのです。







ソニー・ロリンズ:ザ・ソロ・アルバム (3/15)

ソニー・ロリンズ:ザ・ソロ・アルバム
 ソニー・ロリンズ (tenor saxophone)
 MILESTONE/ビクターエンタテインメント VICJ-41854

 これはなかなか凄いCDです。
 まず、全編テナー・サックス・ソロ、というのが凄い。サックスなどのソロで1曲吹き通す、というのは無くはないけれど、流石にサックス・ソロだけでアルバム作りました、というのはそうは多くない筈です。
 しかも、このCD、実はトラックが1つしかありません。「ソロスコープ」と題名は付いてますが、全編56分が1トラックで1曲ということになっている。まぁ、実際には、途中で拍手で一度切れたりとかしてはいるんですけどね。でも、基本的には、56分出ずっぱり一本勝負というアルバム。実は聞く方も大変です。LPより大変。だって、切れ目がないんですから、始まったら最後まで聞かなきゃ状態。
 更に、これ、ライブ録音なんですね。1985年7月19日、ニューヨークのMOMA、近代美術館で行われたライブの録音。管楽器は息を吹き込んで音を出すので、結構体力使います。それを56分出ずっぱり。しかもソロなので止める訳にはいかない。止めたら音楽が止まってしまいます。いや、先述の通り、流石に時々拍手が入って止まりはするけど、すぐ始めてしまう。それがライブで。
 しかも、吹いているのが、ソニー・ロリンズなんですから、これは......(笑)

 演奏の方はというと、流石に、密度の点で苦しい部分もあると思います。聞いていると、何処かで聞いたことのあるフレーズが出て来るし、似たようなフレーズの繰り返しで、ん?と思うような部分も無きにしも非ずだし。
 正直、ソニー・ロリンズ、50年代のサキソフォン・コロッサスの頃が一番尖ってたと思うんですね。後々には、決して素晴らしく独創的 - サキソフォン・コロッサスのように、というレベルで - とは言えない、というのはあると思います。
 でも、この演奏のある種の集中力はさすが大御所。これだけの時間、ろくに休みも入れずに、サクソフォン一本で音楽を持続させてしまうというのは、やはりなまなかなことではないと思います。密度、という点で、とは言ったものの、生演奏ということを考えれば決して薄い訳ではない。むしろ、実際ライブで聞いていたら、これはかなり凄かったんじゃないかと思います。大音響や異形の演奏で逃げることもないですし。56分も演奏していれば、何処かで音楽的に休みたい部分があるのも道理。そのくらいの緩急が、却ってライブ感を感じさせるというものかも知れません。





セロニアス・モンク・トリオ (3/8)

セロニアス・モンク・トリオ
 セロニアス・モンク (piano)
 ゲイリー・マップ, パーシー・ヒース (bass)
 アート・ブレイキー, マックス・ローチ (drums)
 Prestige/ユニバーサル クラシック&ジャズ UCCO-9057

 日本盤のCDなのですが、ジャケットには「セロニアス・モンク」と表記されています。うーん、確かにそういう表記が一般的なの?でも、なんとなく、自分の中では「テロニアス」の表記がしっくり来るので、CDの表記についてだけ「セ」にして、残りは「テ」にしました。悪しからず。

 テロニアス・モンクは、時々聞いてます。でも、そう熱心な聞き手というわけではありません。RIVERSIDEへの録音は結構聞いているのですが、何故かPRESTIGEへの録音はあまり聞いていないのです。まぁ、傾向的には、RIVERSIDEへの録音の方が、割合にスクェアな印象があって、そのへんが影響してるのかも知れません。単なる巡り合わせという話もあるけど。
 このアルバムも最近入手したもの。某ショップの閉店セールで拾ってきました。あううう、ごめんよぉ、そんなのばっかりで.......

 録音は1952年から54年にかけてですので、結構古いのです。まぁ、モダンジャズなんてどれも古いと言えば古いのではありますが。正直シャビーな録音状況ではあります。演奏は、それとは別に面白いのですが.......... テロニアス・モンクを「難解」とか、「一般的でない」というように仰る方が居られるようなのですね、世の中には。正直、RIVERSIDEの録音から入った私にはよく分からないのですが、これを聞いていると、ああ、そういう人は、この辺の録音から聞いたのかな、とかつい思ってしまうのです。
 と言っても、そんなに「難しい」訳ではないと思うのです。ただ、ファンキーだったり、ホンキイトンクだったり、聞き様によっては分かり易いのですが、時々妙に調子っぱずれだったりするのです。それが、ジャズらしくないというか、シュールに響いたりするのです、これが。
 別段理屈っぽい訳でもないし、凄くアクロバティックなことをする訳でもない。ただ、少しだけ「ズラす」感じなんでしょうかね、これは。その少しの「ズレ」が特別なテイストを感じさせるというのか......
 いや、元々ブルーノートだって、通常の和声進行から少しだけズラして生まれたものではあるんだけど、そこからもう一歩ズラしてみました、というのがテロニアス・モンクなのかな、という気がするのです。そんなに難しいことはしてないと思うんですけどね。でも、そのへんがやっぱりモンクの良さの依って来たる所なのかな。




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