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バッハ全集:カンタータ第82番「我満ち足りたり」 (11/17)

CANTATAS BWV.77-90
 BACH-Collegium Stuttgart, etc
Dietrich Fischer-Dieskau (bariton)
Helmuth Rilling (conduct)
b.m.s. (Haenssler) MM4278-2 : MM4026-2

 久々にバッハ全集のエントリーです。
 昨日、ボストリッジ独唱のこのカンタータの録音を書いたついでに、バッハ全集から引っ張り出してきました。
 バッハ全集の方は、基本はバッハ・コレギウム・シュトゥットガルト、指揮はヘルムート・リリング。この第82番では、独唱がなんとディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウであります。1983年の録音。ちょっと古いですね。勿論DFDはバリトンです。ボストリッジはテノールなので、声域を変えて演奏している訳ですね。

 となると、どっちがどうだ?というのがやはり気になりますが、こうやって聞くと、違う曲にすら聞こえてきます。一つ一つの音がよりはっきりと聞こえ、それがある種の寒さすら感じさせるボストリッジ=エウローパ・ガランテ盤。全体に低い音域での演奏故もあって、より柔らかいアプローチに感じさせるディースカウ=リリング盤。
 どちらがいいかはなんともですね。一般的には、より現代的で、研ぎ澄まされた、とまでは行かずとも鋭さのあるボストリッジ=エウローパ・ガランテ盤なんでしょうか。まぁ、これも勿論いいのですが、並べて聞くと、好き嫌いを言うなら、ディースカウ=リリング盤も結構好きです。確かに、前者を聞いてしまった後では、こちらをよしとするのは若干の躊躇も無くはないんですが。でも、やはりこの演奏は捨て難い。ディースカウの柔らかな歌い口は、これはこれでいいと思います。
 なんといっても、このカンタータは「我は満ち足りたり」と、神に感謝する言葉に拠るのですから。ね。必要以上に深刻になることもないのでしょう。

 ディースカウは、リヒターの録音でも常連でした。そこから比べると録音年代で10年から20年ほどのギャップがある訳ですが、この録音でもその声は多少変わったとはいえ、決して衰えてはいません。いやまぁ、正確には若干衰えてはいますが、何も支障無し。この頃既に50代後半、むしろ60に近かった筈ですが、いい声ですね。
 それと、ドイツ語の発音。以前、知り合いでそれなりにドイツ語の分かる人が、「やっぱボストリッジのドイツ語は今ひとつ分かりにくい」とか言ってましたが、ディースカウのを聞いていると、ああ、確かにディースカウの発音は違うな、と思います。分かり易い/分かりにくいというのとは別に、綺麗なんですよね。発音として。ボストリッジのも綺麗だけど、言葉、言語としてはやはりディースカウの方が.....

 リリングの演奏は、ビオンディ率いるエウローパ・ガランテに比べれば、確かに周回遅れの感は否めませんですかね。でも、これはこれで十分「古楽」してると思います。この辺の「古楽」感、今となっては中途半端かも知れないけど、このくらいが結構いいんですよね。これも、このバッハ全集の「おいしさ」の一端かも知れません。





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バッハ全集:無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007

J.S.Bach Suite for solo cello No.1 G-dur BWV.1007
 Boris Pergamenschikow (cello)
b.m.s. (Haenssler) MM4212-2 : MM4163-2

 全集を買おうが買うまいが、バッハの無伴奏チェロ組曲は昔から大好きな曲です。勿論全集にも入っているので、当然喜んで聞きます......♪~( ^)/◎

 まぁ正直言って、よほど変な演奏でない限り、大抵はオッケーオッケーと大甘になってしまうのではありますが、十分及第点の演奏です。演奏者のペルガメンシコフは、中堅どころのチェリストといったところなのでしょうか。2年ほど前に55歳で早世されたそうですが、録音も他に幾らかあって、私は知らなかったけれど相応の活躍をしておられたようです。20年くらい前に日本でも演奏会をやったようですし。
 この録音は1998年。2000年のバッハ・イヤーに向けて録音されたのでしょうか。そういえば、このCDと一緒のケースに入っている無伴奏ヴァイオリンの方は、ドミトリー・シトコヴェツキーが演奏しています。そのくらいの期待度を以っての起用だったのでしょうか。

 演奏は、丁寧です。端正とか、きちんとしているというのとはニュアンスが違って、「丁寧」なんですね。妙に揺らしてみたり、表情付けをしてみたり、というような演奏も、結構な大家にだって珍しくない中で、妙なところのない気持ちのいい演奏です。強いて言えば、一部の装飾音の付け方や、フレーズの処理などで、「お?」と思わせる部分もありますが、1990年代の古楽演奏の潮流を知る耳には、特段の違和感はありません。
 強いて言えば、チェロという楽器の魅力としては、やや響きの面で地味というのはあるかも知れません。でもまぁ、雄弁な演奏が多い中では、こういうやや渋めの演奏もいいかな。
 ここでは第1番を取り上げていますが、今は第3番のプレリュードからアルマンドを聞いています。落ち着きのある演奏ですね...............いいんじゃないでしょうか。うん。
 やっぱり、思い返してみてもいい買い物だったよなぁ.....




バッハ全集:ブランデンブルク協奏曲第3番 BWV.1048

J.S.Bach Brandenburg Concertos No.1-3, BWV.1046,1047,1048
 Oregon Bach Festival Chamber Orchestra
 Helmuth Rilling(conduct)
b.m.s. (Haenssler) MM4209-2 : MM4149-2

 バッハ全集でブランデンブルク協奏曲を聴いてみました。今更説明の必要は無い曲ですよね。
 しかしまぁ、リリング指揮はいいのですが、この全集、ブランデンブルク協奏曲と管弦楽組曲が、何故かこのオレゴン・バッハ・フェスティヴァル室内管弦楽団なのです。シュトゥットガルトじゃないんだ.......( ゚ o ゚ )
 オレゴン・バッハ・フェスティヴァル。リリングとある合唱指導者が協力して始めたフェスティヴァルのようです。オレゴン大学が母体として運営しているようで、今年も6月から7月にかけて開催する模様。学生や若い演奏家を集めて行うスタイルのようです。なるほどねぇ.........

 で、演奏ですが、まぁ録音は悪くない。さくさくとした演奏で、そう酷く失敗してるわけでもないし。聞き易いと言えば言えるかも知れない。ただ、独奏ヴァイオリンがいっぱいいっぱいで弓が滑ってたりとか、そんな感じではありますね。これだったら、ピノックのとか、古くはミュンヒンガーとか聞いてる方がいいかなぁ.......ミュンヒンガーの何処にあるかわかんないけど。まぁ、曲で聴けるから勘弁ね、ってとこでしょうか。

 とはいえ真面目にじっくりブランデンブルクを聞いたのは久々なので、まぁ楽しいですね。
 以前はどれがどう、というのもあまりありませんでしたが、取り敢えずこの1枚の中では3番が面白いかなと。チェンバロと弦楽が同時進行でリズムを刻みながら展開していく開始部が面白い。あってないような第2楽章を挟んでの第3楽章(というより序奏付の第2楽章なんですかね)も無窮動風で、急-急という感じの、第1楽章を二つ続けて聞いてるような快速音楽(笑)
 弦楽とチェンバロだけという編成もシンプルでいいですね。勿論バロック期だからコンチェルト・グロッソ形式の、合奏メインによる「協奏曲」も多いのだけど、ブランデンブルク協奏曲は、それよりはむしろイタリア風のいわゆる「協奏曲」に近いのでしょうか。それにしてもこれだけシンプルだと、6重奏くらいで出来ちゃうんじゃないかという気がします。(楽譜がどっかにあった筈だけど、何処行ったかな?)

 そろそろ声楽曲に戻ろうかなぁ.....



バッハ全集 : ヴァイオリンと通奏低音の為の作品 BWV1023, 他 (2/3)

J.S.Bach : Works for Violin & Basso continuo/keyboard
BWV 1019a, 1021,1023,1025,1026

 Georg Egger (violin)
 Ekkehard Weber (viola da Gamba)
 Boris Kleiner (Cembalo, Fortepiano)
b.m.s (Haenssler) MM4210-2 : MM4156-2


 こんにちは。チケット争奪戦に敗退するまでもなく、思いっきり寝過ごしたVerdiであります。いやぁよく寝た(^O^)/♪<やけくそ ま、「取れればラッキー」の方はともかく、是非にも取りたかった方は取れたからいいんだけども。

 さて、久々のバッハ全集であります。カンタータから一時撤退、器楽曲を聞いていますが、今回も自分としてはあまり聞いたことが無い曲を。
 バッハの、ヴァイオリンの為の作品と言えば、無伴奏ソナタとパルティータや協奏曲がありますが、伴奏付きの曲もあります。その中には、ヴァイオリンに通奏低音付きの作品と言うのがあります。思えば、器楽曲で通奏低音を付けるというのは、バロック期にはよく使われたスタイルで、バッハでも協奏曲などでは通奏低音を置くケースが殆どです。ものの本によると、バッハの、チェンバロとヴァイオリンの為のソナタは、こうした通奏低音付きのソナタという古いスタイルから、いわゆる二重奏のソナタへ移行する始まりになっているとかなんとか.........はぁ、さようで。

 まぁ、それはそうなんでしょうが、で、そう考えれば、この種の作品はいわば「時代遅れ」なんでしょうけれど、でも実際聞いてみると、この「通奏低音つき」、ここではヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロが伴奏しているのですが、非常に豊かな音楽なのですね。
 確かに、バッハと言えば、無伴奏ソナタとパルティータの突き詰めたような厳しさすら感じさせる音楽があって、高く評価されています。私も無伴奏チェロ組曲は大好き。でも一方で、時代遅れかもしれないけれど、この通奏低音つき、実質的には三重奏になるこの曲集、とても気持ちいいのですね。正直、「無伴奏」は名曲で、クレーメルのような名演も多いけれど、ヴァイオリン一本で全てをやろうとするので、その分技巧的に大変な部分が少なからずあります。勿論それが魅力になっている面もあるのだけど。でも、一本で二役、三役をこなすのもいいけど、そりゃぁ楽器が2つ、3つとある方が、音楽的には無理が無い、という考え方もあるのかな、と。

 まぁそんなわけで、なかなか聞き応えのある曲が揃っています。最初、ホ短調のソナタというのを三重奏で演奏していますが、これが冒頭は無伴奏を思わせるような音楽から、よりメロディアスなソナタ部に移行すると、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロが現れる。途端に、音楽の表情が膨らんでいくのですね。まるで、花が咲き零れるよう。短調なのに(笑)
 もう一つ、中盤に置かれている「トリオ」とされている曲。ここではチェンバロに代わってフォルテピアノが演奏されていますが(時期的にはおかしくないけどバッハのイメージとは少し違いますかね)、これもいいです。




BACH全集

CANTATAS BWV.140, 143-145
 BACH-Collegium Stuttgart, etc
 HELMUTH RILLING (conduct)
b.m.s. (Haenssler) MM4182-2 : MM4044-2

 まぁ、やっぱりバッハというとカンタータだよね、というわけで、その中でも屈指の有名曲の一つ、第140番のカンタータを聞いてみました。カンタータでは4曲目のコラールがオルガン・コラールとして、また、ピアノ編曲などで知られている曲です。

 うぉう。ノンレガートどころか、殆どスタッカートじゃないの?という感じの、よく言えば躍動感溢れる、飛び跳ねるような演奏です。リヒターの演奏などがこの種の曲の第一印象になっている身には、なかなかエキサイティングな演奏です。アーノンクールでも、ある意味もうちょっと大人しかったんじゃないかな?
 いろいろ聞いてみると、特にこのカンタータの1曲目が傾向が顕著なようでした。他のカンタータでは、それほど極端じゃないし、同じ140番でも、例のコラールなどはそれほどアクの強い演奏ではないやも。
 ただ、例えばこのコラールなど聞くとよく分かるのだけど、小編成で、オルガンもバランス的にはかなり控え目で、一方で合唱はかなりはきはきとしたもので、という風に、随分と過去の演奏とは異なる、いわゆる「古楽演奏」スタイル。
 まぁ、個人的には、リヒターとかゲネンヴァインみたいな、オケも大きめで、レガートで流麗に、という方が、好みと言えば好みかなぁ。

 でも、このコラールなど聞いていると、確かに、言ってみれば一面では「だらしなく」だらだらと繋がってしまう合唱よりは、こうした形の演奏も魅力に感じられるのも分かる気はします。
 最後には、どっちが面白い?てな話になるのかなぁ。このままあらかた聞いていけば、やっぱりこっちのファンになりそうで.......さてどうなることやら(笑)

 演奏は、ヘルムート・リリング指揮のバッハ・コレギウム・シュトゥットガルト。この全集ではこれが基本になります。ソプラノのアーリン・オジェーがなかなかいい声でよございます。、ただ、概してこのシリーズの録音年代はあまり新しくなくて、この140番は1983年から1984年にかけてのもの。中には1970年代もあるようで、そのへんが残念と言えばちと残念、かな。





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