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リタ・シュトライヒのモーツァルト歌曲集(6/25)

モーツァルト歌曲集&コンサート・アリア集
 リタ・シュトライヒ(S)
 エリック・ヴェルパ(p)
 バイエルン放送交響楽団
 チャールズ・マッケラス(conduct)
Deutsche Grammophon/ユニバーサル・クラシック UCCG-4118

 お約束のモーツァルトイヤー物のCDです。マッケラスにサーを付けなかったのは、若い頃の録音なので。1956年と58年の録音です。
 リタ・シュトライヒ自体、古い人です。第二次大戦後にモーツァルト歌いの一人として活躍した人です。

 モーツァルトの歌曲、というのは、名曲だと言われますが、まぁ歌曲としては完成度では後年の人々にやや劣ります。シューベルトとかに比べるとね。メロディはいいし、意外性も無いではない。けど、やっぱり、ちょっと気合が足りないんですよね、曲としては。モーツァルトのピアノ・ソナタは、本来レッスン用に書かれたもので、楽譜通り弾いただけではちょっとね......とかいう話がありますが、あれに一脈通じます。
 というのは、実際、彼の歌曲には「お歌のレッスン」用に書かれたものも少なくないようで、そのへん似たような性格はあるようです。ただ、難しいのは、だからと言ってピアノ曲のように装飾をこてこて付ければいいかというとどうもそうでもない。そこがちょっと違う。
 歌曲の場合、やはりシューベルトは「簡単」で難しい。楽譜通りでいいんですが、余計な装飾もいらないんだけど、その分正面切って表現を詰めないといけないので、辛い。
 モーツァルトの場合、難しいんですが、ええと、表現がどうのじゃなくて、つまらないんですよね。つまらない歌手に歌われると。声が良くなきゃつまらない。技巧もそこそこ無いと駄目だけど、それ以上に声の差が出てしまう、そういうタイプの歌曲、でしょうか。

 リタ・シュトライヒの声は、合うんですね、モーツァルトに。まぁ、ソプラノの声はモーツァルトの歌曲に合うんですが。古い録音ですから程度問題ですが、澄んだいい声です。素直、って言うんでしょうか。聞いていて楽しい声です。バリバリのソプラノ・ボイスみたいなのとは違いますけどね。
 冒頭に入っている「すみれ (K.476)」、モーツァルトの歌曲の代表みたいな曲ですが、すっきりした感じで、とてもいいです。一方、晩年の作である「春への憧れ (K.596)」、こちらはよく「晩年の成熟と諦念のなんたらかんたら」みたいに色々言われることもありますが、そういうことに関係なく、これまた曲のかたちがストレートに出ています。それで、澄んだ声がそのままに楽しめる。素材としてのモーツァルトで、シュトライヒの声を聞く、そんな感じかも知れません。モーツァルトの歌曲を聞くなら、お勧めです。あと、シュワルツコップとアメリンクの録音があれば、もう十分かな?

 この歌曲18曲に、コンサートアリア4曲が入ってますが、このコンサートアリアも聴きものです。単に素直ないい声の歌手では無い、実力派のソプラノの声が聞けます。これがあるからこその歌手・リタ・シュトライヒであり、これがあるからこその歌曲集、かも知れませんが。





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