スイスのアルプホルン(3/25)

Zur Ehre des Alphorns (In Praise of the Alphorn)
 Various Musicians
Claves CD50-500

 アルプホルンを御存知でしょうか。あの、木製の、めちゃめちゃ寸法が長いやつ。まーっすぐ伸びてて人の背丈よりあるという。音は確かに金管楽器としてのホルンに似てますが、生で聴くとちょっと違う感じ。アルプホルンと言う名の通り、アルプスで羊飼いなんかが吹いていたらしいです。
 アルプスと言えば長野県....じゃなくてスイスであります。スイスという国はヨーロッパのど真ん中、イタリアとドイツに挟まれて、そりゃぁ知らぬ人も無い国ではありますが、いわゆるクラシック音楽の世界としてはあまりメジャーではありません。チューリッヒはじめ各都市に演奏団体もオペラハウスもあるし、決してひけを取らないのではあるけれど、クラシック音楽の年代記を飾るに至るのは随分後のこと。
 やはり、人口が少なくて貴族が居ない国というのは、この世界では後進なのでしょう。そもそも、アルプスというものが邪魔者であったり魔境であったりしたのが、探索の対象になり、征服の対象になり、遂には鑑賞の対象となるに至ったのは19世紀のこと。今からは想像も出来ないですが、観光大国となる前のスイスは大変な国でした。

 で、そんな、クラシック音楽としてはエアポケット的な存在のスイスを代表するレーベルの一つがクラーヴェス(Claves)であります。マイナーレーベルではありますが、例えばエルンスト・ヘフリガーによるシューベルトの歌曲集を出すなど、昔から活発にリリースを続けている会社です。最近、日本での紹介度合いはやや減っていますが、もっと注目されていいレーベルです。まぁ、注目されないおかげで某大手CDショップのバーゲン箱に入っていたのですが。
 このCD、元は1975年頃に録音されたものらしいです。あんまりはっきり書いてないんですよね。一種のコンピレーションものらしくて、演奏者も色々、録音された環境も色々。小鳥の鳴き声が入ってるようなのもあったり。
 演奏される曲も色々です。昔からの曲あり、楽譜化されて今に残るものあり、即興あり、レオポルド・モーツァルト(モーツァルト父ですね)のSinfonia Pastorellaという、一応3楽章の小曲もあり、現代の作曲家によるものもあり。中にはブラームスがリギ山で聞いたアルプホルンを採譜し、後には交響曲第1番の終楽章、有名なホルンの旋律に転用した、そのメロディもあります。

 まぁ、いずれもわりとのんびりした感じの音楽であります。音楽というよりこれは断片じゃないの?と言いたくなるようなのも(先のブラームスのそれとか)ありますが、こういうの結構好きなんですよね。アルプホルンと言うくらいですから、金管のホルンによく似た感じですが(ってゆーかアルプホルンの方が本来オリジナルの筈ですが)、時にホルンに感じられる鋭角的な響きが無いんですよね。たまたま入手したCDではありますが、楽しめました。




AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 03/27/2006 15:53:42 クラーヴェスには、フルートのペーター・ルーカス・グラーフがいました。
30年も前の録音になりますが、彼の、バッハ・フルート・ソナタ集は今も愛聴しています。イイLPでした。
アルプ・ホルンといえば、ブラームスの1番ですね。あの終楽章のホルン、広々とした空間を感じさせてくれます。
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