晩年のリヒテル再び:ベートーヴェン最後の3つのソナタ(4/13)

L.v.ベートーヴェン
ピアノソナタ 第30~32番 op.109~111

 スヴャトスラフ・リヒテル(piano)
PHILIPS PHCP-5119

 あー..............(笑)
 これ、悪気も無くさらさらっとタイトル書いたんですが、あれですねぇ、なんちゅうか身も蓋も無い惹句に見えますねぇ(笑) 「晩年」とか「最後」とか、アレな感じが漂ってます(^^; まぁ、いいか(爆)

 ベートーヴェンの最後の3曲、というのは、わりとよく聞きます。よく聞くけど、我ながら分かってるんだか分かってないんだか、よく分かりません。収まりがいいから、結構この3曲を収めたCDって多いんですよね。考えようによっては結構難儀な曲ばかりなんですが、その割に、親しみやすいとは言わないけれど、聞けば聞いたなりの面白さがあるので、存外人気曲なのやも。
 3曲とも、最終楽章が変奏曲形式なのですが(op.110はフーガだけど)、どの曲もこの最終楽章が長くて重たい。ここにかなり個性が出ることが多いようです。勿論そればっかりの曲ではないですが。一番好きなのはop.111、最後の最後の曲でした。そう、昔はこの曲が一番好きでしたけど、最近はその前2曲もいいなぁと。op.109なんか、なかなかですしね。特に終楽章。

 で、リヒテルの演奏なんですが、実は、ちょっとなんとなくフラフラするような、しないような。
 ええとですね、車で運転中に聞いてる時と、家で聞いてる時と、微妙に感想が違うんですよ。どうもね、運転中は、リズム感が優先される気がするんですね。ルバートとか、我ながら微妙に反応してるみたいです。敏感になってるのかな。で、家に帰ると、じゃぁもっと精妙に聞いてるかというと決してそんなことはなくてもっといい加減で(笑) 大雑把に「ああ、こんな感じ~」ってな調子で聞いてるかな、と。
 で、リヒテルの演奏で言うと、車で聞いてる時は結構感じられたリズムの揺れ、癖のある歌い回しと言うか弾き回しが、これを書いてる今はそう不自然に感じられないんですよね。
 ともあれ、いい演奏です。前にハイドンの時(この記事がトラックバックしてる先)に書いたのですが、リヒテルの場合、「何を弾いてもリヒテル」、まぁそこまでは言わないけど、曲の個性や何かを感じる前に「ああ、リヒテルだなぁ」と感じさせるものがあるんだけど、この曲の場合は、そうですね、やっぱりリヒテルなんだけど、無理にそうしてるんじゃなくて、曲に親和性があって重なり合ってる感じ、ですかね。この3曲ではポリーニの演奏をレファレンス的に好んでいるのですが、最近ではこの辺の曲を思い入れたっぷりに情緒的に弾く人が多い中、却って無理せず自然に弾いたらしっくりきました、という感じがさすがと言おうか。
 こうやって改めて聞くと、でもやっぱり最後のop.111の終楽章、ですかね。いろいろに脚色されすぎてしまっているこの曲ですが、改めてこうして聞くと説得力があります。
 ちなみに1991年の録音。リヒテルの録音はどれも聞けば聞いたなりに何某かあるので、特に晩年のそれは、当たり外れもあるけど、そういう傾向はあるので、結構楽しめます。




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