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ハイドンの四重奏曲「セレナード」他(5/13)

F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲集
ニ短調 作品76-2 Hob.III-76「五度」 / ニ長調 作品64-5 Hob.III-63「ひばり」 / ヘ長調 作品3-5 Hob.III-17「セレナード」

 ウィーン弦楽四重奏団
カメラータ CMCD-15005


 世の中には偽作・贋作というものがあります。
 建前上、芸術作品とかは、そのものが優れているから価値がある、ということになっています。誰それ作のこの壷は素晴らしい。このへんが芸術的にこんな風に優れていて、それ故にこれは価値も高くてお値段も......というわけ。
 でも、TVの鑑定番組を見るまでもなく、それは建前なんであって、例えば鑑定の場合、まず見るのは作品の作者のサインだの落款だのなんですよね。で、誰それの真作かどうか判断する。或いは、本当に明代の伝来物の壷かどうか確認したりして。「本物」だとそりゃぁいい掘り出し物をしましたね、ということになるし、贋物とか無名の人の作品だと「ものはよく出来ていて素晴らしいと思います」と言いながら、100分の1とか千分の1のお値段が付いてお帰り戴くことになる。

 クラシック音楽でも贋作、偽作の話はつきないのでありまして、「モーツァルト作」なんて言われてたのが実は違いました、という話は時々あります。結局、昔の作曲家は多作家も多かったし、今みたいに資料整理・保存が行き届いて無くて、誰がどんな作品を作ったか、正確には分からないわけです。
 で、それまで「大作曲家の名作」とされていたものが、突然「贋物でした~」って話になって、忽然と無かったことにされてしまう、なんてことがあります。今までは有難がって演奏してたのにねぇ。

 ハイドンの「セレナード」と題された弦楽四重奏曲があります。ハイドンはこの種の話が多い人らしくて、弦楽四重奏曲では以前は83曲がカウントされていたのが、今では68曲になっているとか。つまり、15曲が「実は贋物でした」と言われている訳です。考えてみると凄い話だ(笑)
 で、この「セレナード」という曲、作品3-5という番号まで持ってたのに、実は贋物でした~、と言われたのが1964年。調査の結果、ハイドン作と出版社が偽ったので、実際はほぼ同時代のオーストリアの僧侶、ロマン・ホフシュテッターなる人の手による作品だろう、ということになったとか。
 さてそれで。
 そうするとですね。現金なもので、途端にそれまで名作として録音されてたのがぱったり無くなってしまうわけですこれが(笑)昔の人達の録音はあったりするのだけど、最近の録音がまるでない。
 でも、この曲、その割には人口に膾炙してる曲だと思うんですよね。呼び名の元になった、アンダンテの第二楽章のメロディは、聞けば「あれ、これどっかで聞いたような....」という、わりと知られたもの。綺麗というより可愛らしい感じの音楽。牧歌的で優しげな旋律をヴァイオリンが奏で、ピッチカートで他パートが伴奏していきます。いい曲なんですけどね。

 で、1978年にこの曲を録音したのが、ウィーン弦楽四重奏団。ウィーン・フィルのメンバーによる団体で、今でも頑張ってます。既に活動暦40年だとか。1978年ですからこの曲がどうも贋物らしいというのは勿論承知の上で録音したんでしょう。いい判断だと思います。決して悪い曲ではないんですよ。ただ、ハイドンじゃなかった、というだけ。まぁ考えてみれば、「ハイドンじゃない」だけで埋もれている曲なんて沢山あるのだろうし、それを考えれば、ちょっと運命って不公平、って気もしますが、まぁ難しく考えないで、ウィーンの練達の面々が奏でるセレナードの優しげなメロディに身を委ねてしまうのがよいではないかと。
 このCDには他に「ひばり」なんかも入ってますが、こちらもとても清々とした演奏です。よく聞くと、結構音に重量感と言うか存在感もあって、聞き応えがあります。今となってはもっと溌剌とした、というようなタイプの演奏が多くなっているとは思いますが、これはこれで自分は好きです。






AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 05/14/2006 05:49:34 ハイドンの「セレナード」は懐かしいですね。
第2楽章は、入門以前から耳に親しんでいた名曲です。
ハイドンの作曲かどうかはあまり意識せず、割とボクはこの曲を聴いている方だと思います。「ひばり」などもエエですね。
ハイドンのクワルテットは心安らかになります。
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