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高橋薫子「永遠の愛と誠」(イタリア歌曲集)(5/23)

永遠の愛と誠
 高橋薫子(S)
 河原忠之(p)
ビクターエンタテインメント VICC-60237

 あのですね、これ、イタリア歌曲集ですからね。新手のJ-POPシンガーとか何とかじゃないですからね。タイトルがやっぱあれだよなぁ......

 高橋薫子を初めて聞いたのは、藤原歌劇団の「ルチア」で、代役として急遽起用された時の公演でした。13年前。あれは新宿文化センターだったと思います。当時は今より暇だった......
 聞いて「おお!」と思いました。日本人歌手で、相応の声量とコロラトューラ、それに何より妙なヴィブラートの掛からない中音域を備えたソプラノを聞いたのは初めてでした。って言うほど聞き倒していた訳ではないですが、藤原や二期会の女声歌手は、いずれも一定以上の高さ・音量になると、皆揃ってヴィブラートが掛かるのでした。
 それが清潔感がなくていやでいやで、特にグルベローヴァあたりからオペラに入った私には、まさに彼女は救世主のように思えたものでした。「ここに、本格派コロラトューラソプラノ(になりそうな)歌手がいる!」てなもんで。
 でも、当時、藤原歌劇団などでは、ロッシーニなどの軽い声をメインとする演目はなかなかやって貰えなかったんですね。当時、「なんでこんな蝶々夫人なんかやるんだぁぁぁ」と何度も苦い思いをしたものです。それでも、追っかけとまでは行かずとも、めぼしいリサイタルやオペラへの出演機会を見つけては聞きに行ったものでした。
 そうこうする内、藤原で「愛の妙薬」を歌い、「セビリアの理髪師」を歌い、という風にチャンスを得、ファンも増えていったのでした。
 新国立劇場は、本来なら彼女のスプリングボードになってよかったのに、残念ながらその出演機会は決して恵まれたものではなくて、「ドン・ジョヴァンニ」でのツェルリーナ、「セビリアの理髪師」でのロジーナが1度に終わってしまいました。いや、結構よく出てるじゃない、という説もありますが、個人的には「ルチアやれぇ!夢遊病の女とかやれぇ!」と、かなり不満ではありましたです、ハイ。
 いや、大きな声では言えませんが、今でもトップクラスだと思いますよ。最近コロラトューラで持て囃されてる人とか、盛んに活躍してるもっと重いソプラノ歌手とかに比べると、よほど声質がいいんですよ。むらなく整った声が上から下まで出る。ただ、声量は、最近のそうした、ええと、声の大きい人達に比べると小さめなのでね。でも、この人の声は、よく通るんですよ。ピニッシモで聞かせることの出来る歌手。そういう歌手は、本当にいい歌手なのだけどね。

 で、彼女の数少ないCDの一つがこれ。2000年の録音で、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニの歌曲を集めたもの。オペラとしては彼女の本領が発揮される作曲家達の歌曲ですが、いわゆるコロラトューラが満載みたいなのとは違いますが、彼女の素性のいい美声の魅力が遺憾なく発揮されています。一番のお気に入りは、7曲目の「真夜中に」(ドニゼッティ)。ちょっと技巧的ですが、コロラトューラに行かず、普通に処理していくあたりがまたよくて。美声が堪能出来ます。
 最近は宗教曲への関心が高いとも聞きますが、今年は藤原の「ランスへの旅」で久々にロッシーニに登場です。楽しみ~(^-^)



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