シューベルトのヴァイオリン・ソナタD.574 (5/31)

The Last Recital Vienna, May 1974
W.A.Mozart : Violin Sonata in F major K.377,
F.Schubert : Violin Sonata in A major D.574, etc
.
 David Oistrakh (Vn)
 Paul Badura-Skoda (p)
GENUIN GEN85050

 これを書いている今は日付も変わってもう6月です。暑くなってきました。うへぇ。

 異論はあると思いますが、いろんな曲をどんな曲かと思い浮かべる時、自分の中でその曲の属性みたいなものを持っていることがあります。聞いて咄嗟に「ああ、こうだな」とか思ったり、逆に聞いてる時は思い浮かばないけど、あとで「ああ、こうだな」とか、ふっと出てきたりとか。好き嫌いとは関係なく、ですが。

 シューベルトのヴァイオリン・ソナタは、或いはソナチネという名前じゃなかったかと思うのですが、数曲あります。いずれもなかなかの佳曲でありますが、ええと、このD.574の曲ですね、私の中での属性がありまして......「のんき」なんですねこれが(笑)
 いや、確かにシューベルトというと、ロマンティックだとか、歌謡性とか、デモーニッシュな面とか、そういう面をよく言われるのだけれど、この曲はですね、「のんき」なんですよ、ホントに。綺麗な曲なんだけど、盛り上がりきらない。え?そんな?というような雰囲気も出てこない。出そうで出ない(笑)
 といって、小市民的な音楽かというとそうでもない。気分的には、そうですねぇ、晩春の暖かい、でも暑くないくらいの時期の、朝10時頃に、別に予定も何も無いような日に、のんびり風呂にでも入っているような、まぁいいじゃん細かいことは~、みたいな感じでしょうか。大雑把じゃないんですけどね、音楽は(笑)ちょっと脱力系?

 いい曲ですね、これは。この前にモーツァルトのソナタも入ってますが、面白い、というより聞いて惹かれるのはやはりシューベルトです。
 昔からよく聞いてましたが、このCDは最近入手したもの。オイストラフは言わずと知れた往年の名ヴァイオリニスト。バドゥラ=スコダは、ウィーン出身のピアニスト。御歳79歳にして先日も来日公演を果たしましたが、ちょっと線が細くてかっちりした感じのピアノ。
 こちらのレーベルは、どうやらバドゥラ=スコダを推してるレーベルのようで、その関係でこのオイストラフとの共演が出たのだと思いますが、良くも悪くも清潔感のあるバドゥラ=スコダのピアノに、オイストラフの歌心溢れるヴァイオリンはよく合います。
 ヴァイオリンは最も人の声に近い、なんてよく言われますが、実は人の声に最も寄り添える楽器、不完全な人の声に一番寄り添えるのはピアノだな、なんて思います。そんなピアノとヴァイオリンとの関係、というのも面白いものではあります。



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