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岩城宏之/バンベルク響のブラームス第1番

J・ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 op.68, 悲劇的序曲 op.81, 大学祝典序曲 op.80
 バンベルク交響楽団
 岩城宏之(conduct)
DENON/コロンビアME COCQ-84214

 先頃亡くなった岩城宏之の以前の録音が、追悼盤として再リリースされてきました。

 本当は、追悼盤てのはあまり好きではありません。だって、如何にも死んだからこの際商売しましょう、てな感じじゃないですか。浅ましくないと言えば嘘になる、か、な。買う方だって、今まで大した興味も無かったのに、死んだって言うので話題になってるからちょっと聞いてみようかてなもんで、お前死ななきゃ聞かなかっただろ!ほんでもって3ヶ月したら忘れちまうだろ!てなツッコミを入れたくなってしまうのですねついつい。
 でもまぁ、この種の追悼盤にもいいことは無いでもないのでして、今まで廃盤にされて聞くことも出来なかった録音が改めて陽の目を見る、なんてこともあるわけです。考えてみれば、あくまで商売である以上、売れる見込みがなければリリースも出来ないわけで、そう考えると、亡くなったのを機に買う人間も増えるだろうと見越して追悼盤を出すのも、一つの効果的な戦略ではありますよね。俄かファンもそういう意味では有難い訳でありまして。

 まぁそんな皆様のお陰で発売されたのがこのCDです。1969年の録音。言われてみれば、確かに、岩城宏之の略歴に、バンベルク響の経歴も書いてありますが、正直言って私はこういう録音があるとは知りませんでした。確かに、後年のメルボルンでの実績などが目立ちますが、そもそもは欧州で実力を付けて行った方なのですね。

 聞いてまずぱっと思ったのは「お、結構いい音」。1969年、バンベルクあたりで日本のレーベルが録音したものですから、正直音は良くないだろうと思っていました。日本コロンビア御自慢のPCM録音が実用に入るのはこの数年後。勿論地力はあったんでしょうが。で、確かによくよく聞いてみると、いわゆるいい音ではないんですよね。でも、聞きやすい。悪いなりに、無理せず聞ける音にまとまってるんです。これは録音の工夫でしょう。AMラジオで音楽聞くと、全然ハイファイじゃないのに音楽の内容は結構良く分かったりしますよね。あんな感じ。各パートの音がそれなりに聞こえるので、ハイファイじゃないけど結構楽しめてしまうのです。「分かる」から。

 演奏はいいですねぇ。
 ブラームスの交響曲1番は、割と良く聴く方の曲ですが、端正でありながらほどよい「熱さ」がある演奏です。録音もそうなんだけど、演奏もバランスが取れていて、感じのいい出来映えです。不勉強にも、バンベルク響の来歴を知らなかったのですが、かつてプラハにあったドイツ系のオペラハウスのオーケストラが母体だったとか。まぁ、録音当時は随分人も変わっていたそうですが、確かに田舎町にしては随分上手いオーケストラです。
 それと、歌わせ方がいいですね。第3楽章のアレグレットなど聞いていて本当に楽しい。ここは、そこまでのやや重い感じから一転して、軽快で明るく、でもリズムの刻み方はそれだけでなくしっかりと、というような、なかなか難しいところですが、演奏に余裕を感じさせます。綺麗にクリア。そして、第4楽章。
 惜しむらくは、やはり録音がもっとよかったら.....というところでしょうか。






AUTHOR: Niklaus Vogel URL: http://yaplog.jp/niklausvogel/ DATE: 09/24/2006 22:44:25 まさしく私などはその俗物の一人でしょう(苦笑)。
しかし、仰るように亡くなって長いこと廃盤だったものが再リリースされるのは、うれしくもあり寂しいところでもあります。
私はこのブラームスの交響曲を聞いたことがありませんが、1969年ですと、精神的な支えであったシェフのヨーゼフ・カイルベルトが急逝した翌年にあたるのですね…。
余談になりますが、私がはじめて行った有料の演奏会は、バンベルク交響楽団の来日公演でした。(両親から「身分不相応」と叱られましたが、お年玉をはたいて行った記憶があります。)思いで深いオーケストラです。
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