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サヴァリッシュ/フィラデルフィア管のドヴォルザーク(10/4)

A・ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88 "イギリス", チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
 フィラデルフィア管弦楽団
 ナターリア・グートマン(Vc)
 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(conduct)
東芝EMI(小学館) SWCI-544

 最近流行のDVD付き雑誌のバリエーションで、CD付き雑誌がありますね。そのクラシック版があって、実は出るたびにチェックしてます。先日出た(最新じゃないですよ)号はドヴォルザークで、サヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管の演奏。交響曲第8番「イギリス」とチェロ協奏曲。そういやこの組み合わせ、新世界は聞いたことあったけど、8番はなかったな、チェロ協奏曲も.....ってことで、ついつい買ってみました。980円。まぁ許せるお値段?

 いい演奏の要素というのは幾つもあるでしょうが、その内の一つ、結構大きいものの一つに、フレージングというか歌い回し、というのがあります。これ、なかなか難しいんですよね。
 今は、変な「音楽平等主義」みたいなものが蔓延っていて、どんな音楽でもそれなりに良さがあるような言われ方をしますから、尚更分かりにくいのですが、クラシック音楽に関しては、やはり技術とある特定の方向性を持った音楽的センスというものがないと、ちゃんとした演奏にはならないと思います。

 で、それってどんなものかというと、大体こういうことだと思うんですね。

 「椰子の実」って歌、御存知ですよ、ね?あの歌はこういう歌詞で始まります。

 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ

 これを歌う場合、気を入れずにポケッと歌うと、大抵こうなります。「|」で歌が途切れる、ブレスが入る、と考えて下さい。

 名も知らぬ | 遠き島より | 流れ寄る | 椰子の実一つ
 
 でも、普通に見れば、最初に書いたように、この部分は2行で出来ていると考える方が自然です。遠き島より、で切れる。
 ところが、意味的には、ここで切れる必然性は無いんですね。ついでに言うと、この歌としては、旋律的には明らかにここで切るのが望ましいようには書かれていない。
 じゃぁ、こうする?

 名も知らぬ | 遠き島より 流れ寄る | 椰子の実一つ

 でも、歌い出しでいきなりブレスなの?

 恐らくこの歌は、一気に歌い切ってしまうと、すっきりしそう。でも、これを「さぁ息継ぎ為しで歌って~」って小学生に言ったら........しんどいでしょうね。

 まぁ、これは、実際の解釈というより、一つの喩えと考えて頂きたいのですが、要は単純化すればこういうのと同じプロセスを高いレベルで出来るかどうか、だと思うんですね。
 音楽全体の中から、演奏の単位となるようなひとまとまりを見出して把握すること。椰子の実で言えば、例えば最初の二行がひとまとまりだ!というような。
 そのまとまりをどのように演奏するかをイメージする。どのようにすればそれが伝わるかを考え、具体的な演奏をデザインすること。先ほどのひとまとまりを一気に歌い切ろう、そうすれば、この一群が一続きの旋律なんですよ、そのように聞いてね、という考えが伝わるだろうし、文節で区切るように歌っちゃいけないよね、てな調子で。
 で、そのデザインを実現する技術力。息が切れちゃぁおしまいよ、ということ。
 まぁ個人的な見解でありますが。

 このサヴァリッシュの指揮フィラデルフィア管の演奏するドヴォルザークがですね、これが、とても「分かりやすい」んですね。交響曲の第1楽章の第2主題なんて、結構長い一節をワンフレーズで弾ききってしまっているのです。これが、とても分かりやすい。ドヴォルザーク一流の陰陽入り混じった旋律が、一塊で歌われるんですね。これは楽しい。
 全体的にこういう、音楽の一掴みを大きく取った演奏が展開されます。勿論それで大味になるのではなく、万全の性能を以って音楽を「見せて」くれるので、全く飽きさせずに最後まで聞く側も引っ張ってくれます。
 こんな一般向け雑誌にしては、随分といい演奏を使っているなぁ、と思うのです。あ、ちなみに、チェロ協奏曲の方は、あまりよく知らない人のチェロの演奏が、うーん、もう一つ?




AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 10/05/2006 04:17:34 サヴァリッシュのドヴォルザークやブラームスはとても分かりやすい、イイ演奏だったと思います。
この人は外見と演奏が一致する希有の指揮者でありました。諄々とゆっくり解説してくれながら、ここは盛り上がるところ、ここはじっくりやるところ・・・・という感じの演奏で、とても分かりやすかったですね。僕、好きです。
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