MYTO:ドン・カルロ:F.コレッリ:1970 Wien (10/10)

G.Verdi Don Carlo
 Franco Corelli (tenor), Eberhard Wachter (bariton), Nicolai Ghiaurov(bass), etc
MYTO Records 3 MCD 983.189


 更新回数とか、あまり気にしてはいないのですが、やはり数日更新が無いと来られる方も滞るようで。まぁ、「Web日記」「Webメモ」みたいなところが元になてるのがblogというスタイルですから、この辺が我慢の限界なのでしょう。そりゃそうだよな、大して面白くも無いのに更新されずに3日も経ったら忘れるわな(笑)
 で、気にして連日更新などたまにはしてみるのでした..............

 でもなぁ、今日のこれ、ちょっと躊躇しちゃうんですけどね、ほんとは。
 MYTOレーベル。オペラ好きで定盤物は大体聞いた、という人なら知らない人はあまりいないレーベルです。あのぉ、多分、怪しいんですよね、版権とか。昔からイタリアでやってるレーベルで、今はスロヴェニアにあるようです。実は折角なのでサイトとか探したのですが、見つかりませんでした。
 放送録音とか、どうも隠し録り臭い音源を中心に出してるんですが、大手レーベルの録音のコピーなんてものは皆無。往時、イタリアに本拠があった頃は、何やら公の認可スタンプみたいなもんまで押されてました。日本のみならず欧米の大手レコード屋でも扱われていて、もう怪しげレーベルのメージャーというような存在です。年4回くらい、CDサイズの数ページにわたるカタログまで出してますし。未だに新譜を出しますが、微妙なツボを突いてくるんだなこれがまた。
 一体どこをどうクリアしているのかいないのか、という音源ばかりで、ライブ録音が主ですが、割と音質を調整して聞き易くしているのも(或いは元がいいのか?)人気の秘密。
 でもまぁ、あまり大声で言える話ではないので、こそこそと続けます......(ヒソヒソ)

 このレーベルお気に入りの歌手の一人が、フランコ・コレッリ。イタリア人テノールですが、録音で聞いてもそれとわかるスーパードラマチックテノールとでもいうようなお方。いや実際そりゃあんた新派の悲劇じゃあるまいし、ちょっとやり過ぎでないかい?という感情、いやいやこれは激情表現をこれでもかとばかりに連発する。
 劇場で激情なんて冗談にもなりませんが、これがまた許せてしまうような見事さなんですねぇ。あの、郷ひろみ、というよりヒロミ・ゴーがですね、もうばりばりの色男ぶりを振り撒いて華麗に振舞っているような、俗な喩えですがああいう感じの過剰さで、悪趣味とか言う以前にああもぉおっしゃるとおりでございます~、と平伏してしまうような、そんな感じ。わかる?
 ちなみにコレッリは見事なまでの2枚目色男であります。

 そのコレッリが外題役を歌ったのがこのドン・カルロの公演。ドン・カルロ、ヴェルディによくある激情の悲劇的ヒーローであります。はまり役なんですねぇ。ただ、この公演が行われたのは1970年。既にコレッリもやや型崩れがしてきて、激情に任せて音楽的なブレが出てきています。が、そこはそれ激情の人だし、まぁ目くじら立てずにこの激しい表現に身を任せて楽しむことに致しましょう。

 ちなみにこの公演、その筋では結構有名であります。
 小姓というちょい役に、若き日のエディタ・グルベローヴァが出ているのですが、第1幕、シャーリー・ヴァーレット歌うところのエボリの姫のアリアで、小姓が合わせて歌うところに来ると、華のあり方が一段違うグルベローヴァのソプラノが、華やかさを一段と引き出していて、お見事。
 1970年、10月25日、ウィーン国立歌劇場でのライブ録音。客席での録音か放送用だと思います。主なキャストは以下の通り。
 指揮、ホルスト・シュタイン。
 ドン・カルロ、フランコ・コレッリ。
 エリザベッタ、グンドゥラ・ヤノヴィッツ。
 エボリの姫、シャーリー・ヴァーレット。
 ロドリーゴ、エバーハルト・ヴェヒター。
 フィリッポ二世、ニコライ・ギャウロフ。
 宗教裁判長、マルッティ・タルヴェラ。
 小姓テバルド、エディタ・グルベローヴァ。

 分かる人にはよーく分かる、豪華キャスティングであります。当たり外れや向き不向きってのはまぁありますけどね。しかしまぁ、コレッリとヴェヒターの掛け合いを聞きたくないと思う人は、コレッリ好きならいないでしょう。それに、ギャウロフのフィリッポ二世!

 こんなシャビーな音で、雑音もあるし、これがいいのか?と言われるとお勧めは出来ません。でも、上記に挙げたキャストの名前が分かって、もう定盤は粗方聞いたよ、ドン・カルロで面白いのは何かな?と探求し始めれば、いつかは辿り着く類の一つでしょう。
 まぁ、辿り着いたらその時は聞いてみては如何かと。





AUTHOR: Niklaus Vogel URL: http://yaplog.jp/niklausvogel/ DATE: 10/11/2006 05:33:40 恥ずかしながら、「ドン・カルロ」はほとんど知らないのですが、配役の豪華さはすごいですね。イタリア語版でしょうか。
MYTOレーベルはオペラに興味をもってから、だいぶお世話になったレーベルです。(「ミト」と読むのか「マイト」と読むのか、いまだに発音が分かりません。)
海○盤にしては、音もいいと思いますが、ただ価格が高いですよね。(最近では同じ音源がArchipel、WalhallなどのGebhardt傘下レーベルから安価に入手できるようになったことは幸いです。)
なるべくこのような類の録音を取り上げないようにしていますが(言い訳)、これまで2回やっています。しかも、ジャケット写真まで掲載するありさま…(爆)。
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コメント

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rudolf2006さん、こんにちは。お運び頂いて有難う御座います。

 このドン・カルロ、MYTOレコードの2006年No.3カタログでは現役です。
 ただ、これってAmazon.comとかで扱うのかなぁ..............
 このへんのCDは決して「注文すれば取り寄せてくれる」とは限らないと思いますが、Tower RecordとかHMVでなら、店頭ではこの種のCDは置いているので、取り寄せ可能かも知れません。
 ちなみにジャケットは真っ赤です。

 コレッリだったら、正規盤でも結構いいのがあるんですよね。EMIの、シッパース指揮によるトロヴァトーレはmust to listen アイテムですね。暴走するコレッリを煽り立てる韋駄天というかニトロなシッパースの指揮が物凄く。同じくEMIのカヴァレリア/パリアッチとノルマもいいですね。


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