ウィーン・フィルに何故かプレヴィンの「こうもり」(10/12)

ヨハン・シュトラウス2世 「こうもり」
 ヴォルフガング・ブレンデル (アイゼンシュタイン:bariton)
 キリ・テ・カナワ (ロザリンデ:soprano)
 トム・クラウセ (フランク:bass)
 ブリギッテ・ファスベンダー (オルロフスキー公:mezzo soprano)
 リチャード・リーチ (アルフレート:tenor)
 オラフ・ベーア (ファルケ:bariton)
 エディタ・グルベローヴァ (アデーレ:soprano)
 オットー・シェンク (フロッシュ:語り)
 台詞作成・演出:アウグスト・エヴァーディンク
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 アンドレ・プレヴィン (conduct)
PHILIPS/日本フォノグラム PHCP-5021~2

 こないだの反動で、やはり音のいい録音を聞きたいとか思うわけです。で、何にしようかとがさごそ引っ掻き回して、これを出してきました。

 やっぱりこうもりと言えばウィーンなのですが、実はウィーン・フィル、またはウィーン国立歌劇場によるこうもりの録音はそれほど多くはありません。映像とかもあるけども。
 実際には毎年必ず大晦日と元旦、時には正月3日とかも、には舞台に掛かっているので、上演は必ずあるのですが、でも録音は決して多くない。で、ウィーンでのこうもりで今のところ最新の筈の録音がこれ。1990年の録音です。

 見れば分かる通り、これまたかなりの豪華キャストです。1990年当時、ウィーンを前提にこうもりを録音する、と考えた場合、他に代えられる歌手もいるにはいたけれど、このレベルを超えることはなかなか難しかったでしょう。
 でも、何故か指揮がプレヴィン。
 いや、決して悪くはないですよ。でも、ウィーンのこうもりの指揮者にプレヴィン?と当時は思ったものです。クライバーは仕事しないし、こうもりは前に入れてるし。でも、だからって何故プレヴィン?という...........

 で、出来上がった録音は、というと、正直豪華歌手陣を聞くのに忙しくて、それどころじゃないんですね(笑) いや実際、ここに聞ける歌手達は1990年当時実に生きのいい面々。1990年はグルベローヴァの最盛期と言ってもいいくらい(本当は少し前?)だし、ブレンデル、ファスベンダーも脂の載ってる頃。それに、リチャード・リーチ!ああ勿体無い。キリ・テ・カナワはやや下り坂ですが、円熟のロザリンデってところでしょうか。この辺の人達がまぁ聞き物ですね。取り敢えずアデーレのアリアを聴いていれば幸せになれること間違いなしですが......

 で、プレヴィンはどうでもいいのか、というと.......いやいやそんなことは。
 この録音、果たして誰をメインに置かれているのか分かりませんが、プレヴィンのこうもり、ではないような気がするんですね。ただ、プレヴィンはいわば整理能力に長けています。見ての通りのキャストで、次から次へコラージュのように歌が出てくるオペラです。求められたのは、ウィーン・フィルやこの歌手陣を歌わせる指揮者ではなく、これだけのびっくり箱状態を破綻無く自然に纏められる実務者だったんじゃないか、という気がします。

 ことこうもりに関する限り、今となってはこういう録音を作ることはかなり難しいんじゃないかと思います。歌手が集まらないのではないかと。録音し、繰り返し聞くに耐えるだけのものが出来るかと言えば、難しいのでは。強いて言えば、アーノンクールに振らせれば、音楽的には面白くなると思いますが(実際アーノンクールにはこうもりの録音があります)、歌手がなぁ............
 その意味では殆ど最後の「ウィーンのこうもり」となる可能性は高いと思います。その割に人気ないんだよなぁ、これ.........





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