ウィーンSQ:モーツァルト弦楽四重奏曲集

[関連したBlog]
[もう一つ関連したblog]

モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458 「狩」、第22番 変ロ長調 K.589 「プロシャ王第2番」、第23番 ヘ長調 K.590 「プロシャ王第3番」
 ウィーン弦楽四重奏団
RCA/BMGファンハウス/Tower Record TWCL1017

 ウィーン絡みが続きます。
 ウィーン弦楽四重奏団は、以前ハイドンの録音について書きましたが、今度はモーツァルトです。1975年と1978年の録音。タワーレコードが展開している「埋もれている近過去の名盤を復刻する」というシリーズの一枚。この録音は、実際には初出当時とは違うカップリングのようですが。

 なるほど「名盤復刻」と仰るだけのことはある、いい演奏です。
 まず、録音。いきなり録音を褒められても、という話はありましょうが、あくまで録音されたものを聞くのですから、録音の質の良し悪しは決して軽視出来ません。録音時期は若干違いますが、どちらも録音として取り敢えず聞きやすく作られています。いわゆるハイファイな音というのとは違って、弦楽四重奏というアンサンブルを楽器として聞いている感じ。楽器毎によく分離して聞こえる、っていうのではないですね。でも、車や自室で聞く分には、弦楽四重奏団なんて決して入らないスペースで聞くのですから、こういう聞こえ方は好ましくもあります。

 演奏そのものも、録音の傾向に合っています。元来、各々の楽器同士が鋭く対立しながら進んでいくようなのではなくて、むしろ等質の音色、響きを指向するような音楽ですから、こういう全体で一つの楽器のように、というのはいいのではないかなと。
 古典派、特にハイドンやモーツァルトの弦楽四重奏は、主旋律があって、各パートは主旋律に対し伴奏に回って、という風にできてます。主旋律も決してやたら長かったり複雑だったりするわけではないし。どの楽器が今何をやっていて、というように分析的に聞くよりも、全体をざくっと俯瞰しながら聞くような録音でしょうか。
 でもそれは演奏自体がアバウトになっているということではありません。各楽器の等質性もさりながら、各パートの息が見事に合っているからこその一体感であります。フレージングの取り方やアーティキュレーションも適切というだけでなく、一貫性があります。

 モーツァルトの弦楽四重奏でも、プロシャ王セットは、ハイドン・セットに較べると、やや影が薄い存在かも知れません。ハイドン・セットには、ここに収録されている「狩」や「不協和音」のような題名つきの曲もあって、比較すれば華やかさもあるのでよく聞かれるのでしょうが、どうしてプロシャ王セットもなかなか素晴らしい。というより、良し悪しでなく音楽の傾向にあまり差が感じられません。「狩」から約5年後の作品ですが、ちょっと聞いたくらいではそれほど作曲時期に差があるようには感じられないのです。一般的に同じ作曲家の同ジャンルでの作風が5年で極端に変わる事はあまりないですが、モーツァルトの場合は5年で結構変わったりしますけどね。まぁ、既にハイドン・セットの時期には高い完成度にあった、ということなのでしょう。





AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 10/17/2006 04:49:02 おはようございます。
ウィーン弦楽四重奏団の「狩」、奇遇でした。同好の方がいらしてくれて嬉しいです。
ふっくらとした演奏でボクは好きです。
タワーレコードが出しているベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集も手に入れてみようかなと思っています。
TBありがとうございました。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

スメタナSQのハイドン・セット(10/18)

PING:
BLOG NAME
モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387 "春" 、第16番変ホ長調 K.428
 スメタナ弦楽四重奏団
DENON COCO-70793
 先日のウィーンSQのモーツァルトからの繋がりで.............
 クラシック音楽に限らずですが、何か聞き始めた頃って、自分にとって特別な音楽家というのが出来たりします。自分の世...
プロフィール

verdi

Author:verdi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブックマーク
FC2カウンター
118,000アクセスくらい+
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード