スメタナSQのハイドン・セット(10/18)

モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387 "春" 、第16番変ホ長調 K.428
 スメタナ弦楽四重奏団
DENON COCO-70793

 先日のウィーンSQのモーツァルトからの繋がりで.............

 クラシック音楽に限らずですが、何か聞き始めた頃って、自分にとって特別な音楽家というのが出来たりします。自分の世界、とでもいうようなものが形成されていく過程で礎石のように組み込まれていく演奏や曲とか、演奏家や作曲家、というようなものがあったりしませんでしたか?
 私の場合、やっぱりそういうのがありました。
 で、室内楽でそういうキーストーンになった演奏家が、スメタナ弦楽四重奏団なのです。
 レコードを色々買い集めて聞き始めた頃で、当時は丁度CDへの過渡期だったので、安いLPが出てたりしたのと同時に、LPの在庫処分で安く売られてたりしたのですね。そんな風にして手に入れた内の一つが、ドヴォルザークの「アメリカ」とハイドンの「ひばり」をカップリングした1枚。演奏はスメタナSQ。東芝EMIが出してました。今でもこれはあると思います。
 その後、DENON自慢のPCM録音、って要はデジタル録音の走りなのですが、この最新方式で1975年に録音したという触れ込みのモーツァルトを入手したりして、という風に聞いていったのです。で、それからほどなくして、スメタナSQは解散します。最後のサントリーホールでの、スメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」、よーく覚えてます。
 かくて我がアイドルは永遠となったのであります。まるでキャンディーズか山口百恵のようだ......................


 閑話休題。
 まぁそんなわけで思い入れも一入のスメタナSQによる、モーツァルトのハイドン・セットの1枚であります。件の1975年の録音。まぁ多少割り引いて読んでおいて下さい。
 とはいえ、やはりこの演奏は見事です。今から見返すと、もう少し色気のある、艶のある録音だったら....と思わなくもないのですが、まぁ文句の付け所はそれくらい。この間のウィーンSQの演奏と近いと言えば近いのですが、こちらの方がよりザッハリッヒカイト・即物的、というか、質実剛健というか、そんな感じがあります。音色はいいんだけど、ウィーンSQが響きで聞かせるところを、クリアに聞かせて尚十二分に魅力的、というところでしょうか。ウィーンSQとは違う、重めというか土臭いというか、そんな感じの音色です。それを洗練させ、透明度の高いことでは抜群の録音で聞かせる。そんな感じです。
 ここで聞けるのは、ハイドン・セットの内の第14番と16番。中で、第14番の第4楽章。ここは、時にモーツァルトが使ってみせた対位法的書法がかなりはっきりと出ているところなのですが、これを録音で聞くと、本当に目で見えるように各声部が立ち上がって行くのが面白いように分かります。
 そう。この四重奏団は、確かに各員良く揃った音を有しているのだけれど、録音のせいもあってか、ヴァイオリンとヴィオラとチェロ、それぞれの楽器の固有の音の違いが、音の高低の問題でなく、良く分かるのです。音像とか音の分離とかの、オーディオ的なことでなく、四重奏団の音として声部が分かる。聞こえるように演奏している、ということでもあるのでしょうが。

 これはどちらがどうということではなくて、ウィーンSQが一つの楽器として機能しているように聞こえる行き方を選び、スメタナSQはむしろ4つの楽器それぞれの特質が聞こえる方を選んだ、ということなのだと思います。そういえば、アルバン・ベルクSQ。これもまた異なる行き方をしていたと思っています。あれはまさに4つの楽器の丁々発止、というところだったのかな?





AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 10/19/2006 18:30:07 こんばんは。
ボクもキャンディーズと山口百恵のシングル盤は殆ど歌えると思います。
それはさておき、スメタナSQの演奏は良いですね。
DENONのPCM録音でのベートーヴェンなど、素晴らしいなと思いますし、「アメリカ」は最高でした。
ちょうどクラシック音楽を聴き始めた頃に大活躍していた団体なので、思い出深いですね。
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