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グールドのハイドンとモーツァルト(10/31)

F.J.ハイドン:ピアノ・ソナタ第59番変ホ長調 Hob.XVI-49
W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330、幻想曲とフーガ ハ長調 K.394

 グレン・グールド(piano)
CBS SONY 28DC 5289


 自分的には10月の記事ですが、今はもう11月。今年もあと二ヶ月です。
 昨日の記事はちょっと雑でした............貧すりゃ鈍するってなもんで................もう暫くこんな調子?やれやれ..............

 昨日はC.P.E.バッハの曲を聞いていたのですが、たまたまこれを手持ちから見つけたので、久々に聞いてみました。いや、やっぱりグールド、久々に聞くと面白いです。
 ちなみに、とっくにこの番号では廃盤になってる筈ですが、今でもあるんだろうな、この録音。

 1958年6月7~10日の録音です。モノラル。グールドとしてはかなり古い部類のもの。と言っても、例のゴールドベルク変奏曲の後ではありますが。
 グールドはスタインウェイのコンサートグランドを弾きながら、チェンバロやフォルテピアノなどの音、まぁ正確に言うとレガートの掛からない、現代ピアノとしては響きの乏しい乾いた音を如何に出そうかと腐心した人です。
 その試みに成功したのかどうかはともかく、ここで聞けるピアノの音は、確かにフォルテピアノのような線の細い音とは違うけれど、とてもスタインウェイとは思えない響きの少ない音です。

 今にして思えば、何たる不毛、という言い方も出来るのかもしれませんが、グールド流の「最適選択」は、なかなか興味深い効果を出しています。モーツァルトのK.330のソナタなど、今ではそれこそ無数に録音があり、フォルテピアノによるものも少なくないですが、グールドのそれはそうした「ピリオド」演奏ともまた一味違います。
 勿論私は生でなんて聞いたこと無いから分からないし、これはモノラルだからあまり確かではないけれど、響きは少ないけれど音量は現代ピアノ、という風ではないのかな。そう書くと連想されるのはかつてのアンマー・チェンバロ - ヴァルヒャが使用してバッハの数々の録音を遺した、ピアノの筐体にチェンバロの機構を載せたようなモダン・チェンバロ - ですが、そういうのとは違って、あくまで「ピアノ」なんですね。
 グールドに関する話を読んで行くと、どうもグールドは「この音楽だからこう"であるべきだ"」という思考法ではなく、「この音楽にはこれがいいんではないか?って言うよりこの音色、響き、面白い~」という嗜好でこの種の音を好んで居た節があります。
 フォルテピアノもそうなんですが、ハンマーが弦を叩く音が感じられる風なんですね。その感じは、グールドの録音全般に感じられるものです。晩年の、ヤマハのコンサートグランドを好んで使用した頃のは、少し違いますが、70年代後半までのグールドの音は、概ねこの傾向の音。

 昔も今も好んで聞くのはモーツァルトのソナタですが、最近は最後の「幻想曲とフーガ」に惹かれるものがあります。幻想曲やフーガは確かにバロック期に源流を発する様式の曲ですが、ここで聞かれる幻想曲は、バロック期のそれを思わせる部分もあるにはあるのだけど、ちょっと違うんですね。モーツァルトの幻想曲と呼ばれるものの中では、かなりバロック的な形式に引っ張られていますが、やはりなんといっても響きがもう違っている。それに、様式というものがもう足かせにならない。そんな感じでしょうか。
 フーガはまた別のものですが。これは確かに見事なフーガになっている。でも、これを聞いて「バッハですね」と思う人は、いるのかな?「バッハだよ」と言われれば信じてしまいそうな気はしますが、やっぱりちょっと違うような?

 というとこまで書いて夕べは寝てしまいましたが、そうは言ってもソナタの方も面白いです。K.330は結構な人気曲ですが、音楽としても印象的です。スタッカートのようなタッチで始まり、軽やかに進んで行く第1楽章。静かだけれど静か過ぎない(?)緩徐楽章を経て、もう一度ソナタ形式の終楽章は、第1楽章と同じような軽やかさ。
 疾走するモーツァルトの悲しみとか言ったのは小林秀雄だったと思いますが、これはさしずめとっとこと軽やかに走って行くような音楽。そこに悲しみを見れば見るのだろうけど、それは多分見てる心の中にあるものの反映に過ぎないんではないかな、少なくともこの曲に関する限り。などというようなことを思ったりするのであります。
 冒頭のハイドンは、そうですね、モーツァルトが亡くなってからの作品らしいですが、なんというか、地に足の着いた構成感とでも言うようなものがあって、これはこれでいいなぁと思います。



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