スゼーの歌う18世紀フランスの世俗ソロカンタータ (11/7)

Four French Cantatas : P.Courbois "Don Quichotte", J.B.De Boismortier "L' Automne" from "4 Saisons", A.Campra "Les Femmes", J-P.Rameau "Thetis"
 Gerard Souzay (bariton), etc
 Orchestre de Chambre Jean-Francois Paillard
 Jean-Francois Paillard (conduct)
ERATO/Warner Music 4509-97416-2 (WE 837)


 やっとメールの復旧処理が終わりそうです....................やれやれ。もうちょっとかな。今週が激務でなくて助かった.....って、多分やるべきことが後回しになってるだけだな.......

 CD屋の処分箱にあるのをサルベージしてきました。エラートでスゼーでパイヤール。数百円。見捨てる手があろうや?(んなことばっかやってっから.....(+_+))

 カンプラはかろうじて知ってる。聞いた事があると言えるのはラモーくらいのもんですね。後の二人はよく知りませんが、いずれも18世紀に活躍した作曲家達だそうです。
 パイヤールによる解説があるのですが、例によってめんどくさいのであまり読んでません。が、斜め読みした範囲では、18世紀前半、フランスではイタリアから入ってきた世俗カンタータが流行ったそうです。多くは室内楽的で、単独の独唱者にせいぜい5,6人の器楽(ヴァイオリンと通奏低音、それに木管)で奏されるのが一般的でしたが、たまにフル・オーケストラ(といってもパイヤール室内管のような規模)で演奏されたのだとか。
 ここに集められたのはそういう楽曲です。で、何歌ってるかよく分かりません(爆)だって、英語対訳はおろか、原語のフランス語歌詞すら付いてないんですから。まぁ、この辺の音楽は、歌われる言葉の意味内容より音楽そのものを楽しんだのさっっっ、と虚勢を張ってみるのでした.......

 でも、それはそれとして、確かに面白いです、これ。まず、スゼーの歌唱が良い。フランス人のバリトンとしてまず名前が挙がる一人でしょうか。勿論この当時、ですが、それにしてもいい声です。くぐもらないよく通る綺麗な声。この種の音楽では避けられない装飾音も見事です。バリトンとしては高め、明るめの声で、華があります。思わず聞いてしまう声、ですねぇ。
 オペラでも何でも、やはり華やかと言えばソプラノでありテノールであり、つまりは高い声域と相場が決まってます。その上、いいソプラノ・テノールは、高い声が出ること、高い声域で装飾技術とかがしっかりしてれば尚いい、となるのですが、本当は音楽で一番出てくるのはそれより低い声域なんですよね。オペラだってずーーーーーっと高いところだけで歌ってるわけではない。それに、高いところで緊張感を伴った声、というのはスリリングですが、それはまぁどきどきしてるというのもあっていいと感じてる部分が無くも無い。かつてグルベローヴァが「楽々と歌っちゃうのでつまんない」なんて言われた事がありましたが、だからその「楽々と歌ってるように聞こえる」ってのが凄いんだって....
 バリトンの声は、ある種の緊張感を伴った華やかさ、というのは無いけれど、音楽としての充実度ではこの辺の声域の方が高かったりするのです。もっと低いところは器楽が受け持ちますし、音楽としては結構ストライクゾーンだったりするのですね。そこに持ってきて声そのものに控えめな華があるスゼーですから、これはもう聞いてる方は楽しくて楽しくて。不必要な緊張感も無く、綺麗な発声で歌い続けるスゼー。ええなぁ。

 楽曲は、乱暴な言い方をすれば、シャルパンティエやラモーの宗教曲、あれをもう少し華やかに、メロディアスに持っていった感じでしょうか。
 この辺の音楽、聞きはするけどよく分からないので、ちょっと味わい方に問題があるかも知れませんが、この綺麗な感じは大事ですね。バッハではなかなかこうはいかない。バッハよりも「歌」の度合いが高いし、何より冗談抜きですぐ対位法に行っちゃうバッハとでは、ねぇ。悪いけど。いや、バッハは好きですけどね......





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