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グルダ ノン・ストップ (12/1)

グルダ ノン・ストップ
 フリードリヒ・グルダ (piano)
SONY CLASSICAL SICC 335

 12月になっちゃいましたねぇ。もう今年も残すところ1ヶ月です。

 10月くらいから、イェルク・デムスが来日しています。いわゆる"ウィーン三羽烏"の一人。って、今となっては「何だそれ?」てな話ですが。この人、実はまだ日本に居るんですよね。明日は横浜でモーツァルトのピアノ協奏曲、3日の日曜日、練馬の光が丘美術館でコンサートだとか。流石にこれで終わりかな。
 実は今回リサイタルを2回聞いたのですが、もうご高齢ということもあって、少なからず不安定。テンポは揺れるし。ただ、速いパッセージの処理など聞いていると、必ずしも「技術」の問題ではないようなのですね。全般に音楽がゆっくり目に流れている傾向はあるけれど、弾けないから、出来ないから、ではないらしい。ミスタッチが無いわけではないけれど、出鱈目ではない。むしろ、「歌」があるんですね。言ってしまえばフレージングの問題なのだけど、結局、テンポの揺れにせよ、ミスにせよ、それが音楽の流れを断ち切るようには現われては居ない。だから、多少の瑕があっても、音楽としては非常に楽しめる。実は、録音など聞くと、「あれ?」と思うケースも無くはないのですが、今回の演奏会ではむしろ楽しめたと思います。

 実は、グルダの他の録音を聞いて、久しぶりにこれを出してきました。1990年、ミュンヘンでのライブ録音。グルダは一時期割とよく聞いていましたが、最近はこの辺の録音は御無沙汰で、本当に久しぶり。
 で、聞き進めていって、中盤のドビュッシー・ショパンと弾き継いで、終盤のシューベルトへ向かうあたりで、「あれ?」と思ったんですね。特に、ショパンの「舟歌」。雰囲気は出てるんですが、なんとなく、音が多過ぎたり、足らなかったり。自分の中ではこの曲はアルゲリッチで随分聞いていて(そういやあのお姉さんは確かグルダに師事していた筈だなぁ)、そのイメージが強いのですが、アルゲリッチの堂々として堅牢たる構築物のような演奏に比すると、なんかもたつくような感じなんですね。ピアノの音も、決して綺麗とは言えない。
 グルダ存命の頃も、今でも少なからずそうだろうけど、「そんなグルダは型に囚われない自由な音楽家で」云々なんて話が出てくると思うのですが、やっぱり、ヘンなものはヘン、なんですよね。昔は、必ずしもそうは思わなかったのだけど.................. 歳を取って、見えてしまったもの、なんでしょうか。

 そうは言っても、そのおかしさというのが、先のデムスのように、音楽として決して致命的なものには至っていないんですね。揺れるし、変だし、でも、ヘンなりに歌は歌として歌われている。シューベルトの即興曲に行くと、また、これが結構な演奏になっていたりする。
 結局、晩年のグルダというのは、ライブで聞くべき人、だったのかな、という気が少しします。特にこういうコンサートの場合。レコードという言葉が「記録する」という意味であることを、改めて感じさせられます。良くも悪くも、それは「レコード」である、と。その点、輸入盤で出ているパリでのライブは、これはまたちょっと違ったかなと思いますが。



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