スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エリーナ・ガランチャ(ガランシャ?) アリア集 (1/14)

Elina Garanca : Aria Cantilena
 Elina Garanca (mezzo-soprano)
 Staatskapelle Dresden, etc
 Fabio Luisi (conduct)
Deutsche Grammophon 477 6231


 この正月、旅行に行った際に、ウィーンでセビリヤの理髪師を聞いてきました。ファビオ・ルイジ指揮、アントニーノ・シラグーザがアルマヴィーヴァを歌う、というのがお目当て。寒いのと、街が元々大造りなのとで、いい加減あちこち歩き回るのが厭になって、まだ数人しか居なかったのでつい立ち見の列に並んでしまいました。待つこと4時間で、平土間一番後ろの立見席一列目を占拠。恐らく世界でもっともコストパフォーマンスの高い席です。
 で、セビリヤを観たのですが、始まる直前まで迂闊にもロジーナがノーマークでした。売店のCDを眺めて思い出したのですね。エリーナ・ガランチャ、と表記されてるようですが、これ、ガランシャじゃないんだ...... 名前は知っていたのですが、まるでノーマーク。後で調べたら、2003年だかに、新国立劇場にホフマン物語で来ていたようなのですが、まるで記憶にありません。多分観てたと思うのだけど。
 で、この人が本当に素晴らしかった。いやはや、不明を恥じるばかりです。勿論、観てる環境もかなり特別なので、一概には言えないのですが、久しぶりにいい声の人を聞きました。

 ちょっと硬い感じでもあるんですよね。少々攻撃的?でも、Una voce poco fa を聞いてからは、言ってみれば女神降臨という感じでしょうか。そこまでは、アントニーノ・シラグーザも、フィガロ役も、いずれも「うん、まぁ、悪くないけどね」という感じだったのですが、元々期待も何も無かっただけに、いやはややってくれましたというところ。場内も大騒ぎ。
 高音がやや苦しげといえなくもないのですが、元々メゾですから、この役では多少は止む無し。それを補って余りある、見事な歌唱力。アリアの装飾も、近年は装飾ばかり先行して元の「声力」不足を誤魔化す向きもありますが、適度かつ地力に裏打ちされた歌唱で、全く危なげなし。こういうものを聞きたくて相変わらず生演奏を聞いている、という類の歌。久しぶりに鳥肌が立ちました。こりゃぁいいロッシーニ歌いになるんじゃないか!と。

 で、そのエリーナ・ガランシャ(どうもこっちの方が据わりがいいので....)の録音というと、いくつか出ているのですが、アリア集をということで、最近出たこれを入手してきました。改めてみたのですが、この人ラトヴィア出身なのですね。なんとなく「スペイン系だろう?」という風に思っていたのですが、違うらしい。
 実は、曲目が、結構アレなのですね。Chapiという作曲家のサルスエラのアリア、マスネのウェルテル、ホフマン物語、チェネレントラ、ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番のアリア、オッフェンバッハに戻ってゲロールシュタイン大公爵夫人、アルジェのイタリア女、Montsalvatgeという現代スペインの人の作品、最後にばらの騎士。ここではオクタヴィアン役で幕切れの三重唱から二重唱を歌っています。
 ..........いやぁ..........どうなんだこれは。

 全体としては、とても真っ当でよく出来た「いいメゾソプラノのアルバム」に仕上がってます。ええとね、普通、なんですよ。
 私は勝手にセビリヤで聞いて「これはいい!」と思ったわけだけど、このアルバムで見る限り、別にロッシーニを中心にやってやろうという歌手のアルバムではないんですよね。大体がセビリヤは入ってないし。最近のアルバムでは、Virginのものがある筈なので、そちらで歌っているのかも知れませんが、この内容は、やや軽めレベルのオール・ラウンドな歌手、だと思うんですね。内容も、一つ一つ、確かに魅力的だし、技巧に走るでもなく、とてもいいのだけど。でも、あの凄さを感じさせるかというと、ううむ、そこまでは?もう一つ魅力を出し切れていないような気がします。選曲が足を引っ張っているような?

 この中では、チェネレントラとか、ばらの騎士とかがいいですね。もっと音楽としては華奢な造りの曲を聞きたいな、と思ったりします。ただ、このへんがメゾソプラノの苦しいところで、そういう曲が意外と多くないのですね。モーツァルトなんかでも、実はメゾの役はあっても、「魅力的なメゾの役」は、そう沢山あるかというと.......
 「イドメネオ」のエレットラとか、いけるかな?あれは結構バリバリ歌う役ではありますが。コンサートアリアとかだったら、いいですね。
 そういえば、テレサ・ベルガンサが結構モーツァルトやロッシーニを歌っていたけど、ああいう感じのがいいんじゃないかなとちょっと思います。方向性としても、ベルガンサの路線はいいんじゃないかなぁ。容姿は、すらっとした知的美人系で、雰囲気的にはバルツァの方だろうし、声もちょっと似てないように感じられるかも知れないけれど、声質的にはあの路線は合うのかも知れません。




AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 01/16/2007 09:18:39 うらやましいです。ウィーンで「セヴィリアの理髪師」。
ルイジの指揮で聴けたのもエエですね。羨ましいです。
イイ旅行だったですね・・・・。
いやはや、なんとも羨ましい記事でした(^-^)。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

verdi

Author:verdi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブックマーク
FC2カウンター
118,000アクセスくらい+
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。