スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブーニン バッハ・リサイタル (1/20)

ブーニン:バッハ・リサイタル
コラール前奏曲 BWV639 (ケンプ編) / ピアノ協奏曲第5番 BWV1056 第2楽章 アリオーソ (ブーニン編) / イタリア協奏曲 BWV971 / フルート・ソナタ第2番 BWV1031 第2楽章 シチリアーノ (ケンプ編) / パルティータ第1番 BWV825 / イギリス組曲第3番 BWV808 / カンタータ BWV147 コラール (ヘス編)
 スタニスラフ・ブーニン (piano)
東芝EMI TOCE-13394


 いやまぁ確かにバッハ全集なんて買っちゃいましたけど、だから他のバッハは聞かないのかというと決してそんなことはないわけでありましてぇ.........ごにょごにょ

 今は、ショパン・コンクールというと、ラファウ・ブレハッチあたりになるんでしょうか。ブーニンは、1985年のコンクールで優勝して、その後優男ぶりが受けて人気沸騰、来日時はブーニン・フィーヴァーみたいなことになってましたっけ。
 玄人筋の評判は、当時からそれほどよくなかったと思います。でも、あれは、要するに人気ばっかり先行して、ってことだったんでしょうかね。
 今は、ブーニンって、どうなんでしょう。まるで過去の人みたいな扱いなんでしょうか。海外での演奏活動の話というのはあまり聞きませんが、ライナーを読む限りではいろいろやているようではあります。日本では時々リサイタルもやってるようです。一時期、洗足学園音大の教授だか講師だかに迎えられていましたが、今はどうなんだろう?

 この録音は1990年のもの。実は日本録音で、件の洗足学園のホールで収録されてます。
 この録音当時、雑誌のインタビューに答えて「実は自分の中ではバッハは重要な作曲家で、これからも弾いて行きたい」というようなことを言っていたように覚えています。ただ、当時はブーニンというと「勘違いして持ち上げられた若造ピアニスト:ショパン・コンクールで優勝したくらいじゃねェ」てな感じで、割と冷淡に見据えられていた風じゃなかったかと。「ショパンをとっても上手に演奏する可愛いぬいぐるみ」みたいな見られ方だったかな。いや、今でもその風潮は変わらないのかな?
 例えば、キーシンが"神童"時代からもてはやされつつも、今や「ただの人」ながらうまいこと軟着陸して相応のポジションを得たのに較べると、ブーニンの冷遇さ加減というのはちょっとどうかなという気がします。いや、ファンの人はちゃんといて、だからリサイタルも成立するんだろうとは思うんだけど、でも、彼の新録音というのも聞きませんしね。

 今更ながら聞いてみると、やはり上手だな、という気がします。演奏自体は、「今時のバッハ」とは違って、きちんとピアノでピアノらしくバッハを弾きました、という感じ。でも、こういうバッハは、1990年当時は正直受け入れられにくかったと思います。あの頃、チェンバロでなく、グールドのようにでもなく、「巨匠」でもないのにピアノでバッハ、となると、あまり素直には受け入れられなかったんじゃなかったか。特に、「アイドルのショパン屋さん」でしたからね。ていよく黙殺されて終わったんじゃなかったかなぁ。
 それと、これは良くも悪くもブーニンだなぁ、と思うのは、やはり一つ一つの音が綺麗なんですね。そのことは勿論いいのだけど、時にそれがポッとひとつのフレーズ、時には1音単位で、耽美的に突出して「綺麗な音」を聞かせることがある。この綺麗な音が確かに彼の身上ではある。

 そのへんの上手さ、綺麗さが先行して、音楽全体としては構成力や表現力に於いて弱い、と感じられる面もあるのかも知れません。
 でも、まぁ、この演奏の場合、おかしなことはないわけだし、ここは、素直に「ベーシックな演奏の上に刻まれる美しいピアニズム」を楽しむのが正しい聞き方かなぁと。いや、皮肉でなく、私は結構この演奏好きですよ。ある面ナイーヴとも言えるような、音の美しさを割と無防備に見せてしまうやり方には、バッハの音楽は存外合っているし、そういうものとして見た時これは半端な「個性的ピアニスト」よりよほど誠実で、しかも楽しめる音楽だと思います。
 合っているという意味では、コラールなどもいいですが、イギリス組曲がいいかなと思いますね。





スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

verdi

Author:verdi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブックマーク
FC2カウンター
118,000アクセスくらい+
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。