ヘンリー8世の6人の妻達のための音楽 (2/4)

Madame d'Amours
Songs, dances & consort music for the Six Wives of Henry VIII

 Musica Antiqua of London
 Philip Thorby (director)
Signum Classics SIGCD044


 blogサービスの中には、アクセスログを取ってくれるサービスもあるのですが、Doblogは取ってくれません。Doblogユーザーがログインしてる状態で訪問した時に記録してくれるだけです。割と閉鎖的なのかしらん?
 まぁそんなわけで、一体何処の何方がアクセスしているのか、さっぱり分かりません、という状態なのであります。昨日なんて、うちには珍しく100アクセスを超えてるけど、Doblogユーザーの記録はお二方のみ。一体こんな奥の細道に何処の誰が来てるのでしょう?後はみんなサーチロボット?(^^;
 いやまぁ別に、アクセス数を上げることを目的にしてるわけではないんですけどね。でも、見てる人の有無というのも気になるし、どう受け取られてるかというのも結構気になるし。ねぇ。

 ま、それはともかく。

 先日、ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」の公演を観て来ました。で、昨日(って土曜日ですが)は、シラー原作の「メアリ・スチュアート」の劇を観て来ました。そう。このところイングランド王室づいているのです。
 アンナ・ボレーナとメアリ・スチュアート、という並べ方はちょっとおかしくて、というのは「アンナ・ボレーナ」というのはイタリア語読みなので、英語ではアン・ブーリンとなります。ちなみに、メアリ・ステュアートをイタリア語読みしたのが「マリア・ステュアルダ」、ドニゼッティのオペラです。
 この二人、実は奇妙な関係があります。メアリ・ステュアートのライバルはヘンリー8世の娘に当たるエリザベス一世ですが、実は、彼女の母親がアン・ブーリン。エリザベス1世は不義密通の罪で処刑された母の娘なのです。で、実は、処女王故跡継ぎを設けずに没したエリザベス1世を継いだのが、ジェームズ6世、スコットランドではジェームズ1世。実はメアリ・ステュアートの息子になります。つまり、アン・ブーリンもメアリ・ステュアートも、処刑されたけどその子はイングランド王位に就くという巡り合わせ。
 ま、だからどうというわけではないんですが。

 このヘンリー8世というのはなかなかにやんちゃなおっさんで、生涯に6回結婚していて、内二人は離婚、二人は処刑。病死したのは一人だけ。しかも、最初の離婚と再婚絡みで、ローマ教皇と揉めたもんだから、イングランド教会を丸ごとカトリックから分離して英国国教会を作ってしまったと。なかなかダイナミックでおっかない人ですが、肖像画を見ると、なかなか陽気そうな王様であります。王様ってこんな感じだよね、というような。個人的には、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにある絵の方が好きですが。

 で、このCD。(うわぁ長い前置き)
 以前セールか何かで買ったもので、ヘンリー8世の6人の妻の為の音楽、となっています。要はこの時代、16世紀のイングランドの音楽、ということになります。6人の王妃を巡るヘンリー8世の遍歴を辿りつつ、所縁の音楽を収録しています。まぁ所縁と言っても、王妃や王の歌集に入っていたような曲もあれば、多分こういうのも演奏したんじゃ?というような曲だったりと色々ですが。
 それはそれとして、これはなかなかよく出来てます。Musica Antiqua of Londonという団体は、割合に新しい団体のようで、この時代、15~6世紀頃の音楽を中心に活動しているようです。扱ってる時代も時代なので、人数も少ないようで、このCDでも延べ7人があれこれ楽器を取り替えながら演奏しているようです。実質、4~5人くらいで演奏している曲が多いかな。
 果たしてこれがオーセンティックなのかどうか、演奏としていいのか悪いのか、その辺はよく分かりません。ただ、なかなか綺麗なアンサンブルで、この種の演奏でたまにある、音程やリズムが不安定な演奏とは違います。ある意味安心して聞ける演奏です。

 ここに収録されているのは、歌と舞曲が中心で、中にはガイヤールやラウンドといった形式の舞曲起源の器楽曲が演奏されています。この形式で多くのハープシコード用の曲を書いたバードは、ヘンリー8世の後、エリザベス1世の時代の人。思えば、この時代のイングランドは音楽的に豊穣であったわけです。ピューリタン革命で、宮廷音楽はもとより一般民衆の娯楽としての音楽も大きく損なわれたわけで、そう考えるとイングランドは惜しいことをしました.....




AUTHOR: sweetbrier URL: http://ivory.ap.teacup.com/sweetbrier/235.html DATE: 11/03/2007 08:53:03 はじめまして。sweetbrierと申します。
今年の初め頃から拝読していました。今朝ふと見たら、最近のトラックバックに「ヘンリー8世~」とありましたので、思い切ってコメントに来ました。
昨日、拙ブログのエントリーでエリザベス1世時代の声楽曲のCDを取り上げました。時代は16世紀後半。こちらのエントリーは16世紀前半ですね。私の取り上げたCDには、オルガンやヴィオールの演奏も数曲あって、もっと聴いてみたいと思っていたところです。思いがけなく情報がいただけました。
1つ質問させてください。歴史、音楽史ともに疎いのですが、この時代の音楽はピューリタン革命で大きく損なわれたとのこと、パーセルの時代の音楽につながるところって、ないのでしょうか。
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コメント

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こんにちは。
 結局、英国音楽って、どうしても「ロンドン音楽」になってしまいがちなんですよね。それを担っていたのが、結局は市民階級と市民階級化した貴族だった、というのが、音楽的には幸か不幸か難しい所なのでしょう。何せ王様だって輸入するのが平気な人達ですから。ヘンデルだって、イギリスの音楽家・ハンデルだと本気で思ってますし。(それがまた実態としてそうおかしくないのもまた凄いけど)
 ロンドンの、リージェント・ストリートにそう遠くない所に、ヘンデルが住んでいた所が博物館になっているのですが、決して「ヘンデル」では分かってくれないですからね。「ハンデル」って言わないと分からない(苦笑)
 ではでは、今後とも宜しくお願いします。


サウンドトラック・ヘンリー八世と6人の妻達 (by David Munrow) (10/22)

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Henry VIII and his Six Wives
music arranged and composed by David Munrow

 The Early Music Consort of London
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