ベートーヴェン:ピアノソナタ 第18番 op.31 no.3 (2/20)

L.v.Beethoven Piano Sonata Nr.16 in G, op.31 no.1 / Nr.17 in D minor, op.31 no.2 "The Tempest" / Nr.18 in E flat, op.31 no.3
 Alfred Brendel(piano)
PHILIPS 446 909-2 (438 134-2)

 先週は春らしい暖かい陽気で、桜ももうすぐですねー♪..........じゃないだろ(^^; 2月だろうがマダ(^^; 世の中どうなってしまったんでしょう.................

 閑話休題。
 ベートーヴェンのピアノソナタは、作品番号を付されているものでは全32曲ありますが、この丁度真ん中辺に位置するのが、op.31を持つ3つのソナタです。番号で言えば16・17・18番。真ん中の17番は"テンペスト"の通り名を持つソナタです。
 作曲は1802年。こないだ取り上げた「英雄」の直前に当たります。
 昔は、正直この辺の作品はあまり聞いていませんでした。ついつい「名前つき」のソナタに目が行ってしまう。それだけでも十分楽しいですしね。このop.31にも「テンペスト」がありますが、正直言うと同じ「名前つき」なら、「月光」や「田園」、もう少し下って「ワルトシュタイン」に「熱情」と、印象的でこれまたいい作品がひしめいています。なかなかこのop.31には行かなかったんですよね。
 その後、「テンペスト」あたりから聞き始めて、開眼していったわけです。改めて聞くと、このop.31、いずれもいわゆる有名作品に勝るとも劣らない名曲揃いです。

 no.3は、この中で今のところ一番好んでいる曲。まぁ、春向きの曲です。別に何の情景を思い浮かべるでもないのだけれど、寒さの緩みつつある時期、車の中でつらつら聞きながら帰ってくるにはうってつけの曲です。っていうとBGMみたいですけどね。
 4楽章構成ですが、いずれの楽章も何処となく暖かい感じ。壮絶な激情みたいなものがあんまり出てこないんですよね。でもまぁ、言えば、「悲愴」だの「熱情」だの「ワルトシュタイン」だのが、あんまりにも劇的演出に向き過ぎてるんであって、そこへいくと、今から聞けば、この辺の曲は大掛かりな劇的場面というのがそれほどには出てこない。最終楽章こそPrest con fuoco 火のように速く とでもなるのかしらん、なんかそれっぽいですが、先に挙げたような曲からすると、何処となく音楽の神様が微笑してるような曲です。怒ってもいないし哄笑しているわけでもない。

 だからといってヌルイ音楽でもない。この辺の曲は、まだ古典的なところと、以後の自由闊達なベートーヴェンの姿とがない交ぜになっていて、面白いです。下手なピアニストにちんたら弾かれたらたまったもんじゃないでしょうが、こちらはCDで聞いているので心配御無用(?)
 今日はブレンデルで聞いています。新しい方の録音の全集から。op.31の3曲で1枚のCDにしています。これが全集の1枚目になっているのも面白い。
 ブレンデルの演奏については、必ずしも万人が諸手を挙げて賛成!というわけではないようですが、このCDに関する限り不満はありません。いろんな要素が入っているこの作品を過不足無く纏め上げています。このピアニストの「統御する能力」というのはやはり素晴らしい。欲を言えばもうちょっと、色気と言うか感情的というか、崩れてもいいかなと思うのですが、崩れてぐずぐずになってしまうくらいなら、ブレンデルはこれで行って欲しい、と思うのもまた事実なのであります。
 こういう人がシューベルトの第1人者だったりするから、これまた面白いのではありますが......

 勿論、このCD、no.1,2の二曲もいい演奏です。いや、それを言えばこの全集自体が非常にいい出来。ベートーヴェン好きなら取り敢えず好き嫌いは別にして持っていていいものの一つだと思います。




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