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セル/クリーヴランド管:ベートーヴェン 交響曲第7番 (3/11)

L.v.Beethoven : Symphony No.4 B-flat major op.60 / No.7 A major op.92 / Overture "King Stephen" op.117
 Cleveland Orchestra
 George Szell (conduct)
SONY CLASSICAL SBK 48 158


 セル/クリーヴランド管というと、正直言えばその録音については不遇と言うべき扱いを受けてきたと言っていいんじゃないかと思います。主に、同時代の「セル/クリーヴランド管は上手いけど機械的」という評価が付きまとっているのです。
 まぁ、そんなわけで、再発もされたりするものの、評価されつつも最後はなんとなく忘れ去られようとしていくパターンなのですが、どうもCBS時代からソニー時代に至ってもこの組み合わせはレコード会社としては微妙にすすすっと押し出されてくるのであります。でも最近は、輸入盤での再発はあるんだけど、国内盤では流石に不遇で........

 と思っていたのですが、ソニークラシカル恐るべし。
 「のだめカンタービレ」については今更説明は不要ですよね。この、のだめに出てきた曲をフルバージョンで集めたコンピレーションもののCD、「のだめカンタービレ BEST 100」というのがありまして、まぁよくある8枚組みで4800円というコンピレーションものなのですが、ここで、ベートーヴェンの「英雄」と「合唱」、それにドヴォルザークの8番で、セル/クリーヴランド管が起用されているのです。
 なんちゅうマニアックな(笑)
 ソニークラシカルで言えば、この辺の曲に関しては、ジュリーニとかバーンスタインとか、他にも色々候補はあった筈。録音後年数とか版権上の問題はあったのでしょうが、にも拘らずセル。いや実際「ラプソディー・イン・ブルー」とかベートーヴェンでも7番とかはバーンスタインなんですけどね。この手のコンピレーションものにセル/クリーヴランド管を忍ばせてしまう............ソニークラシカルの担当者の深謀遠慮というかなんというか、よっぽど好きなんかなぁ、とか思ってしまうのであります。このセットどのくらい売れてるのか知らないんですが、特典付録付きの限定盤は売り切れということなので、相当売れてるんでしょう。きっと1万セットは下るまい。それだけのセル/クリーヴランド管の演奏が世に放たれたというわけで........

 でも、正直言って、この組み合わせでのベートーヴェンであれば、私が好きなのは第7番なのです。コンピレーションには入ってないけど。
 正直、「ドラマティック」な演奏ではないですね。わぁっと盛り上がるようなのではないし、とても綺麗に揃っているのが、「冷たい」というような評を生んだのではないかと思います。確かにこの録音を聞いていると、オーケストラの拡がりのようなものはあまり感じられません。これは、録音の録り方の問題もあるけれど、音が揃っているので、ヴァイオリンならヴァイオリンが十何人か集まって弾いている、という風に感じられにくいのでしょう。確かに、そうしたことが「クリーヴランド管は冷たい」という言い方に繋がったのだと思います。
 ところが、じゃぁこの揃った演奏はいけないのか?つまらないのか?と言うと、決してそうではないのです。元々がよく揃ったハイレベルなアンサンブル、その中には弦五部で言えば響きの均質性も含まれていると思うのですが、そういうことを追求した結果なのだけれど、じゃぁそれで各フレーズの演奏が機械的かというと決してそんなことはない。この第7番の演奏で言えば、第2楽章の主旋律など、淡々と演奏しているけれど、決して音楽的につまらないわけではない。歌われるべきはきちんと歌われている。ただ、過剰に感情を込め、表情付けを施すことを廃したのだ、と思うのです。
 それは、第3・4楽章でも変わらないのでして、十分に速いけれど表情としては抑制の利いた演奏故にそっけなく聞こえるのではないかなと。でも、これはセル/クリーヴランド管の演奏全般に感じるのですが、この人達に演奏して貰うと、楽曲の見通しが利くようになるのです。とてもすっきりと。構造が見えやすくなるというのでしょうか。
 勿論、この辺の評価には、かなりの曲をこのコンビで聴いたという経験故のバイアスも掛かっているとは思うのですが、ね。

 録音そのものについても、この録音が録られた1959年という年代を考えれば、それほど酷いレベルとは言えないと思います。ヒスノイズもあるにはあるけれど、録音レベルと比較すれば、CDでは気にならないレベルです。(そして私はCDで聞き始めた口なのです)家のシステムでは、小型のスピーカーをかなり近い距離で聞くという、コンサートホールの音響狙いという聞き方を最初からしていないので、そういうことになるのかも知れないですけども。





AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 03/12/2007 05:36:38 Verdiさん、おはようございます。
TBありがとうございました。今さらながら根強いセル人気、驚きました。
「のだめカンタービレ」のCDにも、しっかり入ってましたね。

その昔、「英雄」は、セルの1300円廉価盤LPが大量に出たときでも、2300円のレギュラー盤(CBSソニー・ベスト100シリーズ)だったんです。セルの他のベートーヴェン演奏は廉価盤になっていましたが、「英雄」だけはレギュラー盤を維持していました(それとモーツァルトの39・40番も)。ソニーには思い入れがあるのかもしれません。
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コメント

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吉田さん、こんにちは。お運び頂きまして有難うございます(^-^)/

 確かに、決して録音がいいとは言えないという面はあるのでしょうね。ただ、私などは恐らくは結構異端な聞き方をしているのだと思います。つまり、スピーカーとリスニング位置が近接していて、「鳴る空間を造る」ような聞き方はあまりしないので、出てくる音は結構ダイレクトに聞いています。そうすると、確かに「録音は悪い」けれど、そこから出てくるオーケストラの精度はやはり半端ではないなと思うのです。
 「録音のいい」「ホールトーン」指向の録音でも、元のオーケストラがじぇんじぇんダメ、というのも結構ありますし、ねぇ...........


ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」 セル/クリーヴランド管

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いやはや、今週は激務でありました。
週末はノンビリしたいなと思ったんですが、これも、どうやらアカンようです。
休日出勤に法事等、仕事に加えて一族の当主たるものは冠婚葬祭もあって忙しいですな。やれやれ。
さて、今日はベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1957年2月の録音。CBS盤。
セルのベートーヴェン全集としては、最も早く録音されたもの。もう50年前の録音になってしまった。
セルの音楽は、襟を正して聴きたい。
...
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