リンゼイ弦楽四重奏団:ハイドン四重奏集 (3/25)

F.J.HAYDN : Popular String Quartets
 The Lindsays
Snctuary Classics CD RSB407


 今日はどちらかと言うとごく個人的な思い出にまつわる話です。

 ハイドンの弦楽四重奏は、室内楽の中ではそれなりに人気はあるのですが、ベートーヴェンやモーツァルトに較べるともう一つまとまった録音に恵まれないんだよなぁ、と思いつつ、久々に新しいのないかな、と思っていたら、突然旧録音の再発が連発していました。
 一つは国内盤で、かつてのウェストミンスター盤の再発です。バリリ四重奏団など、往年の名盤がまとめて再発売されておりまして、実は隠れ室内楽LOVEな身としましては「全部買う~」と叫びたくなるような内容なのですが、本当にそれをやると大変なことになるので、我慢して計画を組もうと思っているところです。一部は元々持ってるし。モノラルだし。それに、限定盤とは書いてなかったし。
 で、それとは別に殆ど脚光も浴びずにさりげなく置かれていたのが、The Lindsays、リンゼイ四重奏団によるハイドン四重奏曲集。

 イギリスに限らず、ヨーロッパには日本では紹介されていないか、紹介されていても影の薄い音楽家や楽団というのは多数あります。リンゼイ四重奏団は1990年代には日本にも公演に来ていたようですが、そこまでチェックが及んでいませんでした。
 実は、私、5年ほど前に一時期日本を離れていたことがありました。「語学研修」だそうで、事実上給料貰って遊びに行っていたようなものですが、当時私が居たのがイングランドの北部、シェフィールドという街です。映画好きの方なら「フル・モンティ」という映画を御存知かもしれません。あれの舞台になった、かつて栄えた鉄鋼業の街です。
 ええと、市民ホールみたいな物はありましたが、殆どクラシック音楽系の娯楽なんて無し。近隣でもそう盛んなところはなくて、マンチェスターとかバーミンガムとかに行けば別だろうけど、それならロンドンに行っちゃった方が早い、と言うようなところ。で、この街でたまたま音楽祭をやっていたのがThe Lindsays。「ザ・リンゼイズと仲間たち」みたいなタイトルで色々な演奏会をやっていまして、正直言って音楽、特に生音に飢えていた(ちょっと嘘です。機会があればウハウハ言いながらロンドン行ってました。ロンドンロンドン楽しいロンドン愉快なロンドン♪)当時の私には渡りに舟で、なんだかよく分からないけど状態で聞きに行ったのでした。
 スタジオみたいな、クラシック音楽には向いてそうもない会場で、2度ほど聞いたけど、あまり曲目は覚えていません。確か20世紀の作曲家、ひょっとしてショスタコーヴィチか何かだったかと、何か古典派のを聞いた覚えがあって、なかなか達者な演奏だなぁ、結構わかりやすいなぁ、と思いながら聞いておりました。

 その後日本に戻ってからは暫く忘れておりまして、数年経ってたまたま思い出したのですが、そのすぐ後にThe Lindsays引退、の報が入って参りました。その前後でベートーヴェンの四重奏などを入手して聞きましたが、改めて聴いてもやはり「達者」なのですね。
 イギリスでは国内評価は結構高いようです。あまりインターナショナル指向ではないのかも知れません、そもそもが。

 この録音は、1987年、ロンドンのWigmore Hall (ロンドンでの室内楽・声楽の殿堂みたいなところです)での、Genius of Haydn Festival でのライブ録音。しかしまぁなんちゅうネーミング........この辺のセンスがイングランド。

 2枚目に「ひばり」が入っているのでこのへんから聞き始めています。技巧的に「こりゃ凄い!」と言うわけではないですが、まず、音はいい。録音が、という意味ではなくて(それも悪くないけど)、楽器の音として綺麗です。美麗というのではないけど、こういう室内楽をやるのに向いた澄んだ音が出せるという意味で。
 演奏も、生で聞いた当時のかすかな思い出を彷彿とさせます。達者な演奏だけど、澄んだ音で分かりやすい、見通しの利く音楽。特にハイドンですから、そういうスタイルでの演奏はとても気分よく聞けます。
 聞き様によってはインパクトに欠けるかも知れません。アマデウス四重奏団あたりがハイドンでは録音が多いけど、ああいうのに較べたら物足りないかも知れません。でも、私は、結構こういう「見通しの利く演奏」というのは好きで、思えば当時も「分かりやすい」と思ったのはその辺が関係していたのかも知れません。




AUTHOR: Niklaus Vogel URL: http://yaplog.jp/niklausvogel/ DATE: 03/26/2007 22:00:35 Verdiさん、こんばんは。すごい!英国で学ばれたということは、クイーンズ・イングリッシュがご理解できるのですね! 英検4級どまりの私としては、ただ感嘆するのみです。
ところで、偶然に驚きました。実は私も昨晩The Lindsaysの録音を聞いていました。ハイドンではなくて、ベートーヴェンですが。(1ヶ月ほど前に、The Lindsaysのハイドン廉価盤を注文したのですが、廃盤の連絡…(涙)。)
私が聞いた録音については、来月12日木曜日に…ロング・ショットの予告です(笑)。 そのときはNiklaus Vogelではなく凛虞(りんぐ)となりますが…(笑)。
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