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ヘルマン・プライ:モーツァルト・オペラアリア集 (4/12)

モーツァルト:オペラ・アリア集
 ヘルマン・プライ(bariton)
 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
 オトマール・スウィトナー(conduct)
東芝EMI TOCE-7296


 またしてもヘルマン・プライなのであります。但し今回はモーツァルトのオペラ・アリア集。

 残念ながら、プライのオペラでの姿を見たことはありません。映像で残るのを見ただけですが、以前も書いた、METのガラ・コンサートでのパフォーマンスが忘れられません。舞台ではこうもりの第二幕が演じられ、アイゼンシュタイン役で出演していたプライが、ガラ・コンサートで最初に登場して歌うのが、魔笛のパパゲーノのアリア "Ein Maedchen oder Weibchen"。夜会服姿(アイゼンシュタインですからね)でグロッケンシュピールを抱えて飛び跳ねるその姿は、ああやっぱりパパゲーノ(笑)
 プライの声には、聞けばすぐにそれと気付く個性があるので、実は録音で聞いていると「何を歌ってもヘルマン・プライ」になってしまうという、素晴らしくも困った特性があります。役柄で嵌る/嵌らないというのが出てしまうんですよね。

 プライといえば、やはりフィガロでしょう。勿論、ポネル演出のDVDの影響は否定しませんし、勿論何を歌っても素晴らしいのだけど、でもやっぱりキャラクターというものがある。フィガロにパパゲーノは合うけれど、ドン・ジョヴァンニとかアルマヴィーヴァ伯爵は、嵌り役、というわけにはいかないようなイメージが..............いつも機嫌良さそうな役柄がイメージです。んな勝手なこと言われてもなぁ、とご本人がぼやきそうですが。

 まあ合う合わない、いずれも一切合財1枚に収録したのがこのCD。ドレスデン・シュターツカペレをオトマール・スウィトナーが振っています。1966年の録音。もうこれだけで聞いてみたくなるような内容でしょう?
 ここで、プライは全部で13曲、役柄にして6つの役を歌っています。パパゲーノ、グリエルモ、ドン・ジョヴァンニ、マゼット、フィガロ、アルマヴィーヴァ伯爵。多芸多才ですなぁ。
 音楽的には、グリエルモの第1幕の為に書かれたアリアが面白いですが、合う合わないではやっぱりパパゲーノ。私、正直言って魔笛はあまり好きじゃないんですが、このプライのパパゲーノを避けて通るなんてことはとてもとても.....
 お定まりの、先のアリアや、登場するなり歌う "Der Vogelfaenger bin ich ja" もいいけれど、ここではもう一曲、「3つ数える内に出てこないと死んじゃうよ~♪」のところも歌っているのです。あれはアリアとは言わないんじゃないかと思うのですが、ここで録音しちゃうところが「よく分かってらっしゃる!」と言うかなんというか(笑) コミカルに元気よく"Eins!" ......................... 不安げ、というよりは「え?」という感じで "Zwei" ..................................あれ?聞き落とした?いや、歌っているのです。これ以上はないくらいに小さく、呟く様に、落胆した声で.......Drei. これ、LPで出た頃、皆さん聞き取れてたのでしょうか?というぐらいの声。あの大柄で陽気そうな身に似合わず、肩を落として "Drei..."と呟く姿が目に浮かびます(笑) いや、この曲に限らず、このパパゲーノ3曲での、プライの歌の表情の豊かなことと言ったら!

 フィガロの方は、それに較べるともっとシリアスですかね。ここではフィガロのアリアを3曲と、伯爵のを1曲歌ってますが、どれも素晴らしい。勿論「もう飛ぶまいぞ」も予定通り(?)いいのですが、「世の男どもよ、目を開け!」と、女性の浮気性を糾弾する4幕のアリアが面白い。それに続けて歌うのが、伯爵の第3幕のアリア。こうして聞くと、なかなか悪くない。ただ、気が付くと、"フィガロが伯爵を歌ってる" ような気分になってくるのは私だけ?

 この録音の頃、プライは37歳。歌手としては声の若さと、体力と、成熟とが丁度よくバランスした時期だったのでしょう。プライのオペラものでは最良の出来の一つでは。
 このCD自体は15年以上前のもの。今でも現役ということはないと思いますが、録音は何れかの品番で生きてるのかな?




AUTHOR: フェランド URL: http://cosifan.exblog.jp/ DATE: 04/15/2007 13:37:42 どうも、御無沙汰してます。フェランドです。
・・・というわけで、(おわかりでしょう)Verdiさんのブログに行き当たりました。とっても嬉しいです。これからも楽しみに拝読させていただきます。

さて、プライ=スイトナー=SKDのモーツァルトアリア集
国内盤はどうかしれないけれど、「ベルリンクラシックス BC13182」

Eins!" .............. "Zwei" .......................................Drei. 
のくだり、私もすっかり喜びました。ありゃ絶品ですねぇ。
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