スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ペルルミュテール:近代フランス・ピアノ名曲選 (5/14)

ラヴェル : ソナチネ
ドビュッシー : ピアノのために / 映像第1集
フォーレ : 主題と変奏 op.73

 ヴラド・ペルルミュテール (piano)
DENON/日本コロムビア COCO-85019

 最近、ラ・フォル・ジュルネで色々聞いた中には、ラヴェルやドビュッシーのピアノ曲もありました。元々ラヴェルやドビュッシーのピアノ曲は大好きで、結構CDでも聞くし、生でも聞く機会があれば喜んで聞きに行きます。
 その中で、最近気になっているのが、音の響かせ方。簡単に言うと、ペダルを使って鳴らし過ぎてしまうピアニストが結構いるのです。今回のLFJでも、ラヴェルのソナチネで、ペダル踏みっ放しというピアニストが居ました。割と華やかな演奏で知られる人かと思うのですが、なるほど、この華やかさ加減はペダルで響かせっ放し故か、と思った次第。幾つかの曲ではそういう手法もありでしょうが、ラヴェルのピアノ曲の中で、ソナチネは最も古典的で、響きではなく構成で勝負して欲しい曲。これではねぇ。
 一方では、これは別の人ですが、ドビュッシーの「沈める寺」(前奏曲集第1巻)で、効果的にペダルを使って、響き合う残響の洪水で大伽藍を作り上げてみせた人も居ました。こういう風に、適切に使えば素晴らしいのに......

 ドビュッシーもラヴェルも、華やかな響きが身上、と思っている人が多いのかもしれませんが、実は、ドビュッシーとラヴェルの音は全然違うし、それぞれの中にも本当にいろんな音が入っていて、その多彩さこそ彼らの魅力なのだと思います。だからこそ、ピアニストの選曲も、その演奏会なりアルバムなりが成功するかどうかの重要な要素になるのだと思います。

 ヴラド・ペルルミュテール。暫く前に亡くなりましたが、確かラヴェルから直接教えを受けたか、ラヴェルと親しかったピアニスト(マルグリット・ロン?)の薫陶を受けたかしたピアニストだった筈です。
 この、近代フランスピアノ芸術の直系みたいなピアニストが来日した際に、当時最新鋭のDENON御自慢のPCMシステムで録音したのがこのアルバム。1972年だそうです。結構好きなのです、これ。

 思いの外デッドに感じられるかも知れない録音ですが、実は全曲聴く内に、これがペルルミュテールのスタイルなのだな、と気付きます。響きで化粧されてる感じがあまりありません。これが作曲者直系のスタイルなのかどうかは分かりませんが、この種の、響きに依存しない演奏というのはなかなか新鮮です。
 ラヴェルのソナチネもこのスタイル。ラヴェルはあくまで「ソナチネ」を書いたのだな、と改めて納得します。この曲では、もう一人、ハスキルに大変いい演奏、言ってみれば楷書体の演奏があって、この二つが双璧、と勝手に思っています。

 ドビュッシーもフォーレも抑制した響きで、雰囲気で流してしまわない演奏。録音も、こうやって聞くと臨場感に欠けると感じられるかも知れませんが、むしろ録音技師がポリシーを持って音作りをした結果ではないかと思います。無駄に響かせない、というような。
 今は千円シリーズに入っているのかな?DENONも色々大変なのでしょうけど、こういう録音を後々に残していって欲しいと思います。




AUTHOR: preludio DATE: 05/20/2007 18:51:34 レガートペダルの使い方は、本当に難しくて
ラヴェルやドビュッシーの曲では特に
腕の見せ所となるかと思いますが、
踏みっぱなしは興ざめですね。
クララ・ハルキルの、典雅で格調高い演奏は主にモーツアルトで
堪能していますが、ラベルやドビュッシーも聴いてみたいです。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

verdi

Author:verdi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブックマーク
FC2カウンター
118,000アクセスくらい+
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。