ボリス・ゴドゥノフ (7/16)

M.P.Mussorgsky "Boris Godunov"
 Nicolai Ghiaurov, Nicola Ghiuselev etc.
Emil Tchakarov (conduct)
Sofia Festival Orchestra
SONY CLASSICAL S3K 45763

 今日は家で仕事です。そろそろ出掛けようと思いますが......
 金曜位からの台風の影響で土曜日は大荒れでした。昨日の午後から首都圏はいい天気になったけど、今日も曇り空。安定しない天気ですね。天気もブルー、心もブルー.....

 というわけで、最近は、重厚なロシアオペラの中でも飛び切り陰鬱度の高い、ボリス・ゴドゥノフを聞いています。それも、専らプロローグと第3幕。途中のコミカルな所や、ポーランドでの話は、まぁ嫌いじゃないけど、やはりボリスは第3幕。ボリス・ゴドゥノフに関しては、以前もジョージ・ロンドンによるハイライト録音について書きましたが、blog主のハンドルに似合わずオペラの話題が少なめのこのblogではよく出てくる方。ということからお分かりの通り、実は結構好きなのです、ボリス。実演でこそ二度くらいしか観たことはありませんが、意外と聞いてます。
 いや決してこういう陰鬱でおどろおどろしくて救いが無いのがいい、とか、陰謀暗殺大好き、とか、そういうわけではないんですが.......ごにょごにょ.......

 この曲の録音も1990年頃から幾つか出てきていて、最近聞いているのはその内の一つ、エミール・チャカロフ指揮ソフィア祝祭管弦楽団のもの。これは1986年の録音ですが、この後、アバドによる録音、ゲルギエフの5枚組くらいの各種バージョン網羅型のものなどあって、どうしてもそちらの方が話題性もあるし、ということで、この録音は少々影が薄いのが残念。
 まぁ確かにブルガリアのソフィア歌劇場のメンバー中心に、著名な歌手と言えば外題役のニコライ・ギャウロフくらいで、後はニコラ・ギュゼレフが出てるくらいですが、この辺で既に「著名」じゃないですよね、きっと......
 そうはいってもこの録音なかなかいいのです。結構演奏がしっかりしていて、凡百の只演奏しただけと言うのとは全く違います。これは指揮者の力量が大きいのではないかなと。
 ボリス・ゴドゥノフにどうしてもつきまとう版の問題は、この録音では "Original Version" を標榜していて、確かに最後は聖愚者の嘆きで終わってるし、どうやらその通りの模様。ちなみに、著名な所ではリムスキー=コルサコフ版とショスタコーヴィチ版があって、最後はボリスの死で終わるのがリムスキー=コルサコフ版、ショスタコーヴィチ版はオリジナル尊重を標榜していて、オリジナル同様聖愚者の嘆きで終わります。個人的にはやはりボリスの死の後、ロシアの悲運と民衆の苦しみを嘆いて終わるオリジナル/ショスタコーヴィチ版の行き方がいいと思います。この部分は実際聞いてみるとはっきり印象が変わります。私が観たことある公演も、いずれもこのスタイルで、納得感がありました。録音も、最近はコルサコフ方式は殆どないのでは。
 この一事もそうだし、その第3幕、ボリスの死の直後の音楽のモダンさを思っても、やはりムソルグスキーは「早過ぎた」のだろうな、と思わずにはいられません。

 エミール・チャカロフは惜しくも早世してしまいましたが、バブル期のSONYもよくこういう録音を残して出してくれたものです。他にもイーゴリ公など、なかなかレアですばらしい録音があるので、この人外せません。




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