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チェット・ベイカー・シングス (7/23)

チェット・ベイカー・シングス
 チェット・ベイカー (tp, vo)
 ラス・フリーマン (p)
 ジョー・パス (g) etc.
Pacific Jazz / 東芝EMI TOCJ-6111

 あんましこういうこと書くと、変なTB付きそうであれなんですけどね...........

 稀代の猥褻音楽、と言ったら言い過ぎでしょうか?でも、チェット・ベイカーの歌唱を最もそれらしく説明しようと思うと、こういう言い方が一番しっくりくるんですよね。

 猥雑な音楽というのは結構あります。日本のロックなんて半分くらい猥雑で片付けようと思えば片付くんじゃないかと思うし。エロティックな音楽、というのは、これはそれほどではないけど、まぁ割合にあります。
 でも、猥褻というのはあまりないんですよね。エロティックというほど上品じゃない。猥雑というほど粗雑でもない。エルヴィス・プレスリーは腰のくねらせ方が猥褻だと言われたそうだけど、それは歌じゃない。日本だと、メジャーどころならサザンなんかを思い浮かべるのかも知れないけど、嫌いじゃないがあれは猥雑の典型。ビジュアル系なんかはもう自意識が邪魔して皆エロティックか猥雑かどっちかに流れる。青江三奈の伊勢佐木町ブルースは.........................うーん.................あれは最初の溜息だけだしなぁ....

 チェット・ベイカー。トランぺッターですが、誰が思いついたか歌を歌わせたら大変に個性的な声の持ち主だというので、一挙にレコーディングまでしてしまった。このアルバムでも歌って吹いて(トランペット)大活躍なのですが、いやこのどうしようもなく退廃的な声がですね................
 実際、このCD聞くと、30分くらいは何するのも嫌になりそうです。実際、今朝うっかり車の中で掛けたもんだから、暫くは道を曲がるのも鬱陶しいというか、もうこのまま道なりに行ってしまおうか、みたいなのりになってしまうのです。曲がったけど。
 冒頭一曲目の My funny Valentine が最強にして凶悪極まりない音楽です。まぁ、このアルバム中最も猥褻なのがこれ、というところですが、もうこれはいっぺん聞いてくれとしか言い様がないのです。歌い出し、"My funny Valentine" の、情感たっぷり、中性的と言えば聞こえはいいけど、なんだか男とも女ともつかない喘ぎ声のような歌い方。もうこの一声だけで猥褻音楽決定。

 いやまぁ、これで全て決めてしまうのも申し訳ないのだけど、それだけこの "My funny Valentine♪" の破壊力は凄まじいのです。その後は結構歌もトランペットもまとも(?)なのだけど、やはりこの中性的なセックスアピールが見え隠れしているのですね。そのへんの、折角隠していた怪しさが再び顔を出すのが、アルバム10曲目の "I fall in love too easily"。まぁ、なんと言おうか..........
 My funny Valentine も、「ああそうですか」と言いたくなるようなのろけ歌なのだけど、"I fall in love too easily" もあれですよ。「惚れっぽいにもほどがある」とでもいうんでしょうかね。基本的にラブソングばっかりとはいえ、それにしてもこれはもうちょっとなんとかならんのかという。

 まぁ、あんまり真面目に聞いてると頭痛くなってきそうなアルバムですから、適当に聞いてる方が精神衛生上よさそうですが、それにしても、チェット・ベイカーの声は独特で、つい時々聞いてしまうのですね。猥褻ですが、じゃぁ清く正しく美しいのがいつもいいのかというとそんな訳でもないのでありましてぇ...........
 本当に、癖のある声ではあるけれど、一度受け入れてしまうと結構病みつきになるのです、チェット・ベイカー。トランペットの退廃的でダルな感じも時々いいけれど、歌もご同様で、この退廃的でどうしようもなくてツッ転ばし風の猥褻な声が、いいのです。麻薬的、とかいうと、確か本当にジャンキーだったチェットだけに洒落になりませんが、まぁそんなわけでちょっと捨て難いアルバムなのであります。



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