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エリカ・ケート ドイツ歌曲集 (7/27)

ドイツ歌曲集(モーツァルト、シューベルト、シューマン、ブラームス、R・シュトラウス)
 エリカ・ケート (soprano)
 ジェラルド・ムーア, ギュンター・ワイセンボルン (piano)
 カール・ライスター (clarineto)
EURODISK / DENON COCQ-84282

 エリカ・ケートと言われても、ハイそうですかとピンとくるような世代では勿論御座いません。1927年生、1989年没。主に1950年代から60年代に掛けて活躍したソプラノです。って言っても受け売りなんですけどね。実際、この年代の録音なんかで名前を見掛けるくらいで、こう、世に知れ渡れし大歌手というのとはちょっと違います。
 この辺の年代というのは、今ほど情報網が発達している訳ではないし、録音の数も出回る数も方式も今とは全く違うので、その分「幻のなんとか」ってのが出やすいんですよね。録音してる当時は別段狙ってる訳でもなくて、ただ、評価が高くてもそれが世に広く知られ、後々まで後世に伝えられる、てなことになるのは極々一握りの世界で、ということなんでしょう。そういう人達の録音をしていたのが、例えばドイツでいえばTELEFUNKEN、後のTELDECであるとか、ここに出てくるEURODISKとかなんだろうと思います。イタリアであればCETRAでしょうし、フランスならかつてのFNSCとか、ERATOもそうなんでしょう。イギリスなら、昔のNIMBUSとかかな?
 そういうレーベルに録音した、いわばローカルな歌手。というとちょっと語弊があるので、エリカ・ケートはザルツブルクでも活躍し、来日もしている、十分一線級のインターナショナルな歌手です。でも、それをいえば、あんなにインターナショナルなのに何処か草の根的な雰囲気が漂ったプライなんかもいるんだし。
 とまぁ、なんだか話がややこしくなりそうですが、雰囲気はお分かり頂けたかと(何がだ)。

 エリカ・ケートの声は、とても綺麗です。昔風のソプラノの声、という感じ。透明感、というよりはストレートにすっきりと声が伸びていくような聞こえ方。清澄感、とでも言うのでしょうか。決して古い訳ではなく、ただ、今、そういう歌い方する人はあまりいないんじゃないかな?ヴィヴラートのあるなしもあるのだけど、スタイルの問題と、後は声の綺麗さ加減なのかな。
 1963年の録音ですから、古いとはいえ、随分と昔というわけでもなかろうし。

 ここではドイツ歌曲を5人の作曲家から選んでいます。このラインナップにヴォルフ(まぁ敢えて言えばマーラーを入れてもいいが)を加えれば、一通りドイツ歌曲の歴史は俯瞰出来てしまうかな?
 前半のモーツァルトとシューベルトがいいですねぇ。ドイツ歌曲で一番難しいのはやはりシューベルトだろうと思うのですが、「上手に歌おう」とすると同じくらい難しいであろうモーツァルトも併せて10曲、これがとても気持ちよく聞ける。「すみれ」の淡々とした歌い口、「夕べの想い」での歌い回しの上手さ、「笑いと涙」での表現の良さ、そして「岩上の羊飼い」や「デルフィーネ」での、また同じことを言うけれど、声の綺麗なこと!
 ああそれと、発音のクリアなことも特筆されていいでしょう。本当に、何を歌っているか、よく聞こえるのです。声が綺麗、というのには、発音の良さというのはやはり寄与するものなのだな、と改めて思うのです。
 後半はシューマン、ブラームス、R・シュトラウス。まぁ、こちらもいいですが、前半ほどのインパクトはないですね。シューマンが2曲と割合に薄いのもありますが、ブラームスなど聞いていると、ドイツ歌曲も他の分野同様、19世紀の間に随分大きな変化を経てきたのだな、と改めて気付かされます。でもまぁ、やっぱり好きなのはシューベルトかなぁ。

 ま、なかなかよございますよ。歌曲好きには最高の1枚。朝、出勤時に車中で聞くと、朝霧が吹き払われるような気持ちの良さを味わえます。




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