オペラ二重唱:イブリン・リアー&トマス・スチュアート (8/25)

OPERNDUETTE (Mozart, Verdi, Haendel, R.Strauss)
 Evelyn Lear (soprano)
 Thomas Stewart (baritone)
 Staatskapelle Berlin
 Heinz Fricke (conduct)
BERLIN CLASSICS 0185752BC

 休みだけど仕事です。あううううう
 唸っていても仕方ないので、いろいろ聞きながら仕事しています。その中の1枚。割合最近出たCDですが、某所で安く売られていたのを拾ってきました。
 イヴリン・リアーとトマス・スチュアートの組み合わせ。実はこの二人、夫婦なんだそうです。ただ、トマス・スチュアートの方は、昨年惜しくも亡くなってしまいました。合掌。
 ソプラノとバス・バリトンの夫婦というのは、そういえば、ミレッラ・フレーニとニコライ・ギャウロフという組み合わせもありましたっけ。ちなみにフレーニとギャウロフはイタリア女にブルガリア男ですが、リアー&スチュアートはアメリカン・カップルなのであります。この二人がシュターツカペレ・ベルリンと共演して録音したのがこの二重唱集。1977年の録音ですから、当時のシュターツカペレは東独の筈。なんでアメリカ人夫婦が東ベルリンのオケで録音したのか...........よくあることと言えばそれまでですが、ちょっと不思議ではあります。

 トマス・スチュアートはワーグナーを得意としていたようですが、ここで歌われているのはモーツァルトにヴェルディ、ヘンデルにリヒャルト・シュトラウス。まぁ、二重唱だし、リアーは決してワーグナー歌いではないので、仕方ないですかね。でも、十分面白いです。
 二重唱の録音というのは、流石にソロのアリア集に比べれば多くは無いですが、結構高打率でいい録音に出会えます。単純に考えれば、ギャラの高い歌手を二人も起用する以上、制作する方も選曲から編集まで入念に作るでしょうし、「名刺代わりの1枚」というものとは意味合いが違って来るので、下手な組み合わせではやらないでしょうし、クオリティが高くなる要素は揃っているのかも知れません。つまらないと、ネームバリューで勝負、というのが利かない分、すぐに淘汰されてしまうのかも。
 で、この録音もセオリー通り高水準で楽しんで聞ける1枚です。

 選曲からして、ヴェルディが重量級で、シモン・ボッカネッラとアイーダなのです。スチュアート、シモンでは勿論外題役を、アイーダではアモナスロを歌っています。なるほど、これは面白い。ワーグナー歌いに相応しい、重量級で劇的緊張たっぷりの2曲。これが終わるとヘンデルはジュリアス・シーザー。こちらも、今時のヘンデル演奏には比べるべくもないスタイルですが、重たいヴェルディの後にさっぱりとした音楽というコントラストが活きてます。LP時代は引っくり返す所で、ここで雰囲気を変えて新たに、ってことでしょうか。最後のR・シュトラウスは、リアーが「薔薇の騎士」を得意としていたことがあってのことでしょう。でも、薔薇の騎士じゃ、バス・バリトンにはいいとこないですからね.......で、アラベラと相成った、と。アラベラの薔薇の騎士ほどあからさまではない、程良く官能的な音楽に、突き抜けて行く風とはまた違った、言ってみればドイツ風のリアーの声がこれまた程良く合ってます。
 でも、やはりバス・バリトン大好きの私としましては、そうは言ってもシモン・ボッカネッラに尽きるのであります。第1幕のシモンとアメーリアの、父娘の名乗りを上げる場面。かっこええなぁ、シモン......... やはり、シモン・ボッカネッラは、外題役にいい歌手、十分重い歌手を得たいものであります。トマス・スチュアートは適役。この人、全曲版録音してないかなぁ。聞かないなぁ、そういうの.........惜しいなぁ。

 この録音時、リアーは51歳、スチュアートは49歳。(姉さん女房なのね) 歌手としては、そろそろ盛りを過ぎて、一方いい歌手であればその分円熟というものを期待出来る時期。期待に違わぬいい録音に仕上がっています。かてて加えて夫婦、というのはどの程度効いているのかな。まぁ、冒頭のドン・ジョヴァンニの「奥様、お手をどうぞ」、如何にも重量ありげなスチュアートなのに、なんとなくそれっぽく違和感無いのは、愛の力、ということにしておきましょうか......





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