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フランク:呪われた狩人 (8/26)

C.Franck : Le Chasseur maudit, etc.
 Orchestra National de Belgique, etc.
 Andre Cluytens (conduct)
EMI CLASSICS 7243 5 68220 2 3

 今日はCDというより曲の話。
 フランクという作曲家は、フランスの作曲家だけどドイツ風の音楽を書いた人であります。出自はドイツ系のベルギー人だそうで。それとこれと関係があるのかどうかは不明ですが、循環形式といった独自の形式を用いながら、それでも他のフランスの作曲家とは趣の違う、構築的な音楽を書いた人ではあります。
 でも、割に聞かれてないんですよね。交響曲は「フランスには珍しい本格的な交響曲」とか言われて結構演奏もされますが、他はもう一つ。ピアノ曲やヴァイオリン・ソナタ、それに実はピアノ協奏曲である交響的変奏曲、比較的聞く機会があるのは、このくらいでしょうか。仙台フィルが今月末、パスカル・ヴェロの指揮で、今回取り上げる「呪われた狩人」を演奏するそうですが、珍しいんじゃないかな。ちなみにメインはベルリオーズの「幻想交響曲」。うーん.......ヴェロか........聞きたい.......でも、ちょっと遠いなぁ、仙台は。

 で、交響詩「呪われた狩人」の話。
 なんでこの曲かというとですね、なかなかカッコいいのですよ、これ。
 曲自体は交響詩でして、元になったお話があります。ドイツの古い伝説、或いはそれに基づいた詩をベースにしていて、大体がこういう話だとか。
 「あるライン地方の伯爵が、教会の鐘が鳴るのも構わず、教会に行かずに狩りに出掛けました。彼の馬が止まって一歩も動かなくなった時、彼は供回りも誰もいないのに気付き、慌ててラッパを吹きますが、音も出ません。恐ろしい声が彼に告げます。今や彼は恐ろしい悪魔に捕えられ、永遠に放たれることはない、と。」
 曲は、大体この話に沿って進みます。狩猟ラッパが聞こえ、鐘が鳴り、騎行する狩人達が聞こえ.......という具合。全部で15分ほどの曲です。
 で、何がカッコいいと言って、冒頭の狩猟ラッパを模したと思しき、ホルンとトランペットで奏されるファンファーレがいいのです。さすが教会オルガニストとして鳴らしたフランク、こういう部分は実に上手。気持ちよく鳴り響きます。勿論、金管がダメダメのオーケストラでやったら、まぁアウトですけどね。
 交響詩としての音楽は、これに対し、弦も入って、あくまで狩りを強行するべく、時に強引に進む金管と対立するように進みます。最後にはその金管も牙を剥き....となるわけですが、この金管の使い方が、何故かツボに入ってしまったのですね、私。いいんですよ。叫びまくる訳でなし、でも、表情はあって、耳障りでないけれど劇的。こういう金管の使い方、演奏は大好き。
 交響詩、というのは、交響曲と名前は似ているけれど、内実は結構違うと思います。同じ管弦楽曲で、オーケストラの「鳴り」を身上とするにしても、交響曲が音楽の造り、時間までも巻き込んだより論理的で構築的なものを目指すとするなら、交響詩は、時間軸の方はプログラム的なストーリーに任せて、音の響きを、その時々でどう聞かせるかを重視する。そんな感じではないかと。
 この曲は、この種の音楽として、とてもクリアで分かり易く出来ていると思います。しかも、瞬間瞬間がよく出来ている。

 或いは、聴いた演奏故かも知れませんが。この曲についてそれと知ったのは、ここで書いているクリュイタンスのコンピレーションもの。他に、ベートーヴェンの田園とか、ルーセルの「蜘蛛の響宴」(これもまた印象的な題名ですが.....)とか、そういうのが入ってますが、冒頭がこれ。で、これ聞いて「おお!」と思った次第です。
 オーケストラはベルギー国立管弦楽団。クリュイタンス手兵のパリ音楽院管じゃないんですね。でも、演奏は素晴らしい。金管の柔らかさがいいのです。こういう音楽なのに何故か柔らかい演奏なのが不思議でもあるし、勿論面白くもある。
 まぁそんなわけで、演奏が変われば見方も変わるのかも知れませんが、こういう音楽も面白いなと。





AUTHOR: 凛虞(りんぐ) URL: http://shostakovich.blog.shinobi.jp/ DATE: 08/27/2007 00:34:47 Verdiさん、こんばんは!
びっくり第2弾(笑)、まさかVerdiさんがこの曲を採り上げるなんて!
私の大好きな曲なのですが、こんな分かりやすくて愉しい曲、ちょっぴりVerdiさんのイメージと異なります。(←相変わらず、勝手な妄想と自己帰結(爆)。)
クリュイタンス、ミュンシュ、アンセルメ、押しなべてとてもいいのですが、録音が幾分古めかしく… バレンボイムはぱっとせず、ムーティは乱暴そのもの…
昨年、ロペス-コボス&シンシナティ響の録音と出会い、やっと喉の渇きを癒された思いがしました。
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