ハイドンの初期交響曲 (9/4)

J.Haydn : Sympony No.13/14/15/16
 The Hannover Band
 Roy Goodman (conduct)
Helios/Hyperion CDH55114

 ハイドンの交響曲です。どうも名のみ高い、とまでは言わないけれど、あんまり聞いて貰えてない気もする作曲家です。まぁ、確かに、どうせならモーツァルトやベートーヴェン聞いた方がいいや、と思う気持ちも分からないでもないけど。
 自分はと言えば、熱狂的なファンではありませんが、実は意外と聞いていたりします。確かに、弦楽四重奏や交響曲は数も多くて、どれもある程度決まった形にはまっているので、正直言ってあれとこれとどう違うのかよく分からない、ということはありますね。で、そこはどうしているかというと、違いについて一生懸命聞こうとしないで、「ああ、ここがいいねぇ」とその場その場を楽しむように聞いているのであります。鉄道に乗って車窓を流れ行く風景を楽しむが如し、ってところでしょうか?ちょっと漫然としてますけど。でも、その漫然っぷりがいいじゃない、ということで......................これ、自分に関してはハイドンに限らずこうなんだろうなぁ。うわぁいい加減。

 ロイ・グッドマン率いるザ・ハノーヴァー・バンドは、言えばピリオド演奏系の楽団ではあるけれど、奏法や表現はそれほど端的ではない、割とモデレートな演奏をします。割合に聞きやすいですね。この楽団は、heliosの親レーベルであるHyperionに、ハイドンの交響曲を全部ではないにせよかなりの数録音しているようです。カタログで数える限り、57曲ですから、半分以上ですね。中途半端と言えば中途半端だけど、予算の都合とか、色々あったんでしょう。
 Hyperionは御存知英国の大マイナーレーベルで、質の高さではメジャーレーベルに勝るとも劣りません。その一角を占めるに相応しく、なかなか気持ちのいい演奏です。
 このCDに収められているのは、第13番から16番までの4曲。何故か指揮者が弾き振りでチェンバロを弾いているのは、恐らくはこの辺の交響曲であれば通奏低音が含まれているのを受けてのことだと思います。

 演奏は、適度にシャープ。そうは大編成でもないだろうと思われるオーケストラが、これまた綺麗に声部を分けて演奏するので、すっきりした演奏に感じられます。余分なものが少ない感じで。うっかりすると、管が鳴っていないければ、室内楽か何かと勘違いしそうな。こういう場合は、つい Simple is best とか思ってしまうのです。
 少しすると、またごちゃっとしたのが恋しくなったりもするんですけどね。この1316番というのも、若い時期の作品ということもあって、後年のモーツァルト、更にはベートーヴェンなんかに比べると、山も谷もそれほどなし、という感じで。劇的な展開を重ねて行く音楽、というイメージは、あまり無いですよね。

 でも、やっぱりハイドンは聴いていて面白い。その「劇的展開命!」みたいなことは予め除外して、散策でもするように聞いてはいるけれど、時々ふっとこちらの思惑を外して展開するようなことがあったり。そうかと思えば、ついつい展開部の構造とかに興味を持って聞いてしまったり。劇的に目立つ訳ではないんだけど、長らく聞くに堪える飽きのこない音楽....という言い方は、言い過ぎですか?どうだろ?
 まぁ、夜遅く聞くには悪くないですね。適度なのんびり、適度な快活さ。音楽自体はわりと溌剌としているけど、すっきりした感じも含めて、リフレッシュするのに合う音楽、ってとこでしょうか。






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