J・S・バッハ:コラール集 (9/15)
J.S.BACH : Jesus Bleibet Meine Freude ~Alte Choraele~
Jan Kalfus (organ)
Bambini di Praga
Kuehn Mixed Choir
Miroslav Kejmar (trumpet)
Pavel Kuehn, Bohumil Kulinsky (conduct)
SUPRAPHON SU 3317-2 931
バロック以前の声楽曲というのは結構好きで聞いています。何がどう、と言われると説明に窮するんですが、ありきたりな言い方をするなら、バロックの器楽曲などで顕在化して来る、ドミナント主体のシステムとは異なる和声感とポリフォニックな響きが今の耳にはちょっと風変わりでいい、てなもんでしょうか。でも、なかなか体系的に聞くのは面倒だし、適当に聞いているので、時々変なものを買ったりしています。
で、その「時々変なもの」はどうしているかというと、大手ショップの在庫処分投げ売りで入手したりするわけです。エサ箱。結構危険ですが、背に腹は代えられません(?)虎穴に入らずんば虎児を得ず(??)で、変なものを拾って来たりする訳ですが..........
今回は以前こうして拾ってきたもの。J.S.バッハのコラール集です。
バッハのコラールは、教会カンタータの中にあるのは勿論ですが、オルガン曲(Orgel-Buechlein)としても多数書かれています。実際には、散逸したものも含めればもっとあるんじゃないかと思うのですけども。オルガン・コラールというのは、確かに普段CDなどで聞く時はオルガン曲として聞きますが、本来は歌い手がいるものです。何故かと言えば、元々コラールは歌うものだから。オルガン・コラールは、本来はまずコラールがあって、それの伴奏として書かれたのがオルガン曲、というものです。
そもそも、「バッハのコラール」というものの多くは、元々聖歌としてのコラールがあって、それに伴奏を付けたりして出来上がっているというのが普通で、完全なバッハオリジナルはそうは無い。だから初めに聖歌ありき。
で、そうしたコラールを、カンタータなどからも選んで録音した、というわけです。だから「Alte Choraele」。まぁ、買った時は多分深く考えないで、「ああ、バッハのコラールね。スプラフォンだし随分安くなってるし(でなきゃ多分買ってない....(^^;)、いいんじゃない?」てな勢いで買ったんだと思うんですよね......スプラフォンは取り敢えず買ってみての打率が高いし。
ここで取り上げられているのは全36曲。CD1枚に随分多いのは、元々コラールは一曲一曲が短いので、殆どが2分足らず、1分に満たないものもあるので、こんなに入ってしまうんですね。
改めてコラールばかり聞くと、なかなか面白いです。カンタータなどで入っている時は全体の中の一部、としか意識しませんが、こうやってまとめて聞くと、それぞれの表情の違いが観じられます。これは所詮印象ですが、バロックのカンンタータやコラールというの、何処となく定型的な「形」を纏っていて、それが前に出てしまって、違いが分かりにくい、みたいなところがあるように感じています。でも、その衣を通した向こう側には豊穣な世界があるのですよね。
これでドイツ語と聖書に通じていれば、もっといろいろ面白いのでしょうけど、浅学の身の哀しさ、「面白い」止まりなんですよね。もう少し暇と余裕が出来れば、そういう勉強にも手を出したい所なのだけどなぁ.....
それはさておき、演奏者の方はスプラフォンだけあってプラハというかチェコの音楽家達のようで、知ってる名前はありません。でもまぁ、そこは流石にスプラフォン、格別の不満はありません。
そういや、バッハ全集も最近進んでないなぁ......時々聞いてはいるのですけど、やはり忙しいと余裕がないなぁ........
Jan Kalfus (organ)
Bambini di Praga
Kuehn Mixed Choir
Miroslav Kejmar (trumpet)
Pavel Kuehn, Bohumil Kulinsky (conduct)
SUPRAPHON SU 3317-2 931
バロック以前の声楽曲というのは結構好きで聞いています。何がどう、と言われると説明に窮するんですが、ありきたりな言い方をするなら、バロックの器楽曲などで顕在化して来る、ドミナント主体のシステムとは異なる和声感とポリフォニックな響きが今の耳にはちょっと風変わりでいい、てなもんでしょうか。でも、なかなか体系的に聞くのは面倒だし、適当に聞いているので、時々変なものを買ったりしています。
で、その「時々変なもの」はどうしているかというと、大手ショップの在庫処分投げ売りで入手したりするわけです。エサ箱。結構危険ですが、背に腹は代えられません(?)虎穴に入らずんば虎児を得ず(??)で、変なものを拾って来たりする訳ですが..........
今回は以前こうして拾ってきたもの。J.S.バッハのコラール集です。
バッハのコラールは、教会カンタータの中にあるのは勿論ですが、オルガン曲(Orgel-Buechlein)としても多数書かれています。実際には、散逸したものも含めればもっとあるんじゃないかと思うのですけども。オルガン・コラールというのは、確かに普段CDなどで聞く時はオルガン曲として聞きますが、本来は歌い手がいるものです。何故かと言えば、元々コラールは歌うものだから。オルガン・コラールは、本来はまずコラールがあって、それの伴奏として書かれたのがオルガン曲、というものです。
そもそも、「バッハのコラール」というものの多くは、元々聖歌としてのコラールがあって、それに伴奏を付けたりして出来上がっているというのが普通で、完全なバッハオリジナルはそうは無い。だから初めに聖歌ありき。
で、そうしたコラールを、カンタータなどからも選んで録音した、というわけです。だから「Alte Choraele」。まぁ、買った時は多分深く考えないで、「ああ、バッハのコラールね。スプラフォンだし随分安くなってるし(でなきゃ多分買ってない....(^^;)、いいんじゃない?」てな勢いで買ったんだと思うんですよね......スプラフォンは取り敢えず買ってみての打率が高いし。
ここで取り上げられているのは全36曲。CD1枚に随分多いのは、元々コラールは一曲一曲が短いので、殆どが2分足らず、1分に満たないものもあるので、こんなに入ってしまうんですね。
改めてコラールばかり聞くと、なかなか面白いです。カンタータなどで入っている時は全体の中の一部、としか意識しませんが、こうやってまとめて聞くと、それぞれの表情の違いが観じられます。これは所詮印象ですが、バロックのカンンタータやコラールというの、何処となく定型的な「形」を纏っていて、それが前に出てしまって、違いが分かりにくい、みたいなところがあるように感じています。でも、その衣を通した向こう側には豊穣な世界があるのですよね。
これでドイツ語と聖書に通じていれば、もっといろいろ面白いのでしょうけど、浅学の身の哀しさ、「面白い」止まりなんですよね。もう少し暇と余裕が出来れば、そういう勉強にも手を出したい所なのだけどなぁ.....
それはさておき、演奏者の方はスプラフォンだけあってプラハというかチェコの音楽家達のようで、知ってる名前はありません。でもまぁ、そこは流石にスプラフォン、格別の不満はありません。
そういや、バッハ全集も最近進んでないなぁ......時々聞いてはいるのですけど、やはり忙しいと余裕がないなぁ........
AUTHOR: mozart1889
URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717
DATE: 09/16/2007 20:41:17
こんばんは。
バッハのコラール集は、歌なし、オルガンやピアノ曲で聴いているんですが、本来は「歌」がメインなんですよね。
今度ショップで見つけたら買ってみようかと思います。
ふだんはブレンデルとかケンプとか、ピアノで聴くことが多いです。
バッハのコラール集は、歌なし、オルガンやピアノ曲で聴いているんですが、本来は「歌」がメインなんですよね。
今度ショップで見つけたら買ってみようかと思います。
ふだんはブレンデルとかケンプとか、ピアノで聴くことが多いです。