セル/クリーヴランドのウィンナ・ワルツ (9/16)

J.シュトラウス2世:美しく青きドナウ/春の声/常動曲/「こうもり」序曲
ヨーゼフ・シュトラウス:うわごと/オーストリアの村ツバメ
ヨーゼフ&ヨハン・シュトラウス2世:ピチカート・ポルカ

 クリーヴランド管弦楽団
 ジョージ・セル (conduct)
 SONY CLASSICAL SRCR2549

 なんというか、世の中「ちょっと俄に思いつかない」「ありそうで実はなさそう」という組み合わせはあるものですが、これなんかもその一つではないかと思います。ま、そこまで大袈裟ではないでしょうけど。
 はい。セル指揮、クリーヴランド管による、ウィンナ・ワルツ集であります。ありそうでなさそう、でしょ?別にクリーヴランド管がウィンナ・ワルツやっちゃいけない訳じゃないし、セルだって中欧出身なんだし、ウィーン方面でも活躍してるし。でも、この組み合わせでウィンナ・ワルツ......うううむ(笑)

 ええとですね、あり得ないことなんですが、例えば「美しく青きドナウ」を聞いてるとですね、3拍子の筈の所が、時々、なんとなく2拍子のように聞こえて来るんですよ。勿論気のせいの筈なんだけど、なーんかそんな感じが、ねぇ.....
 いや、やっぱり「かっちり」してるんですよね。ちゃんとやってる感じで。で、ウィーン・フィルなんかは、例によってリズムやらテンポやら、微妙に揺らしてる感じじゃないですか。あれがなんとなく標準だから、しっかり演奏されると、こっちが我知らず戸惑ってしまうんでしょうね。しかも、セル/クリーヴランドですからね。コントロール抜群。「春の声」なんかでもそう。インテンポで単純、ということではないんだけど、多かれ少なかれ皆意識する「揺れ」が無いというか。
 これ、最後に「こうもり」序曲が入ってるんですけど、これなんか、例えばクライバーとか、プレヴィンとか、アーノンクールとか、各人各様崩しながら乗せて行く感じなのだけど、そうじゃないんですよねぇ.......テンポが速くなる所はちゃんとテンポが速くなるんです。面白いと言えば面白いんですよ、これ。間違ってるわけじゃないし。

 セルという人は、例えばザルツブルクでのライブとか、放送録音で残ったオペラなんかを聞くと、実はクリーヴランド管とのような、かっちりした演奏をしているわけではないんですよね。
 セルはクリーヴランド管で理想のオーケストラを作ったと言われますが、理想のオケ必ずしも万能ではない。ましてや、古典派から近現代に至る、ドイツ系のかっしりした音楽を得意とするオーケストラに仕上げたのだから、勿論ウィンナ・ワルツだって演奏出来るには出来るんだけど、テイストがちょっと違う.....ということも、まぁ、あるよね、と思うのです。本当に、悪い演奏じゃないんですが.....(笑)
 録音は「こうもり」だけが1958年で、後は皆1962年の1月5日。どうやら元々そうい
うアルバムを狙って作ろうとしたのだと思うんですが、これ、売れたのかなぁ?






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