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バスティアニーニの「リゴレット」 (9/24)

Verdi : Rigoletto
 Ettore Bastianini (bariton), Alfredo Kraus (tenor), Renata Scotto (soprano),
 Fiorenza Cossotto (mezzosoprano), I. Vinco (bass), etc
 Orchestra e Coro del Maggio Musicale Fiorentino
 Gianandrea Gavazzeni (conduct)
 DISCHI RICORDI ACDOCL 205

 いやぁ、改めて見てみたら、この録音について未だに書いてなかったんですねぇ。
 バスティアニーニのリゴレット。正規録音はこれしかありません。多分。他にバスティアニーニがリゴレットを録音したという話は聞きませんから。このCDはRICORDIから出たもの。そう、リコルディ。ヴェルディ自身が作曲した作品を出版したリコルディ社です。ちゃんとDISCHI RICORDI というレーベルを持ってるんですね。ただ、この録音、あまり音質は良くないです。確か1992年頃に買ったのですが、恐らくはLPかLP用テープからあまり手を入れずに起こしているのではという感じで、トラックは4つくらいしか取ってないし、音は放送録音よりはましだし一応ステレオだけど、という感じ。その後、Warner傘下に入ってから出し直したと思うのですが、それは多少ましなのかな?
 ま、実際に持ってるのはこれなので。ずーっと愛聴盤の座を握ってます。書いたつもりで書いてなかったのはそれが理由か。あ、昔HP作ってた頃に書いた筈で、それと混同してるかな。ともあれ、長年愛聴していますが、未だに飽きないのです。本当に。

 しかしまぁ、キャストが豪華版です。いちいち役名は書きませんが、アルフレード・クラウスにレナータ・スコット、イーヴォ・ヴィンコにフィオレンツァ・コッソット、指揮はジャナンドレア・ガヴァッツェーニ。フィレンツェ五月祭管弦楽団と合唱団。これをバックに(?)バスティアニーニがリゴレットを歌うのを聞くのですから、これは洒落にならんくらい贅沢です。
 前にも書きましたが、バスティアニーニのリゴレットは、本当に似合いません(苦笑)
 客観的に言えば、リゴレットは卑しい道化です。道化が卑しいのではなく、主人に媚び諂い、家臣らをダシにして笑いを取る。一度仕事を離れれば、独善的に我が娘を溺愛し、自分の娘の心配はしても家臣の女房を略奪する手助けはする。いざ自分の娘が汚されたと知れば復讐と称して殺し屋を雇い、殺し屋に殺させた死体を前に己の全能感を声高に語る。いや、冷静に考えれば、かなり厭な奴ですよ、こいつ。そう思いません?
 そういう卑しい役に、バスティアニーニ、似合わないんですよね.....(笑)

 凛々しすぎるのです。格好良すぎるのです。トロヴァトーレでルーナ伯爵なんて歌われると「おおぅ、結構いい奴じゃん」とか思ってしまうのですが、リゴレットで「悪魔め鬼め」なんて歌われると、とても無力で哀れな道化、なんて調子ではないのでして、段々自分はギリシャ悲劇でも見てるんじゃないか、なんて気分になってくるので不思議。本当に、この、伸びのある朗々とした歌唱は、リゴレット役には合わないなぁ、とか思う訳です。

 ま、それはそうなんですが、やはりバスティアニーニを聞く上では、これは最高です。セラフィンの振ったトロヴァトーレ(DG)、同じくボエーム(DECCA)と並んで、3大バスティアニーニ盤と言っても過言ではないかと。そう、ここで聞くべきは「バスティアニーニの歌う"リゴレット"」ではないんですね。あくまで「リゴレットを歌う"バスティアニーニ"」を聞くのです。「悪魔め鬼め」なんて、殆ど全世界的悲劇を糾弾するかのような力強さ。最後のPieta! など、殆ど「演技」としての嘆きなど見せていないのに、実に力強くてそれでいて悲劇的。バスティアニーニらしくってとてもいいですけどね。

 あ、ついでに言うとその他の共演者も。今、丁度最後の幕切れですが、妙に凛として立派なリゴレットの嘆きも聞き物ですが、相方のスコットもいいんです。この録音は1969年、ここに出ている人達も皆脂の乗っていた時期のもの。勿論、マントヴァ公のクラウスもいいですしね。実はこのCD、2枚組なのですが、2枚目ばっかり聞いてます。つまり、2幕から。実際、1幕も悪くないけど、実は盛り上がり方といい展開速度といい、やはりリゴレットは2幕から!なのです。
 この勢いのある演奏を見事な手綱捌きで纏めているのがガヴァッツェーニ、ときては、やはり名盤であるといわざるを得ません。まぁ、騙されたと思って一回聞いてみて下さい、という類いの録音ですね。



AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 09/27/2007 07:32:18 おはようございます。
エットーレ・バスティアニーニ。素晴らしいバリトンでした。
なるほど、リゴレットは似合いませんか。そうでしょうね・・・。
ルーナ伯爵は最高でした。ジェルモンも素晴らしい歌唱でした。
今も、イタリア歌劇最高のバリトンと思います。
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