マッケラス/PO、エディンバラ・フェスティヴァルでの「合唱」 (11/23)

L.v.Beethoven : Symphony No.9 in D minor "Choral" op.125
(The Beethoven Symphonies : Live from the Edinburgh Festival)
 Philharmonia Orchestra
Janice Watson (soprano), Catherine Wyn-Rogers (mezzo-soprano)
Stuart Skelton (tenor), Detlef Roth (bass)
Edinburgh Festival Chorus
 Sir Charles Mackerras (conduct)
 Hyperion CDS44305 (44301/5)

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 めっきり涼しくなって参りました。
 いや、正しくは、やはり、「めっきり寒くなって参りました」なんでしょうね。「朝晩の冷え込みも日毎に厳しくなる毎日ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。」てなもんで。

 まぁ、それはともかく、寒くなりました。冬です。日本で冬と言えば暮れと正月。日本で暮れと言えば第九であります。何せ季語にもなってしまったくらいですから。というわけで、冬を先取りして第九なぞ聞いてみました。
 いや実のところ、こないだも取り上げたマッケラス指揮スコットランド室内管のベートーヴェンの録音があるので、いずれ聞くんですけどね、気候に関係なく。録音は、エディンバラ・フェスティヴァルでのものなので、2006年9月1日。まぁ、エディンバラあたりだと日本人の体感では秋ですが、夏の終わり、って言うのかな。
 但し、「全集」でありながら、第九だけはスコットランド室内管ではありません。フィルハーモニア管弦楽団。やはり曲としての規模の問題もあって選んだのでしょうか。この曲だけフィルハーモニア管を起用しています。

 演奏は「今時」の演奏ですね。現代のフルオーケストラを選んではいるけれど、こじんまりとして小回りの利く感じの演奏です。その感じは第3楽章、第4楽章に顕著に現れています。一昔前の演奏なら、この辺はポルタメントを多用して、歌わせたい所ではテンポを大幅に落としてでも聞かせて、とか、そんな感じですよね。でも、流石にサー・マッケラスといえどもそんなにオールドファッションなスタイルはとりません。きびきびと、歌いたげな音楽を置いて行って先へ先へと小気味よく進んでいく。ちなみにCD上の演奏時間は全部で61分34秒。今時だとこんなものでしょうけれど、それにしてもライブ盤と考えると、随分な速さです。
 一方で、響きはたっぷりとした紛れもない現代オーケストラです、あくまで。見方を変えれば、現代オケをかくも小気味よく演奏させてしまう、宿将マッケラス、恐るべし......

 それにしても、やっぱりなんだかんだ言っても第九は面白いです。第1・2楽章もいいけど、静謐と締念の第3楽章と、行進曲の第4楽章の対比の妙。そう、最近の演奏もそうだけど、マッケラスのも第4楽章の行進曲は強烈です。4声合唱で一斉に出撃を掛ける部分など、下手にやると単なるどんちゃん騒ぎになってしまうのですが、上手い演奏家が揃ってやると流石に違います。コーダの所も一切緩めることなく一気呵成。これは生で聞いたら面白かったろうな。
 これから日本も「第九」シーズンですが、今からこういうの聞いちゃうと、後で聞けなくなっちゃうな.....

 それにしても、サー・マッケラス、1925年生まれですから御歳82歳。老齢巨匠大好きの日本のクラシックファンにはあまり注目されてないようですが、まぁ、こういう演奏をやられちゃうと、「巨匠」とかいって持ち上げにくいのかも知れませんね。まだまだ頑張って快進撃を続けて欲しいものです。



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