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フィッシャー=ディースカウ/デムス 「冬の旅」 (11/24)

F.Schubert : Winterreise D.911
 Dietrich Fischer=Dieskau (bariton)
 Joerg Demus (piano)
 Deutsche Grammophon 447 421-2

 めっきり涼しくなって参り........って、その入り方は昨日使ったし。話題的にも、今日は昨日よりは暖かかったし。

 まぁそんなこんなでそろそろ冬の気配です。というわけで、ベタですが「冬の旅」。
 個人的には、本当は、第九よりは「冬の旅」の方に強い共感を覚えます。「この輪に参加出来ぬ者は泣きながら立ち去るが良い!」 ..........けっ。徒党組んで何を偉そうに。いや、結構本気でそう思います。シラー様もベートーヴェン様もそりゃぁ正しいでしょうよ。でも、人間、そんな正しさを貫けるものとも限るまいし、大勢に組する者が善とも限るまい。
 否、現代人の感覚としては、むしろ孤独感に苛まれることの方が多いのではないかなと。その時、多数派に雪崩れることで平安を得るのも一つの生き方だけれど、むしろ孤独と折り合いを付けながらなんとかやっていくことの方が、本当は健全なんじゃないか、なんて思ったりします。面倒だし、辛いけどね。

 フィッシャー=ディースカウには、それこそ無数と言いたくなるような数の録音がありますが、冬の旅でも、正規の録音だけで、最低7つはある筈です。EMIの旧録音、EMIの新録、この録音、DGのシューベルト歌曲大全集、DGのバレンボイムとの録音、PHILIPSへのブレンデルとの録音、そしてSONYでのペライアとの録音。年代的にはこれは3つ目になります。1965年の録音。
 実はこのCDは車にいつも積んでいるCDです。時々聞いているのですが、車から降ろしたのは久し振り。この録音は、結構早い時期にLPで買ったのですが、その後なかなかCDにならなかったんですよね。まぁ、古い録音だし仕方ないと言えば仕方ないんですが。

 ディースカウはキャリアも長いのですが、その中でベストの時期はと問われると、やはり1960年代じゃないかと思います。解釈の妙だとか、後年の70年代や80年代もいいのですが(特に85年、ブレンデルとの録音は秀逸)、声的にはやはり60年代。「声がいい」というのは、やはり大事なことです。ディースカウに限らず、いい声で歌えるということは、表現に広がりを持たせる余裕が出来ます。これは声量でも同じことで、やはりいい素材を持つことは大事なんでしょう。
 この録音では、伴奏のイェルク・デムスが更に深みを加えます。ディースカウと言えばジェラルド・ムーア、と言いたい所で、実際他の録音で聞けるムーアの伴奏は素晴らしいのですが、デムスのそれも劣らずいいです。決して前に出る訳ではないのだけれど、元々の音の綺麗さが目立つのと、少しばかり強めのプレゼンスがあって、新鮮味を出しています。前半よりも、むしろ深く鎮静して行くような後半での演奏でいい面が出ています。20曲目の「道しるべ」と21曲目の「宿屋」は、「冬の旅」の中でも重要な位置にある2曲ですが、このコンビ、ここで抑え気味の演奏に仕立てていて、それがまた聞く者を引き込みます。
 音楽的な調和、という意味で、方向性が合っているのでしょうね。室内楽的なアンサンブルと言ってもいいのかも知れません。時宜と人を得た、佳作と言うべき録音でしょう。




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