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カサドシュのドビュッシー (12/11)

C.Debussy:Piano Works
Masques / L'Ile joyeuse / Images / Deux Arabesques / Estampes / Children's Corner / Preludes / Petite suites pour quatre mains

 Robert Casadesus, Gaby Casadesus (piano)
SONY CLASSICAL 5033992

 カサドシュとは結構長い付き合いです。セル=クリーヴラント管とのモーツァルトの協奏曲で聞き始めて以来、20年の付き合いです。このドビュッシーは輸入盤で再発されたもの。

 録音されたのは1950年代。1950年から1954年に掛けて。それに、4手の為の小組曲が1959年。はっきり言って古いです。セルとの協奏曲は確か1960年頃だったと思うので、それほど聞き辛くはなかったのですが、しかし、この録音、今にして聞くとこんなに古かったのか......

 カサドシュというピアニストが、今どの程度の評価を受けているのか、いまいちよく分かりません。このCD自体はカサドシュ全集のようにして再発されたシリーズの一つなので、それなりに評価は高いのでしょう。
 ただ、昔聞いた印象からすると、随分と今時とは違うスタイルの演奏です。今だと、ドビュッシーなんかは、響きを聞かせるような感じの演奏が主流ですね。響かせようとすると、どうしても演奏はゆっくり目になります。前奏曲集の第1巻の「沈める寺」なんかそうでしょう。ところがカサドシュは、まるで「無造作に」と形容したくなるような感じで、どんどん弾き進めて行ってしまうのです。タメがないんですよね。で、左手でリズムを刻んでるようなところでも、はっきり聞こえるように演奏してしまう、或いは録音してしまう。
 正直、今、新人ピアニストがこんな風に弾いたら、「全然だめじゃん」とかいってもう聞こうとしないだろうな、自分なんかは。

 ところがカサドシュはフランスものの大家と看做されているのです。それはそうでしょう。1899年生まれで、ラヴェルが自分の結婚式に参列していたというくらいですから。で、そういわれれば確かに、カサドシュのラヴェルは絶品なのです。皮肉の利いた、曖昧な印象派というイメージとはむしろ反対の、むしろ鋭敏な音楽であるラヴェルに、このカサドシュの演奏は合います。

 じゃ、ドビュッシーはだめなのかというと、そうとも言い切れないのですね。ヴェールの陰に隠して見せない、というようなのではなく、むしろ陽光の下にさらけ出すが如き演奏ではあるけれど、それが却ってすっきりしていていいような気がします。特に、前奏曲集など聞いていると、「定番」の如何にも印象派風の曲とはちょっと違う作品で、おやっと思うような貌を見せてくれたりします。
 この中で、前奏曲集以外では、「喜びの島」が面白いです。割とはっきりした曲のようで、実は結構雰囲気で聞かせてしまったりすることもあるけれど、「神秘の島」という感じではなく、もっとはっきり、まるで「バッカス祭でもやるのかな」と思わされるような演奏。
 こういうのも新即物主義、ノイエ・ザッハリッヒカイト、なんて言うんでしょうかね。その系統だと、ドビュッシーではワルター・ギーゼキングが居ましたが、それともちょっと違うかな。何処かにギーゼキングには無い香りを感じます。







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