ニールセン:ピアノ作品集 (12/14)

C.Nielsen : Chaconne op.32 / Suite 'Den Luciferiske' op.45 / Three piano pieces op.59 / Five piano pieces op.3 / Humoreske-bagateller op.11
 Leif Ove Andsnes (piano)
 Virgin Classics 7243 5 62040 2 7

 ニールセンのピアノ曲集、なんていうものを何故か持っています。自分で何故かって言ってしまうのもなんだかなんですが。1995年の録音で、演奏はレイフ・オヴェ・アンスネス。どういうわけかこの人の録音と巡り会うことが最近多いような気がします。特別、大のファンというわけでもないんですが。巡り合わせなんでしょうかねぇ。

 ニールセン、と言われても、デンマークの、割と最近の、20世紀前半の作曲家、くらいの知識しかありません。実際には1865年生まれ、1931年没。19世紀末から20世紀初頭、というのが正しいんでしょうか。交響曲は「不滅」と呼ばれる第4番が結構知られて、聞かれてもいますが、はて他にあるんだっけ?と思ったら、このCDの解説に曰く「歌曲を除けば、恐らくピアノ曲ほどニールセンの作品の中で無視されて来た分野は無い」だそうです。........すみません、交響曲以外さっぱりなんですが........

 このCDに収められているのは5作品。内4作品は組曲だったり小品集だったりで、実際には21曲が収められています。
 面白いか?と言われると、アルバムとしては面白い、てな微妙な答えになりますでしょうか。アンスネスの透明感のある演奏が面白いんですけどね。それはそれとして、曲としてどうかと言われると、興味深い、みたいな話になります。
 こういう作風の人、他に居たかなぁ。マトリックス的に考えると、地域性ではいわゆる国民楽派のカテゴリーなんでしょうが、グリーグなんかとは違って、結構近代的。でも、どこかしらロマン派のしっぽがくっついてる。シベリウスに近い?でも、シベリウスほど地域性に根差しているとは言えない。いや、むしろ、もっと抽象性が高いと言うか。
 じゃ、ブラームス?いや、確かに通ずるものはありそうだけど、もっと近代的。でも、ベルクやシェーンベルクじゃない。そこまではいかない。同時代だと、ラフマニノフかな?でも、あれはもっともっとロマンティックだし、スクリャービンほどファナティックでもないし。フランス?ドビュッシーやラヴェル?いや、遠いなぁ....... これじゃさっぱり分かりませんよね。独特の作風、としか言い様がない。

 1曲目の「シャコンヌ」は9分ほどの、この中では1曲としては1番長い作品です。1916年の作曲。シャコンヌと言えば、バッハの無伴奏ヴァイオリンの中の一曲を思い出しますが、あれのイメージなのでしょうか。一種の変奏曲で、荘厳と言えば荘厳、或いは幻想的と言えば幻想的。
 本当に、掴み所があるようなないような、そんな感じなのです。でも、決して折衷的ではない。こうと説明出来るのではないけれど、誰と誰とを合わせると、というようなものではない。ニールセンという人の刻印が刻まれている。そんな音楽。ただ、たまたまそれを一口で説明するに適当な言葉が無い。そんな感じでしょうか。

 アンスネスの演奏がどの程度この音楽を更に独特のものにしているのか、というのは、俄にはなんとも言えませんが、でも、この演奏が恐らくは優れているのだろう、というのはよく分かります。アンスネスの、表現の幅のある、大柄な演奏を容れるに足るだけの器としての音楽、なのでしょう。



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