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グルベローヴァの1990年東京リサイタル (1/4)

Edita Gruberova : The Tokyo Recital 1990
(Rossini "Semiramide", Verdi "Rigoletto", Delibe "Lakme", Gounod "Romeo et Juliette", Thomas "Mignon", "Hamlet")
 Edita Gruberova (soprano)
 Tokyo Philharmonic Orchestra
 Friedrich Haider (conduct)
 NIGHTINGALE Classics NC080560-2

 グルベローヴァを聞いて来た関係で、アリア集を引っ張り出して来ました。グルベローヴァが自前で設立した、NIGHTINGALEレーベルでも、かなり初期に出したもの。リサイタル イン 東京 1990 と銘打っていますが、何故かジャケットにはOSAKA 1990 Awardedのエンブレムが。CDの体裁は、ジャケットはペラ紙1枚で、表がいわゆるジャケット面、裏面に制作関係の情報が入ってるだけ。曲目はケース裏に書いてあるのみ。しかも英語と日本語のみ。知らないで手に取れば、海賊版と判定する率70%でしょうか。1990年12月、サントリーホールでの公演です。確か自分はこの公演行きそびれたんだよなぁ。実際にグルベローヴァを聞いたのは、その後のことになります。

 そんな訳で、手元に当時のプログラムがあるわけでもないので、このCDが実際の公演を全て収録しているかどうかは定かではないのですが(ま、間違いなく、ナントカ序曲とかを挟んでる筈ですが、それは勘定に入れないとしても)、ライブ録音としては、最も全盛期に近い頃のものになります。実際には、全盛期はこの数年前と言われていて、確かにここでも「ハムレット」の狂乱の場とか、最後の方はちょっと厳しいんですけどね。

 しかし、グルベローヴァが全盛期でないということが、他の歌手の追随を許すかどうかというのとは全くの別問題でして。特にこの1990年頃の録音となると、まだ「衰え」というようなレベルではなく、相も変わらぬ神業を聞くことが出来るのであります。1980年頃の若き日の録音であるEMI収録の「狂乱の場」、同じく1980年代のEMI録音のもう1枚、一連のORFEOへの録音、とまぁこのへんに連なる一連の録音がスタンダードでありまして、このへんがコロラトューラに関しては基準になっているのであります。ちょっと厳し過ぎますけどね、このへんを基準にしてしまうと。

 このCDが恐ろしいのは、ライブ録音であること。若干の録り直し、編集はあったかも知れませんが、それにしても、聞いているととてもライブ録音であるとは思えない完璧さ。この完璧さという点で、「機械的で冷たい」などという言われ方をしもしましたが、グルベローヴァの「完璧」は表現力も含めたもので、つまりは「機械的な完璧」ではないのであります。的外れな批判としか言い様がありません。それは、当時、恐らくは1980年代から1990年代半ばまでの彼女の歌唱を生で実際に聞いた人なら感得出来る所だと思います。

 全6曲、いずれもお見事ですが、中で一つだけ挙げるならば、4曲目、グノー「ロミオとジュリエット」の「私は夢に生きたい」。出だしのコロラトューラは弱いのだけれど、後半、諸々のタイミングも含めて、これ以上はあり得ないだろうという出来映えです。コロラトューラの決まり方も凄いのだけれど、そこに持って行くまでの歌唱全体が、まるで一つの生き物のように見事に統御されています。その点はどの歌唱でも同様なのだけれど、この部分では最も綺麗に決まっていると思います。結局、歌というのは、特定の場所だけが綺麗に出来ればいいというものではないので。技術が万全ではなくても「歌えてしまう」人は、大抵決めの場所に注力して、そこに持って行くまでを疎かにしてしまう、いやむしろそうしないと歌えない、というパターンに落ちてしまうものです。高音域のコロラトューラだけでなく、中音域の歌のベースになっている部分をきちんと歌えてこそ、本当にコロラトューラと言える。てな話はこないだも書いたように思いますが、これはもう何度言っても同じ話なのでして。
 次点で、ドリーブの「ラクメ」から「鐘の歌」。これも実に見事ではあるのですが、如何せん、鐘の歌に関しては、EMIのアリア集冒頭に入っている稀代の名演がありますので。あの破壊力(いやもうあれはそうとしか言い様がない)はやはり空前絶後でありますので。

 最近、NIGHTINGALEのCD、石丸電気あたりでは不良在庫化してるようで、結構安く売ってます。このCDがあったかどうかは覚えてないのですが、見つけたら買いですよ、これは。





AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 01/05/2008 07:03:14 Verdiさん、お帰りなさい。今年もよろしくお願いします。
さて、グルベローヴァ、エエですね。この演奏はおそらく衛星放送で録画しております。素晴らしい公演でしたね。懐かしいです。もう18年も前になってしまったんですね・・・。
そしてEMI「狂乱の場」やORFEOの「コロラトューラの芸術」などは今も最高の演奏と思います。何度聴いたか分かりません。素晴らしいですね。
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