ミュンシュ/ボストン響のシューベルト (1/14)

シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759 「未完成」 / 第9番ハ長調 D.944 「ザ・グレイト」
 ボストン交響楽団
 シャルル・ミュンシュ (conduct)
 RCA/BMG JAPAN BVCC-38430

 昨日今日は冷え込みも厳しく、外出した人も多くはなかったのでしょうか。それかあらぬか、このblogもお客さんが多かったようで.......
 自分はと言えば、今日は仕事でした。いつもよりは大分ゆっくり出掛けましたが、ま、仕事に行くのは同じことですね。やれやれ。

 この間、ブルックナーを聞いてアレルギー反応を起こしまして、解毒剤じゃないんですがシューベルトの交響曲が聞きたくなって引っ張り出しました。そういや昨日もシューベルトだったな。
 古い録音です。ミュンシュ指揮、ボストン響。未完成が1955年、ザ・グレイトが1958年。これは1年程前に出た「シャルル・ミュンシュの芸術」というシリーズの1枚なのですが、そういえば、と思ってライナーに付いているラインナップを確認したら、ブルックナーが一つもありません。ネットでざっと検索しても、ライブの海賊盤で7番が出たくらい。
 ........相性いいのかしらん♪(^^; ま、別にブルックナーに罪がある訳ではないですが。

 流石に録音は古いです。音質は決して良くない。ただ、聞けないレベルではありません。しかも、一応ステレオなんですね。恐れ入ります。このくらいの時期の録音はステレオがいいかモノラルがいいか、という議論は常にあるのですが、個人的な見解では、概してステレオ録音の方が平均点的には高目だと思います。思うに、当時の最新技術を導入するタイミングでもあるので、マイクロフォン等の機材も奢っているのではないかと思うのです。「このステレオよりはこちらのモノラルの方がいい」てなことは当然あるのですが。

 上でああは言ったものの、正直、ミュンシュに格別の深い思い入れがあるというわけではありません。ただ、この人の演奏は、冗談抜きで結構性に合うようです。ドイツものでもフランスものでも、あまり落差なく、比較的冷静に淡々と進めていくという印象があります。決して盛り上がらない訳ではないのだけど、何処か醒めている部分が残っているような気がします。知的なんでしょうか。って、自分がそうだって言ってる訳じゃないですが.......
 歌うことに関しては、見事なんですけどね。このシューベルトも、よく歌っています。フレージングも自然で、滑らかです。ある意味オーソドックスなんでしょうか。決して流しているという感じではありません。
 今だと、こういうシューベルトはなかなかやらせて貰えないんじゃないでしょうか。系統は古楽器系、現代系、それぞれあるにせよ、結局はもっとメリハリの利いた演奏を求められてしまうのではないかしらん。主旋律がはっきり聞けて、それを肉付けていく楽器群がきちんとついていって、主従はある程度はっきりするけれど、全体としては渾然一体とした響きを保っている。うーん。上手く説明出来ない......
 例えば、そう、アーノンクールなら、もっと各々の響いている音の構成が分かるように聞かせるんじゃないかと思うのです。聞き手がそのように意識せざるを得ないような聞こえ方というか。アバドがヨーロッパ室内管を振った録音も1990年代にあったけど、あれもそんな感じでは。
 一方、例えばブルーノ・ヴァイルあたりだと、こちらは古楽器演奏の影響を受けた、小編成で音の強弱のコントラストをしっかり付けた感じになるのではないかと。

 細かいんでしょうね、きっと。どちらのスタイルも。といって、日本のオケあたりが最近の若手指揮者とやるような、爆音系の派手なスタイルをいいとも思いませんけども。

 ミュンシュに関して言えば、全体的には細かくはないんでしょう。歌うこと、表現の繊細さについては見事だけれど、音楽全体としてはまぁあまり細かくどうこうしても歌がつっかえてしまってはしょうがない、てな感じでしょうかね。
 未完成とザ・グレイト、どちらも結構です。後者の方が45分ばかりというのは、反復を省いているのかな。私は最近この曲結構気に入っているけれど、昔も今も好きなのは未完成の方。短いから....というのも、冗談抜きで理由の一つですが、第1楽章、全編嘆きの歌とでも言いたくなるようなあの10分ばかりが好きなのです。その歌を満喫出来る、それでいて嘆きに溺れてしまわない、そういう点での節度はある、そんな録音であります。



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