セラフィン指揮・ベルゴンツィの「ボエーム」(2/22)

プッチーニ:ラ・ボエーム
 レナータ・テバルデイ / カルロ・ベルゴンツィ / エットーレ・バスティアニーニ / チェーザレ・シエピ / フェルナンド・コレナ
 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団
 トゥリオ・セラフィン (conductor)
Decca F00L-20558/9

 今日は週末だし、軽いものでも聞こうと思い立ちました。で、車に積んで出たのがこのCDであります。
 ..........いや、ボエームは、軽いっすよ。プッチーニ、十分軽いっすよ........

 パヴァロッティとフレーニが歌う、カラヤン盤が「新・名盤」とするなら、こちらはいわば「旧・名盤」。とにかく面子が洒落にならないくらい凄いのです。ミミにテバルディ、ロドルフォにベルゴンツィ、マルチェッロにバスティアニーニ。既にこの時点で凄いのですが、コルリーネにシエピ、ブノアにフェルナンド・コレナ。曲目間違えてます。これはヴェルディ、それも重量級の「運命の力」の配役表だろ、といったところ。実際、これにシミオナートを入れれば成立しますからね。唯一名前負けするのは、ムゼッタ役のジャンナ・ダンジェロですが、これもなかなかいいソプラノ。そしてパルピニョールに名傍役ピエロ・デ・パルマ。
 サンタ・チェチーリアに、指揮がトゥリオ・セラフィン。これだけ集めれば何やったって注目すべきですが、それがボエームだというのだから、もう何と言ったらいいか......

 敢えて難を言えば、ベルゴンツィがややヒロイックに過ぎるのが微苦笑を誘ってしまう、というところでしょうか。いや、デル・モナコに比べればよほど.....という話ではありますけど、それにしても。だって、第1幕の「エウレカ!」(わかった!)の意味無く無駄にかっこいいことといったら.....幾ら「ローマの危機」(部屋が寒い)の為に「世界の為には大きな損害」(自分の書いた売れてない戯曲の原稿を燃やして暖を取る)を甘受する、って重大事だとはいえ........ね...........最終幕だって結構なもんですし。
 まぁ、言い出せばキリはないので、テバルディだって聞く分にはとてもいいけれど、ミミにはちょっと合わないし。それを言い出したら、バスティアニーニの似合わなさ加減、というより勿体無さ加減は如何なものか。なので、そこはまぁ概ね不問に付して、声の響宴を楽しむのであります。
 セラフィンの指揮はさすがの一言に尽きます。「こうして欲しい所に来る」という、文句無しのごく自然な音楽の流れ。当然のようによく歌っているのです。
 もう一つは、この録音、とても丁寧なのです。歌い終わりも流してしまわない。きちんと最後まで。こういう録音は最近はそう多くない。第2幕、ムゼッタのワルツみたいな歌でさえ、きちんと最後まで歌い切る、丁寧さ。高く評価する所以であります。

 まぁ色々立ちいった話はありますが、結論から言えば、やはり録音もいいのだけど、曲として楽しめるんですよね、ボエームは。聞き始めれば、つい最後まで聞いてしまうのです。これだけ入り乱れていい歌手が揃えば、何処から聞いても楽しめてしまう、となるのであります。



AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 02/23/2008 08:38:01 セラフィンの「ボエーム」、エエですね。
キャストが豪華すぎるほど、聴いていて惚れ惚れします。プッチーニの「歌」を聴くなら、まずセラフィン盤かなぁと思います。
ただ、テバルディのミミは立派すぎて、薄命の佳人とは言い難いでしょうか。
バスティアニーニは大好きなので、何をやっても僕は許しちゃいます。
ベルゴンツィも適役と思います。(ロドルフォは、カレーラスで聴くのが一番好きなんですが・・・・・C・デイヴィス盤です)。
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コメント

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こんにちは。コメント有り難う御座います。
 個人的には、サザランドは評価高いです。サザランドとか、中音域の余裕があるから高音域の装飾が聞いて来るのですけど、なかなかそのへんが一般的にはピンと来ないようで....
 装飾が凄いだけの人は、3回も聞けばもう十分ですから....(苦笑)


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