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BBCウェールズ管/ロス指揮の激速?第九 (3/1)

L.v.Beethoven : Symphony No.9 in D minor, op.125 "Choral"
 Susan Gritton (sopran)
 Wendy Dawn Thompson (alto)
 Timothy Robinson (tenor)
 Matthew Rose (bass)
 BBC National Orchestra and Chorus of Wales
 Francois-Xavier Roth (conduct)
 BBC Music Vol.16 No. 7

 BBC、英国の国営放送局ですが、ここは幾つかFM放送のチャンネルを持っていて、そのうちの1つがほぼクラシック専門のチャンネルです。そんな関係で、この放送局は"BBC Music" という月刊誌も出しています。日本でもCD量販店で買えますし、個人で直接購読も出来ます。
 この"BBC Music"、日本で買うと千円ちょっとなのですが、毎号CDが付録に付いてきます。BBCはオーケストラも複数持っていて(BBC交響楽団、管弦楽団、BBCウェールズ管、BBCスコットランド管、まだあったかな?)、そうしたオケやリサイタルなど、放送用やそうでないものの演奏を録音したものが付いて来るのです。数多い演奏の中から選ばれているので、まぁ、質もそう悪くない。

 で、最新号に付いて来たのがこれ。ベートーヴェンの第九。演奏は、フランソワ=クサヴィエ・ロス指揮、BBCウェールズ・ナショナル管及び合唱。独唱者はあまり知りませんが、テノールのティモシー・ロビンソンは英国で見掛ける名前ですね。この曲が付録で付いて来るのはあったかな?購読して5年ですが、知る限り初めてかも。というわけで早速聞いてみました。

 うひゃー、なんだこりゃ。速い速い。2007年10月20日、スワンジー音楽祭(ウェールズですね)でのライブ録音だそうですが、59分足らずです。確か、CD
のオリジナルの収録時間規格が64分になったのは、カラヤンが「第九を一枚に収めたい」と言ったから、という話がありましたが、カラヤンの演奏って結構速いですよ。それを、ライブで1時間足らず。これは凄い。曲間をある程度省いているにせよ、ねぇ。
 実は、第4楽章の合唱に入ると、それほど極端ではありません。それまでが速いのですね。特に第3楽章!この楽章の、諦念の情を感じさせる静謐さ、アダージョ・モルト・エ・カンタービレが好き、という人は少なくないと思いますが、ここが結構速い。一部繰り返しも省いてるのか、と思うほどで、なんと第3楽章に11分しか掛かってないのです、普通は20分、とは言わないけど、15分以上は掛かってると思うのですが。とはいえ、何度か聞いていると、それほどまでに不自然とは感じなくなって来るのも事実ではありますが。
 ライナーを読むと、御本人にも十分自覚はあるようで、ベートーヴェンが本当に望んでいたものをスコアを再検討し、残された手紙なども照らして研究した、その結果......"When I did this, the results could be quite radical." だそうです。quiteかい、と思ってしまうのではあります。

 まぁ、テンポの面を除くと、めちゃめちゃ奇を衒ってるとかいうことも無いのではありますが、しかし、そうは言っても、テンポだけで十分........(苦笑) いや、ピリオド演奏みたいな、奏法面での過激さが感じられない分だけ、これは余計にラジカルに感じるかも知れないですね。良し悪しとは別に、色々観ずる所ある演奏です。
 まぁ、再検討して「ベートーヴェンが本当に望んだもの」って時点で、十分ピリオド思想ですけどね。

 しかし、実際の所、ベートーヴェンが本当にイメージしてたのって、どんな演奏なんでしょうね。勿論死人に口無し、しかも聴力を失って随分になる人のことですから、分かる訳もないので、それだけにイジられちゃう余地があるという、考えてみりゃ気の毒な話ですな.....

 あ、フランソワ=クサヴァー・ロス、今度のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで来日します。マーラーの「大地の歌」を振るようです。行ってみようか.....



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