スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カラヤン指揮/ヴェルディ:「ドン・カルロ」 (3/27)

ヴェルディ:「ドン・カルロ」
 ホセ・カレーラス (tenor)
 ミレッラ・フレーニ、エディタ・グルベローヴァ、バーバラ・ヘンドリックス (soprano)
 アグネス・バルツァ (mezzo-soprano)
 ピエロ・カップッチッリ (bariton)
 ニコライ・ギャウロフ、ルッジェーロ・ライモンディ、ホセ・ファン・ダム
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン (conduct)
 東芝EMI TOCE-6437-39

 今月は新国立劇場で「アイーダ」を上演中。なかなかの人気だそうです。ま、自分も行ければ千秋楽に行こうと....... でも、正直言うと、自分としては、同じヴェルディでもアイーダより好きな曲は沢山あるのでして...... 例えば、「ドン・カルロ」。

 「ドン・カルロ」の何処がいいか?
 何はともあれ、配役とその音楽的バランスがいいのです。
 ヴェルディは、モーツァルトと並んで低声、それも男性の低声を使うことに極めて長けていた人です。もっと言ってしまえば、バス・バリトン役こそヴェルディの真骨頂、バス・バリトンの活躍度合いが傑作度とリンクしていると言っても過言ではありません。ヴェルディの人気曲で、バス・バリトン役があまり活躍しないのは、椿姫くらいでしょうか。あれでも、2幕前半はパパ・ジェルモン出ずっぱりですし。ドン・カルロでは、ロドリーゴ、フィリッポ二世、宗教裁判長と低声の共演が勢揃い。
 しかも音楽の密度が高い。オーケストラも厚いのですが、登場人物も多い分、アリアや重唱が多い。音楽的に逃げ場無し(笑)話の筋が重苦しいのも、この傾向に拍車を掛けます。まぁ、イタリア・オペラで舞台がスペインといっても、原作はドイツ人のシラーですからね。イタリア語版だと、いきなり廟堂の前で話が始まるし。物語中には本来恋人同士だったとはいえ義母と息子の悲恋、暴動に不倫、処刑に暗殺、最後は亡霊まで出て来るし。重いです。しかし、この黒い重さが、ヴェルディの音楽に合うのです。

 この密度の濃い音楽を、カラヤンがベルリン・フィルを率いて録音したのがこのCD。ちなみにカラヤンはこのプロダクションをザルツブルク音楽祭で演し物にしていたのでした。なので、この録音は、ライブではないけれど、ザルツブルクの記録という面もあるにはあるのです。
 カラヤンがベルリン・フィルを振っての録音なのですから、配役も豪華絢爛。外題役にカレーラス、エリザベッタにフレーニ、エボリの姫にバルツァ。まぁ、この時点で十分豪華ですが、凄いのが低声陣。ロドリーゴにピエロ・カップッチッリ、フィリッポ二世にニコライ・ギャウロフ。もうこの時点で凄い。1幕2場後半のこの2人のやり取りは迫力がありますが、それ以上に「怖い」のが、3幕1場。宗教裁判長がルッジェーロ・ライモンディ。この、ライモンディとギャウロフのやり取りは、まるでゴッドファーザー同士の対決さながらであります。ついでに、端役である修道士にホセ・ファン・ダム。もう何というか.......
 とにかくこの録音、豪華版なのです。1幕に出て来る小性役のテバルドにエディタ・グルベローヴァ(!)、2幕の火刑の場面で出て来る「天上の声」にバーバラ・ヘンドリックス。
 1980年前後の時期の録音からすれば、普通にはなかなか集まらない面子です。1960年前後のデッカのオペラ録音で集まっていた面々に匹敵する豪華さでしょう。ちょっとこれだけの面子を集めるのは、もう無理じゃないかな。

 オーケストラの演奏も極上。かくあれかし、と思うような演奏です。テンポ、歌わせ方、響き、デュナミークのコントロール、タイミング、全て申し分無し。一つの完成形でしょう。歌手もそうなのですが、無理を感じる場面が無いのです。極めてスムーズ。

 やはりカラヤンの真骨頂はオペラにあり、ですね。演奏する側も極上でしょうが、それを纏め上げるカラヤンの手腕は流石です。かゆいところに手が届く、と言ってもいいのでしょうか。
 ドン・カルロには名演も多く、この録音も全てに秀でている訳ではないと思いますが、やはり「ドン・カルロを聞きたい」と思うとこの録音を手に取っていることが多いです。総合点も高いけれど、一つ一つの粒が揃っていて、何処を聞いても聞き応えがありますね。



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

verdi

Author:verdi
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2ブックマーク
FC2カウンター
118,000アクセスくらい+
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。