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シュライヤーのギター伴奏によるドイツ民謡集 (5/11)

Peter Schreier : Legendary Recordings
Volkslieder zur Gitarre

 Peter Schreier (tenor)
 Konrad Ragossnig (guitar)
 BERLIN CLASSICS 0002852CCC (CD6)

 歌をききたいな、と思った時に、何をどのように選ぶか、最初にちょっと考えます。

 例えば「シューベルトの水車屋の娘を聴こう」と決めている場合はいいのですが、「何かドイツ歌曲でも聴こうか」というようにして歌を聴く場合、どのような軸で聴くものを選ぶか、ちょっと考えどころではあります。
 大きく分ければ、歌い手軸と作曲家軸、ということになります。歌手だったり合唱団だったり、要は歌い手で選ぶ場合と、シューベルトのこの曲、シューマンのこの曲、というように選ぶ場合。勿論、歌手軸でも歌曲集を聴いたりすることはあるのですが、やっぱり選び方としてはどちらかを基準にしている感じです。
 歌手軸の場合は、この間のプライにせよ、トレーケルにせよそうなのですが、色々なものを聴く、というパターンが多くなります。リサイタルを聴きに行く感覚に近いかも知れません。

 このCD、シュライヤーの録音を集めたBOXものの一枚です。このBOX自体シュライヤー・レアリティーズみたいな感じなのですが、このCDはその中でもちょっと変わっています。民謡集なのですが、伴奏がギターなのです。
 歌曲のギター伴奏というのはたまにあるのですが、意外と面白いのです。なんとなく、クラシック音楽の中で、ギターというのは傍流扱いに近い面があって(最近の村治らの活躍などで変わって来てはいますが)、歌曲でもピアノ伴奏が本来、という感じはあるのですが、ギター伴奏の方が、人の声に音量的には近いんですよね。表現力が求められる場面では、確かにピアノの方がキャパシティーは高いのですが、音量的に近いことで得られる親密さのようなものがプラスに働く面もあると思います。
 音域的にも、シュライヤーはテノールですから、ギターの音域にあっているのではないかと思います。バス・バリトンになってくると、その下の音で伴奏を付けるのは、ギターだと少々苦しいかも知れません。加えて、シュライヤーのやや軽めの声も、合っているのでしょう。

 歌われているのは、主にドイツ各地の民謡。中にはウェルナーの「野ばら」や、「ローレライ」(シルヒャー)、シューベルトの「菩提樹」の編曲版なども歌われていますが、まぁ、このへんも「ドイツ民謡」でしょうね。対訳はおろか、歌詞すらついていないので、何を歌っているかは、一部の曲を除けば正確には分かりません、というのが実情なのですが、それでも面白い。
 面白いと言えるのは、やはりシュライヤーの声のよさ。軽めの、透明感のある声で歌われる、あまり複雑さの無い民謡たちは、柔らかいギターの音と相俟って、耳に心地よく響きます。このギター演奏も、決して超絶技巧ではなくて、まぁ単純なものではあるのですが、それが合っているのですね。シュライヤーのドイツ語の発音も、クリアで、でも決して硬くない。
 こんな風に歌曲を聞くというのは、邪道なのかも知れませんが、民謡というのは、必ずしも歌われる意味内容を深く追求するものでもない、という面もあると思いますし。そんなわけで、「XXが聴きたい」というよりは、「何か歌でも聞きたいな」という感じの時に、結構アバウトに楽しんでいるのであります。








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