ノリントン指揮 シューマンの交響曲第2番 (6/9)

J.Haydn : Symphony D-dur Hob.I/104 "London"
R.Schumann : Symphony No.2 op.61, C-dur

 SWR RADIO-SINFONIEORCHESTER STUTTGART
 Roger Norrington (conduct)
 Haenssler CD93.011

 ノリントン卿の録音....と言おうとしたけど、よく見たら「サー」が付いてない。あれ?ノリントンが爵位を貰ったのって、そんなに最近だったっけ?ちなみにこの録音、1999年のもので、発売は多分2000年。そんなもんかな?

 ノリントンが当時の手兵、南西ドイツ放送交響楽団(うーん、でも、直訳するとこれって「SWR・シュトゥットガルト放送交響楽団」とでも訳すべき?)を率いての録音です。一応ライヴらしく、拍手なんかが入ってます。
 さて、ノリントンらしいと言えば、ハイドンの方なのかシューマンの方なのか、どちらなんでしょう。最近のノリントンならどっちもあり、なのかも知れませんが。

 シューマンの交響曲を聴くのは久しぶりです。2番は、暫く前にラジオで掛かったのを覚えていますが、それ以来です。結構間が空いてるなぁ。実は、本当は1番や4番の方がどちらかというと好き、というか、聞きたい方なのですが、このCDに入っているのは2番なので仕方ない。こちらはというと、元々は「ノリントンのハイドン」を聞こうと買ったのだし。
 で、実際聞いてみると、どちらもいい演奏なのだけど、かえってハイドンよりシューマンの方が面白いかも、という、お約束のパターンなのであります。
 いや、決してハイドンがつまらない訳ではありませんが、まぁ、予想の範囲内というか、「ノリントンのハイドン」として普通にいい、というか。そんな感じでして。多少ノリントンらしい「活きの良さ」は感じるけれど、こりゃ凄いぞ!というほどではないし。むしろ、この「ロンドン」ハイドンなんだけど、交響曲では一番最後の作品(1795年)であり、何処かロマン派に通ずる感じがあって、そうした面が面白い。

 で、シューマンです。
 シューマンの交響曲は、なんとなく評価が定まらない部分があるような気がします。決して軽んじられる訳ではないんでしょうが、「交響曲の系譜」からすると大抵外される。つまり、ベートーヴェン以降ブラームスまでの間は傍流なんですよね、交響曲の「正史」からは。で、なんとなくこちらもそんな気分になってきて、つい「そういうもんか」と納得してしまうような。人気はあると思うんですけどねぇ.....
 中でも2番はちょっとメリハリがはっきりしないし。交響曲の構成としてはちょっと難しいようにも思います。この曲の肝は.....第3楽章かな?強いて言えば急-急-緩-急という構成の中で、唯一の緩徐楽章ながら、存在感がある第3楽章。ロマン派の代表格シューマンのピアノ曲、例えば幻想曲の中間部あたりを思わせる、やや瞑想的な面も感じさせる音楽です。決して勿体ぶってるわけではないけれど、重みは感じさせられます。ところが、構成的に厳しいなぁ、と思うのは、最終楽章が承前獅子奮迅して取り纏めるが如し、とはいかないあたりがですね.......
 全体に、かっちりとしたまとまりが感じられにくい。各々の楽章は、結構魅力的で面白いんですが。このへんはロマン派の交響曲に多かれ少なかれ共通する悩みなんでしょうか。

 ノリントンの演奏は、このまとまりを感じにくい音楽を、きびきびと明晰に演奏していきます。明晰と言っても、理詰めみたいなのではありません。ロマン派はロマン派らしく、でも、一つ一つのフレーズを明確に、けれど相応しい表現で演奏していく。だから、構成感の希薄さはあっても、迷子にはならない。格別奇を衒った風も無いのも、好感を持てます。
 強いて言えば「それっぽくない」って言われるんでしょうか。でも、シューマンみたいな音楽だったら、むしろこういうアプローチの方がいいんじゃないかという気がします。それっぽい演奏も、それはそれでいいんですけどね。




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