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レオンハルト:クラヴィコード・リサイタル (6/27)

レオンハルト/クラヴィコード・リサイタル
 グスタフ・レオンハルト (Klavichord)
 PHILIPS/ユニバーサル・クラシックス UCCP-3463

 クラヴィコード。チェンバロ、ハープシコード、クラヴサンは大体似たような楽器を指していると考えていいのですが、クラヴィコードはちょっと違います。チェンバロは、直角三角形(或いは長方形から直角三角形を切り取ったような形)の、ピアノの小型版のような筐体を持っています。鍵盤を押すと、その先がピアノで言うハンマーを押し上げて、先端の金属片が弦を弾く。クラヴィコードはより小型で、構造も単純。鍵盤の先に金属片が付いていて、直接弦を弾く。だから、チェンバロより細かいニュアンスを弾き方で表現する事が出来る。その代わり、構造的にどうしても音は小さくなります。チェンバロが筐体の共鳴も活かした、まだしも響きのある音を出すとするなら、クラヴィコードは本当に弦の音だけで聞かせる楽器です。ギターにより近い音でしょうか。ただ、ギターのような共鳴箱が無いので、より弦を爪弾くだけに近い感じですね。
 チェンバロだって決して大きい音は出ませんが、チェンバロが広間で演奏されるのに向いている、とでもするならば、クラヴィコードは自室で、せいぜい数人で楽しむのに適した楽器、となります。

 当年取って80歳のグスタフ・レオンハルト。いや全くあちこちに録音のある人で、DHMあり、SEONあり、PHILIPSあり、と、忙しい人であります。そのレオンハルトが1988年に録音したのがこのCD。題して、クラヴィコード・リサイタル。なるほど、これはクラヴィコードを聞くCDなのでしょう。
 ここでは、J.S.バッハの先人であるリッター、或いは彼の子供達であるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハやカール・フィリップ・エマニュエル・バッハの作品が取り上げられています。勿論J.S.バッハ自身の作品も演奏されています。これらの曲が特にクラヴィコードの為に書かれたという訳ではありません。が、基本的にクラヴィーア曲=鍵盤楽器の曲ですし、音域さえカバー出来れば普通に演奏出来る訳ですが、ただ、趣はやはり変わって来るというものです。

 本当を言えば、CDのように録音で聞いてしまうと、音の小ささ加減が分かりにくいものではあります。でも、独特の、乾いた感じの、けれど可愛らしさを感じさせる音を聞けば、チェンバロとはまた違った楽しさを感じられるのではないでしょうか。ピアノどころかチェンバロの音すら、いや、むしろチェンバロだからこそかも知れませんが、あの小さな音すら金属的で煩わしく感じられるような時、もっとシンプルなクラヴィコードの方が、存外落ち着くのかも知れません。

 ところで、こういう楽器、あったら楽しいかもしれないですね。聞けるのは普通に弾いても周りの何人かでしかないけれど、音は小さいし、ちょっと金属的な感じもあるだけに、なかなか「上手く」行かないのかも。
 J.S.バッハの曲では、フランス組曲第二番が演奏されていますが、こうやって聞くと確かにクラヴィコードに合う/合わないというのがあるのかも知れませんが、なかなか面白く聞けます。




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