クリスティアン・ゲルハーエルのシューマン歌曲集 (7/12)

Melancholie Lieder von Robert Schumann
Melancholie op.74-6 / Liederkreis op.39 / Lieder (nach H.C.Andersen und A.v.Chamisso) op.40 / Sechs Gedichte aus dem Liederbuch eines Malers, op.36 / Gesaenge des Harfners aus, op.98a / Tief im Herzen trag' ich Pein, op.138-2 / Der Einsiedler, op.83-3
 Christian Gerhaher (bariton)
 Gerold Huber (piano)
RCA/SONY BMG 88697168172

 最近売り出し中、というのはもう失礼ですね、目下上り調子のクリスチャン・ゲルハーエル、RCA RED SEALに移籍後第三弾の録音です。いや、移籍と言っても元々同系列のARTE NOVAからレーベルというかシリーズが変わっただけですからね。ARTE NOVAも最近は随分垢抜けて来たし、まぁ、安くなきゃ売れない新人から本格派に格上げというところでしょうか。
 ARTE NOVAではシューベルトの3大歌曲集で名を挙げたゲルハーエルですが、今回はシューマンの歌曲。リーダークライスの op.39、アイヒェンドルフの詩によるものの方を中心に、他に3つの連作集などを取り混ぜて、全29曲。なかなか盛り沢山の選曲です。

 改めて思うのですが、ゲルハーエル、声が軽いんですね。そういえば、生で聞いた時も、ずしんと来るという感じの声ではなかったしな。声質が、というと、ちょっと違うような気もしますが、どう言うんだろうな、これは。
 歌唱は申し分ありません。20世紀ドイツ歌曲歌唱の標準的な歌い方を引き継いでいます。まぁ、ヘルムート・ドイッチュ、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ、エリザベート・シュワルツコップのマスタークラスに出て、なんて経歴を書いてるくらいですし、意識している位のことはあるでしょうが、そう皮肉に言わずとも、確かにそうした系譜の中にいるのでしょう。
 敢えて申さば、もっと声に力があるといいかなぁ。声量とか言うことではなくてですね。あの、目力(めぢから)、なんて言い方することあるじゃないですか。ああいう意味合いでの、力。いい声だし、決して魅力が足りないとも思いません。でも、もうちょっと、掴んで来るような力があってもいいかなぁ.....などと思ってしまうのであります。

 とはいえ、いいCDです。思うに、シューベルトも悪くないけれど、この人はどちらかと言えば、シューマンの方が合ってるんじゃないかという気がします。歌に表現力のある人ですし、その表現自体もよく考えられているように思われますし、こういう人にとっては、シューマン以降の歌曲の方が得意な面をより活かせるんではないだろうか、と思うのです。
 次はどんな録音を出して来るのか?先が楽しみです。




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