グールド:バードとギボンズによるイングランドのヴァージナル音楽撰 (7/14)

[関連したBlogその1「気分はバッハのプレリュード」]

[関連したBlogその2「クラシック音楽のひとりごと」]

A Consort Of Musicke Bye WILLIAM BYRDE and ORLANDO GIBBONS
BYRD : First Pavan and Galliard / Hughe Ashton's Ground / Sixth Pavan and Galliard / A Voluntary / Sellinger's Round
GIBBONS : Fantasy in C / Allemande, or Italian Ground / "Lord of Salisbury" Pavan and Galliard
 Glenn Gould (piano)
 SONY CLASSICAL 88697130942-39

 本当は今日はもうさっさと寝ようと思ってたんですが、気が付けば、偶然にもよく行くサイト2カ所でグールドネタがアップされているではありませんか。というわけで、折角なので、勝手に繋がせて頂くことに致しました。
 丁度、この間聞いていて、でも書かなかったCDがあるんですよね。

 紹介しているのは、例のグールド全集(安く入手出来ましてね、買っちまいましたよ)の1枚としてなのですが、実はこのCD、昔から聞いています。聞き始めからだと20年来の付き合いだと思います。実は隠れ古楽ファンである私をその方面に向かわせた音楽の一つ、かも知れません。

 グールドといえばバッハ、といった感がありますが、バッハ以後の作品も録音しているように、バッハ以前の作曲家の作品も演奏しています。とはいえ、纏まって録音しているのは、この録音くらいのものです。
 タイトルの通り、ここで取り上げられているのは1617世紀のイングランドの作曲家、バードとギボンズの作品集。
 正直、一体何故グールドがこの二人の作曲家を取り上げて録音したのか、定かではありません。特に、私がこれを最初に聞いた頃は、他の演奏家によるバードやギボンズのヴァージナル曲の録音は入手困難でしたし、今だって数多いとは言えません。ピアノでの録音となると、未だに殆ど無いのではないかと。(少なくとも聞きたくなるような範囲では)

 この録音は、この曲が、とか、この演奏が、という単位ではなく、このアルバムとしてとても魅力的です。ピアノでありながら殆ど響きを感じさせないグールド独特の演奏。グールドは、多くの曲で、ゆっくりしたテンポを選んでいます。その演奏方法が唯一無二でないのは、他の演奏者による(主にチェンバロ、ヴァージナルなど)演奏の中には、もっとテンポの速いものもあることから明らかなのですが、一部テンポの速い演奏も交えながら、全体にはアダージョでメゾピアノな音楽、という造りになっています。

 夜の音楽。こういう音楽って私は結構好きで、そんな風に勝手に決めているのが幾つかあるのですが、このグールドのヴァージナル音楽集もその一つ。これは、深夜聞くのにとてもいい音楽です。波長があるのかな、と思います。実は、最近、車で聞いていたりしたのですが、朝聞いたって一向に構わないんですよね。勿論。それはそれで爽やかでいいのです。でも、やっぱり、夜かなぁ.....

 そんな聞き方なので、どの曲がおすすめ、みたいなのはあまりありません。アルバムとして楽しむ。そういう録音です。私には、一曲目の第1パヴァーヌとガイヤルド(バード)の印象が強くて、上記のような印象を持っているのだけど、同じバードでも最後に入っているセリンジャーのラウンドなど、結構活発な音楽です。でも、そうしたものも含めて、何処か人を沈静化させる音楽だな、と思ったりもするのです。



AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 07/15/2008 04:02:26 おはようございます。TBを有り難うございました。
Verdiさんも大物ボックスを入手されましたか・・・・僕は今まで殆どグールドを聴いてこなかったので、いろいろ刺激的です。尤も、なかなか全部は聴けそうにないんですが・・・・・。
Verdiさんの取り上げているCDも面白そうですね。是非聴いてみたいと思います。
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コメント

非公開コメント

天ぬきさん、こんにちは。コメント有り難う御座います。
 この録音以外にグールドはあまりバッハ以前の録音は残していないんですよね。スヴェーリンクの曲を、ザルツブルクのライブで残していたりとか。
 この録音、つい「趣味のいい音楽」などと言いたくなってしまいます。こういうものをもう少し残してくれていたら良かったのに、と思わずにはいられません。


おはようございます!
リンクを貼っていただいて、ありがとうございました。
グールドが弾いている、バッハ以前の作曲家については
全然知識がなく、もちろん聴いたこともありませんでした。
「夜の音楽」「心を沈静化してくれる音楽」
すごくいいですね。いろんなシーンでクラシックを聴きますが、
わたしがクラシックに求めているのは、コレ(=沈静化)なのかなって
思ったりする時があります。
さっそくアマゾンに注文をしました(早っ!)
グールド全集って、例の80枚入りの‥‥ですか?!
スゴいですね!一生かけてグールドを堪能できそうです。
一枚あたりの値段としては、お得なんですよねえ。



それでですね。
お願いがございまして。。。
わたしの記事について煙さんがコメントをくださって、
「グールドのCDを購入したいのですが、どれがエエですか?」って内容です。
私なりにおススメを考えてみようと思っていますが、
わたしの趣味はかなり片寄ってるかな。。(自信がありません)
Verdiさんの、おススメを是非教えていただけないでしょうか?
「初めてグールドを聴く人に‥‥」ってテーマになりますけど。。
よろしくお願い致します。

こんばんはー♪
たびたびごめんなさい。
煙さんは「平均率の前奏曲第2番」が、
どのCDに入っているか知りたかっただけみたいなのでした。
ごめんなさい。
今朝送った2通目のコメントは破棄していただけますでしょうか。
クラシックのお話、いつも参考にさせていただいてます。
バッハ以前の音楽。。聴いたことも見たことも?なかったので、
とても新鮮でした。
これからも楽しみにしてまーす。
ではでは!

こんにちはー.......*ノ
 コメント有り難う御座います。
 ええ、まぁ、コメントの方は深く考えずにさっさと承認しちゃったので、まぁ、いいかな、と(笑)
 沈静化する音楽。考えてみれば、グールドの音楽って、皆そういう傾向あると思うんですよね。曲の選び方といい、演奏といい。


モーツァルトのピアノソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲」 グレン・グールド(Pf)

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今日はモーツァルトのピアノソナタ第11番 イ長調 K.331。
グレン・グールドのピアノ独奏。
レコード雑誌やブログ等で読んではいたのだが、実際に聴いてビックリ。
グールドのモーツァルトは面白い。異形のモーツァルトだ。
第1楽章の何という遅さ。そしてスタッカート。
遅いからロマンティック・情緒的というわけではなく、即物的で、しかも乾いた感じの響きが特徴と思う。
アーティキュレーションはブツ切りで、一つひとつの音はとても短い。テンポは遅く音は短い・・・・といった感じの演奏。
しか...

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