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オーケストラ・アンサンブル金沢のモーツァルト(2008) (9/21)

E.エルガー:弦楽の為のセレナーデ ホ短調 op.20
W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449
A.G.シュニトケ:ピアノと弦楽の為の協奏曲
W.A.モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
G.マルムステン:サヨナラは手紙で

 オーケストラ・アンサンブル金沢
 ラルフ・ゴトーニ (piano, conduct)
 ワーナークラシックス WPCS-12134

 オーケストラ・アンサンブル金沢の新譜です。オーケストラ・アンサンブル金沢、通称OEKは、1988年設立なので、今年で設立20周年になるわけです。もう、そんなになるのですねぇ。クラシック音楽関係でのバブルの遺産というべきものはそれなりにありますが、恐らく、このOEKが、最も豊穣な遺産となったと言っていのではないかと思います。

 このOEKが数年前から始めているのが、定期演奏会のライブ録音を安価で販売するというシリーズ。出たての頃は1枚1050円で、今は値上げして1500円ですが、これは画期的と言っていい試みだと思います。日本の他のオーケストラも録音は出していますが、フルプライスでの販売に拘っていて、年に1枚出るか出ないか。考えてみれば、これだけ録音された音楽を聞くことが広く普及している日本のオーケストラが、実演に比してあまりに少ない数の録音しか世に出さない、というのも、少し奇妙な話です。
 契約の問題とかいろいろあるだろうことは容易に想像が付くのですが、それを承知でクリアして、毎年5枚ほどのアルバムを出し続けている実例があるのですから、少しは真面目に「どうやったら出来るか?」という視点で考えてみていいんじゃないかと思いますけれど、どうなんでしょう。
 OEKのこのシリーズには、言わば名刺代わりという側面があるのだろうと思います。金沢という、日本経済の中心からは外れていて、それ故に人口も決して多くない都市にあって、如何にして存在感を出していくか、という作戦の現れなのだと思います。

 今回は、今年出たものの中から。エルガー、モーツァルト、シュニトケ、マルムステンというプログラム。指揮とピアノは、フィンランド出身のラルフ・ゴトーニ。2008年4月26日、金沢でのライブ録音。これを3ヶ月で発売している素早さ。このへんにも、「今」を聞かせたいという意欲が感じられます。
 今回聞いた中で特に印象が強かったのは、オーケストラの音。ここ最近OEKを生では聞いていないのですが(ラ・フォル・ジュルネでちょっと聞いたかな)、今回の録音では、編成に比して随分と密度の濃い音を聞かせています。元々古楽演奏系の団体ではないにせよ、むしろフルオーケストラに近い音に仕上がっています。これはちょっとした驚き、とまではいかずとも、気が付いた点。勿論録音ですから、一概に言えることではないのですが、そういう音で録音を作っているわけですしね。
 元々OEKは、小編成の味わいを活かす方向で音作りをしていたと思うのだけど、この数年は音を重めにする方向に向かっているようで、この録音でもそうした指向が出ているのかも知れません。

 演奏はそれぞれに良さがありますが、この中ではやはりモーツァルト2曲がいいかと。ピアノ協奏曲もいいですが、やはりこの音作りは「ハフナー」がよく合ってます。ライブの割によく整った演奏で、ちょっと古いタイプの聞こえ方に感じられるかも知れませんが、私はこういうのも好きです。「今のOEKの演奏」がこうなのだということ、なのでしょう。次は何処へ行くのか、興味あるところです。




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