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Baltic Voices 2 (10/10)

Baltic Voices 2(SISASK, TULEV, NORGARD, GRIGORJEVA, SCHNITTKE)
 Estonian Philharmonic Chamber Choir
 Paul Hillier (conduct)
 Harmonia Mundi USA HMU 907331

 明日の夜までは仕事をしない事にしました。つまりその後は仕事......
 三連休ってなんですか?('-' )?

 このところ聞いていたのがこのCD。バルチック・ヴォイス。バルチックと聞くとついつい対馬沖会戦でT字戦法で皇国の興廃この一戦にあり云々みたいな連想をしてしまうのであります。バルト海のことなんですけどね。

 取り上げられている曲は、いずれもバルト海沿岸諸国の現代作曲家の作品です。デンマークをバルト沿岸とするのは若干違和感がありますが、面しているのは確か。
 そう、このCDはバリバリの現代音楽。ただ、不思議な事に「現代曲!」という感じの違和感はあまりありません。いや、不思議な感じの音楽ではあるのですが、不協和音の筈なんだけど、不協和に聞こえない.......

 勿論、北欧・旧ソ連系の現代作曲家の系譜に、協和するけれど不思議な音楽、というのを指向しているような流派があるのは確かです。それに、例えばシュニトケなんか、結構「現代音楽」してる人なのですが、ここでは3つの讃美歌が取り上げられていて、決して単純では無いけれど、耳を覆いたくなるような音楽、というわけではない。

 けれど、この録音がある種「聞きやすいもの」になっているもう一つの理由は、やはりこれが合唱曲だから、ということがあるのだと思います。やっぱり、人の声というのは、ある程度揃うと、本来音程的に不協和であっても、それなりに聞きやすくなってしまう要素があるのでしょうか。或いは、合唱団の能力の高さ故、協和する音程に無意識的に調整してしまうのでしょうか。
 北欧系の合唱団は、最近面白いところが多くて、曲としても演奏としても、聞けば聞いたなりの発見が必ずあるように思います。発見が無くても、面白くないということがない、というか。

 余談ですが、日本の合唱はもう一つ面白くないですね。あれは、曲の選択もあると思いますし、日本語の特色のせいか、子音がどうしても目立ってしまうので、綺麗に歌うのが難しいのではないかという気がします。実際、日本語の歌詞で、音楽的に綺麗に歌っている合唱団というのは、少なからず日本語らしからぬ雰囲気の発音になってたりしますから。

 いや、むしろ、このエストニア・フィルハーモニー室内合唱団など、北欧系の合唱団達の演奏が飛び抜けて素晴らしいのでしょう。本当に、こうした合唱団の合唱精度というのは驚くほど。同じ人数の器楽アンサンブルなんか、絶対こうはいかないよな、と思わされます。その上で、とても綺麗な音 - 声、と言うべきかな? - を聞かせるのですから。

 本当は、こういうの、車の中で聞くのは勿体無いんですけども。でもまぁ、結局一番長く音楽聞いてるのは車の中だったりするので、仕方無いですね。



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